テロリさんの映画レビュー・感想・評価

テロリ

テロリ

エレファント(2003年製作の映画)

3.9

1999年に起きたコロンバイン高校銃乱射事件をテーマにしたものすごい群像劇。

長回し多用、場面が時系列入り混じって入れ替わり、セリフはほぼアドリブ…と、斬新な手法で撮られていて後半は特に目が離せなく
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ケス(1969年製作の映画)

2.8

炭鉱の町の労働階級家庭に生まれた貧しい少年が主人公。

炭鉱で働く兄は粗暴で、母も子供に無関心、家にも学校にも居場所がなく、何に対しても希望が持てない。そんな中、ひょんなことからタカの訓練に生きがい見
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戦慄の七日間(1950年製作の映画)

3.7

ある大学教授が、自らの研究が兵器開発に使われることを憂い、開発した爆弾を持ち出して政府を脅す…という話。まさに「太陽を盗んだ男」的な内容。

もう70年も前の映画だけど、現代でも全然違和感なく見られる
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8 1/2(1963年製作の映画)

4.0

天才の頭の中を垣間見れたようで楽しかった。監督自身が本作について「理解しようとするな、感じろ」みたいなことを言ってたそうですが、この言い方はすごく誠実で良いなと思います(観る側にとってはありがたい)。>>続きを読む

バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.0

説明不要の超有名作品。U-NEXTで配信されてた。

「この映画のテーマは愛です」みたいな解説が多いけど、まぁ実際そうとしか言えないよな、と思う。

ボウリング場のタップダンス、いきなりのスローモーシ
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カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)

3.9

世界恐慌下のアメリカ、仕事が見つからず飲んだくれては暴力を振るう夫と暮らす幸薄い系の女性、セシリア(ミア・ファロー)が主人公。

憧れの映画のスクリーンから探検家が飛び出してきて、プチ逃避行的な感じに
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カンフースタントマン 龍虎武師(2021年製作の映画)

3.5

当時のカンフー映画の裏側がよくわかる良作でした。サモハンが終始神様みたいな扱いになってて、本当に別格なんだなーと。

ナレーションなし、インタビューのみの構成ですが、危ないスタントシーンが絶えず流れて
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.1

ミーガンのインパクトはなかなかなのに、全体的にいろいろ雑だなーという印象。

登場人物のキャラ設定がわざとらしすぎて見てるのがツラかったし、大人の都合で子供を振り回す描写が多いのもあんまり良くないと思
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

気分が落ち込むのがわかってるのに、何故か見ずにはいられない、でお馴染みのヨルゴス・ランティモス監督の最新作。

『籠の中の乙女』『ロブスター』『聖なる鹿殺し』『女王陛下のお気に入り』に続いて5本目の鑑
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トッツィー(1982年製作の映画)

3.6

売れなかった俳優(ダスティン・ホフマン)が女装した途端ドラマの役をもらい、そのまま視聴者を騙して出演してたらスターになっちゃって…という話。

全体的に80年代っぽさが漂っていたけどけっこう楽しめまし
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カプリコン・1(1977年製作の映画)

3.7

火星に行くはずだった3人の宇宙飛行士が発射直前に国の偉い人たちに連れ出されて、ニセの火星セットに連れていかれてウソ中継で世界を騙す…という話です。

このあとさらに大きな陰謀に巻き込まれていって、話は
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ニンジャリアン(1979年製作の映画)

3.8

ヒトデみたいな手裏剣を投げつけてくるエイリアンの話。全体的に何が何だかわからず、ツッコミどころしかないのだが、なぜか楽しめるホラーです。

冒頭、若者4人が湖に遊びに行ってエイリアンに追われる流れなん
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オリエント急行殺人事件(1974年製作の映画)

3.0

『十二人の怒れる男』のシドニールメット監督作。ミステリーは全然読まないけど、これはめちゃくちゃ有名よね。

アガサクリスティの原作がたいへんな傑作なのはよくわかるのですが、映像化すると動きがなくてちょ
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ゾンビ/ディレクターズカット完全版(1978年製作の映画)

3.7

超有名なゾンビ映画。ロメロのゾンビはこんなにゆっくりで弱かったのか…。

でも良く考えると、「一体なら倒せるけど、囲まれたら終わり」っていうのはけっこうしっくりくるし、そっちの方がかえってリアルで怖い
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.0

『スウィート17モンスター』『ブックスマート』『レディバード』などの思春期こじらせ?系映画がとにかくめちゃくちゃ好きなので、ここぞとばかりに劇場行ってきました。リバイバル上映。

もうちょいサラッとし
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未知との遭遇 ファイナル・カット版(2002年製作の映画)

3.0

宇宙船の造形、浮遊感はさすが。交信音が音楽と次第にリンクしていくところも良かった。セリフなしのラストも圧巻です。

ただ、主人公の心境が何ひとつ、もう本当に1ミリも理解できなくてそれがキツかった…(マ
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幻想殺人(1971年製作の映画)

3.8

悪夢に悩まされる主人公が夢の中で人を殺してしまい、それが現実にリンクしてあれこれ展開していくというお話。

ストーリーの緻密さもさることながら、悪夢の描き方、後半の逃走シーンの撮り方などが冴えまくって
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ヒドゥン(1987年製作の映画)

4.5

なんという傑作…!!わかりやすいストーリーで、最後までむちゃくちうまくまとまってるから没入感がすごい。

もともとバディものは好きだけど、この作品はノーチェックだったなー。カイルマクラクランがとんでも
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サンゲリア(1979年製作の映画)

4.3

ゾンビ映画は初心者だけど、明らかに完成度が高いと分かる傑作でした。最初から最後までまったくダレる時間なし。

何より最高なのは海中でのゾンビvsサメのバトル。意味がわからなすぎて何度も繰り返し見てしま
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ビヨンド(1980年製作の映画)

3.8

初めてのルチオフルチ。拷問系のグロと昆虫が大の苦手なのですが、しっかり両方の要素が入ってた(目細めながら見ました)。

話の筋は正直よくわからんが、謎の恐怖感が最後まで続きます。ダサいけどクソかっこい
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スランバー・パーティー大虐殺(1982年製作の映画)

3.3

愛すべき80年代スラッシャー映画。出てくる女子たちが謎に服を脱ぎまくる!何回も脱ぐ!死ぬ!

殺人鬼の武器が弱そう、ピザ食うな、ジュースに砂糖入れすぎ、ブルックシールズのことはほっといてやれよ…など突
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インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

4.0

マフィアと警察、それぞれに潜入した2人の切ないお話。香港ノワールの傑作と言われているそうですが、本当にその通りだと思う。特にあのラストがいいのよ。

100分間ずっとハラハラしっぱなし、ダレる瞬間が1
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ザ・ボス 暗黒街の標的(1973年製作の映画)

3.6

マフィアの抗争モノで、たくさん人が死ぬ映画です。主人公の殺し屋がとにかくべらぼうに渋くて、ずっとそこしか見てなかった。

登場人物が多くて名前も分かりづらいので話の筋がちょっと追いにくい。ラストと冒頭
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SF/ボディ・スナッチャー(1978年製作の映画)

3.9

1956年のドン・シーゲル版がずっと見たいんだけど手に入らないので、こちらのリメイク版を初鑑賞。

すごくよく出来てて、予想よりずっと面白かった。テンポが良くて飽きないし、特撮も良い感じ。ラスト数分の
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地獄のデビル・トラック(1986年製作の映画)

2.3

スティーブンキングが監督・脚本を手がけたホラー作品。彗星の影響で機械とトラックが暴走し、人がたくさん死ぬ話です。

監督本人が失敗作だと認めてるそうですが、うん、まぁ、そうだよね、見事なポンコツ映画だ
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.1

「フレンチ・ディスパッチ」も「天才マックスの世界」もあんなに意味不明だったのに、本作は最高に面白かった。相性悪いと決めつけて、危なく見ないまま死ぬところだった…。

映像が綺麗で撮り方も面白くて画面に
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シンプル・プラン(1998年製作の映画)

3.5

サムライミ監督のスリラーもの。大金を手にしたせいで数人の人生が狂っていく話です。

雰囲気がコーエン兄弟の『ファーゴ』にそっくりすぎて、ファーゴっぽいなーという感想が8割ぐらいです。

ただ主人公の兄
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宇宙からのツタンカーメン(1982年製作の映画)

4.1

ラストシーンが衝撃的すぎてリアルに「えっ」って声が出た。こんな映画があったのね…。

設定がやたら壮大なトンデモSF映画ですが、あらすじを書くとそれがネタバレになってしまうので何も書けません。とりあえ
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ビッグ・マグナム77(1976年製作の映画)

3.0

妹を殺された刑事が犯人探しをするクライム映画。マグナムはそんなに出てこなかったので騙された気分。でもカーアクションにはやたらこだわっていて、尺が無駄に長くクルマが何台もぶっ壊されていました。

全体的
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グッバイ、サマー(2015年製作の映画)

3.2

フランス映画感のある友情ロードムービー。オシャレすぎずわざとらしさもあまりない、絶妙な雰囲気で良かった。オドレイトトゥがあの役で出る意味があったのかは良くわかりませんが…。

印象に残ったのは、旅先で
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処刑!血のしたたり(1988年製作の映画)

3.6

閉店後のスーパーを舞台にした、昔ながらの(?)スプラッター映画。地味にサムライミが出演してます。

全体的にユルい雰囲気だけど、肉を切るノコギリとか、ベルトコンベアとか、スーパーの設備を使ったバラエテ
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パララックス・ビュー(1974年製作の映画)

3.0

秘密の暗殺組織の存在を知ってしまった新聞記者の主人公が、その正体を探るためいろんなところに潜入する、みたいな話です。

めちゃくちゃ硬派でシブい映画だったけど、展開に意外性がなく、かといって重厚感があ
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ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

3.9

画的にはめっちゃ退屈なのに、毎回なんだか妙な魅力があるケリーライカート監督作品。

本作は西部劇ですが、ストーリーはあってないようなもので、3組の家族がただひたすら荒野を彷徨う話です。広大な砂漠が舞台
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肉の蝋人形(1953年製作の映画)

3.5

戯曲が原作のホラー映画。1933年版が最初?のようですが見当たらなかったので1953年版を見ました。

蝋人形作りの天才職人が、リアリティを追い求めるあまりヤバい方向に走っていく…というお話です。面白
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

超大作でした。やや詰め込み感はあったけど、ちゃんとジブリらしさが溢れてて嬉しかったです。

片腕必殺剣(1967年製作の映画)

3.5

ストーリーがちゃんと面白くてびっくり。ジミーウォング主演作なのに…!

片腕を失う経緯が想像と全然違ってて良かった。師匠の娘の役どころも、この手の映画には珍しくて新鮮。形見の折れた剣の使い方もいいです
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