対照的な二人の男、明暗、巻き込まれ型サスペンス、サイコパス、目を閉じてもまぶたに浮かぶ衝撃的なラスト。
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ハード系BLの最高峰映画、「あゝ、荒野」後編。
前編の感想で書いたとおり、あしたのジョーの実写化を期待する人に最高の映画だと思う。
さらに、そのあとに、望ましい本当の最高の敵で友である力石徹に相当>>続きを読む
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あしたのジョーの実写化を期待する人に最高の映画、「あゝ、荒野」前編。
実写版「あしたのジョー」が見たい人はこれを見るべき。
だってここには、あしたのジョーに望まれた全てがあるから。
つまりね、菅田将>>続きを読む
自分の家と酷似した環境と状況の推移に目が離せなかった。
そして、現代にこういった状況を経験してきた人間に出会えたことの無かった自分にとって、かつてあったこういった状況の人々を感じ取ることが、自分の生ま>>続きを読む
2016/11/16 15:00〜18:40
アテネ・フランセで仏映画『ママと娼婦』をみたところ。
220分たっぷり男女の性愛の話だったけど、この映画の本質は、性愛の実態を言語化して認知することを推し>>続きを読む
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最高に孤独な、誰からも理解してもらえない、誰よりも心ある英雄
クリストファー・ウォーケンの魅力を味わうにはこの映画。
あまりにも悲しく、あまりにも無力な彼が、どうしようもなく嘆き悲しみ途方にくれて寂>>続きを読む
2016/09/15、公開一ヶ月前のプレミア上映にて視聴。
なんとフランス映画で黒沢清監督。
黒沢清監督らしい、今まで培ってきた怖さの表現が、ごく自然に、かつロマンティックに、フランス映画として結実>>続きを読む
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日本の多種多様な文化(昭和文化やらのサブカルチャー)をコラージュして要素としてふんだんに振りまいた、フィルムノワール。どこまでも暗く沈鬱な、嫌な経験を体験させられてしまう気持ちの作品。
悲劇的な結末ま>>続きを読む
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ネット、キャス、地下アイドル、虚と、実。
ひたむきな、自分を追ってくれる存在、追いかけて辿りついて思いが届いて、でもそれで何もかも全てが解決することも出来なくて、どうでもいいどうしょうもないいなくてい>>続きを読む
生理的な違和感、生理的な嫌悪感、根本からの認知の齟齬、等を人々に感じさせる何かを、人は“怖い”と思うのだと思うのだけれど、そういった存在を描き伝えることの傑出している人こそが、黒沢清監督だと思う。
「>>続きを読む
とても、とてもとても好き。
僕の内面世界の恐ろしさの象徴はここでのロバート・ミッチャムで、子供達そのものの逃げ続ける気持ちや存在は、やはりこれも僕でしかなくって。
今の僕、昔の僕、それがこの映画に見て>>続きを読む
泣いた。これを観て泣かない人なんて、いるんだろうか。
おじいさん、おばあさん、心が熱く思い合って、奇跡のようなかけがえのない姿を捉え伝えてくれている。
この映画のことを教えてくれた友人に感謝。
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前作同様、本筋の正統派ホラー映画。いまどきこんなにちゃんとしたホラー映画は他では見られないと思う。
今回も主人公夫妻の献身的な姿勢や、当事者の家族、近隣の人々等、誰もが心ある人々で、こんなにも感動させ>>続きを読む
堂々たる正統派のホラー映画。もうとっくにこういった王道で本筋の古典的なスタイルを貫くホラー映画は過去の形骸として葬り去られていたと思っていたけれど、いやいやなんのここにありました。この映画は古典ホラー>>続きを読む
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観てずっと経って他人事のように感じるようになってから振り返ると、この結末って“短絡的”ってことなんだな、って思ってしまうけど、でも、この映画を観ていたときの他人事じゃない気持ちに還って反芻すると、ああ>>続きを読む
観ている時の楽しさ面白さ胸躍りハラハラし一体となって作品を感じてる気持ちが絶えることはない、これがこの作品の何よりの魅力と思う。
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我々の生活の根ざした自分たちの世界を蹂躙する人知を超えた存在であるゴジラ、間断なく続く膨大な情報の奔流と化す言葉、会話、人知を尽くして未知の存在を人知へと引きずりこむ人々、この恍惚に身を任せ、人間に、>>続きを読む