てつじさんの映画レビュー・感想・評価 - 36ページ目

西部の人(1958年製作の映画)

3.5

生贄ジュリー・ロンドンの悪夢が、この作品の屋台骨。クーパーはこの女優に見事に喰われた。

さすらいの青春(1966年製作の映画)

3.7

森の中の野原の散歩、逆光線のハレーションが、ブリジット・フォッセーのブロンドの髪の輪郭を鮮やかに映し出します。たった2〜3秒のワンカットですが、神が宿った見事な撮影です。それだけでも、この作品を後世に>>続きを読む

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.7

全編怪獣バトルだけで良い。怪獣たちの圧倒的な破壊力の前には、人類はなす術もなく傍観する事しか出来ないのだから。暴竜ギドラと覚醒ゴジラの覇王を賭けた闘いの超弩級な迫力は申し分なし。最優秀助演女優賞 モス>>続きを読む

LOVE【3D】(2015年製作の映画)

3.4

例えば小津監督の『早春』にこの作品の過剰な性描写を当て嵌めて想像してみたらどうだろう。性描写が規制されていた頃の美しい悲恋物語も全く印象の違う作品になってしまいますね。あえて使い古された題材で描く意味>>続きを読む

山猫(1963年製作の映画)

5.0

この作品以上に贅沢で、豪華絢爛な作品に出会った事がありません。1時間に及ぶ晩餐会と舞踏会は、映画史上燦然と輝く名シーンです。何度観ても凄い!没落貴族の矜持と退廃、全てを受け入れて祈るパート・ランカスタ>>続きを読む

居眠り磐音(2019年製作の映画)

3.8

無言の演技の芳根京子の凄さ。雪の南天、口元の僅かな微笑みと匂い袋。覚悟と想いを眼に宿らせた沈黙の心の声。演技力が抜群なのは承知していましたが、ホント抜群でした!

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.7

テルコは馬鹿だなぁと思って観ていましたが、意外にテルコはマモルに対しての距離感を誤らず保てば、結婚までありえると思いました。幸せかどうかは解りませんがね…。大きなお世話ですね。

映画 賭ケグルイ(2019年製作の映画)

3.5

蛇喰夢子という強烈な個性、唯一無二のキャラクターに、自然体で同化する浜辺美波の振り切れた怪演。一見の価値有りです。夢子が学園からちょっと浮いた存在で、学園そのものの生徒会に、ひとり牙を剥く。一匹狼的な>>続きを読む

サッドヒルを掘り返せ(2017年製作の映画)

3.9

痛いほどわかります!
50年経っても『続・夕陽のガンマン』を愛し続ける映画狂たちに涙が溢れます。世界中のシネフィルたちに幸あれ!!Metallica〜The Ecstasy Of Gold

ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

3.5

冤罪の可能性を黒人の側から描く。差別されている側からの視点、声は、日常に潜む合法の暴力であった。エンディングで流れた曲は、『合衆国最後の日』でも使用された、Billy Preston〜 My Coun>>続きを読む

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