数十秒ごとに名言が飛び交ってて、筋の通った言い分の応酬が小気味良い。
異性の魅力と引力、呪力。
自分の恋愛観に口出されたくはないけど他人の恋愛には好き放題口を挟む人間たち。
こういうのって世界共通だっ>>続きを読む
この類の、片面だけにしかスポットライトの当たらないフェイク正義物語全く好きじゃないから早々で興醒めしちまった。
映像でカバーしようたってねぇ、そもそも映画における映像は、ストーリーの粗とか弱さを「カバ>>続きを読む
音響効果も一つひとつのショットもアイディアも映画としては完璧だけれど、
ジャックの狂気爆発に至るまでの過程が唐突に感じて、(まあ本物の狂気に動機もクソもないのかもしれんが)、
「え、そこでキレるんだ…>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
最近になって改めて痛感するようになったのだが、「映画館で観られること」を当たり前の前提として作りあげられた作品の価値と体験を、受け手側も当たり前のように映画館で享受するという選択をとること。この一連の>>続きを読む
「あなたが普通じゃないから、世界はこんなにも素晴らしい」
この映画に出てくる登場人物達が、これまでどんな人生を歩み、どんな苦悩を抱え、そしてこれからどのように生きていくかということについての詳細はほとんど描かれない。
ただただ、やってくるお客さん達の長い人生>>続きを読む
物語の主題も、森川葵の好演も、良セリフも、全部全部映画そのものによって台無しにされてるよ。
こんなチープな作りでこの題材を扱ってほしくなかった、脆さの上に成り立った女の子の可愛さをこんな形で消費の対象>>続きを読む
小松菜奈のビジュアルと門脇麦の演技力にあまりにも全頼りしすぎ、ラストシーンのユーモアのセンスも皆無で唖然としちゃった。めちゃくちゃ期待していた邦画だけに残念すぎる。
所々で、ええ…?とか、んん〜とか思いながらも、結局は泣くところで泣いてしまうんですよ。
本作品との併映で観た「エルヴィス」と同様、音楽と照明がとんでもなく印象的な映画だった。
世界中に愛を届け、世界中から愛されていたはずの彼が、最終的には真実の愛への渇望に蝕まれながら死んでいくという描き方。
唯一無二の伝記でありながら、その展開と結末は驚くほど普遍的。それは、生前、スター個>>続きを読む
前半〜中盤にかけての、虚言癖のある人間特有の危うさや引力(それは時として個人の魅力と擬態する)、次第にその引力に引き摺り込まれ全てが泥沼化していく周囲の人間模様の描写は妙な説得力があったと思うし、私も>>続きを読む
母娘の愛憎描写が見事ゆえに、個人的には二度と観たくない映画と化してしまった。
映画愛に溢れた映画、、!
落ち着くところは些か予定調和的な結末であろうとも、そこに至るまでの登場人物達の葛藤、感情の揺れ幅の描き方がとても丁寧で忠実。「映画的」であることの、古くから色褪せない魅力。
世界に愛は溢れていると思いたいし、実際そうなんだろう。もちろん愛のみで構成された世の中ではないし、愛の形は、驚くほど多種多様だけれども。
人は結局、愛なしで生きることはできないというのは極端な持論か>>続きを読む
ティア・レオーニ可愛すぎるし、庶民的な生活の中に嘘のない幸せを見出して人生を歩んでいく妻/母親像が完璧にハマってる。最高。
チョコレートケーキベタベタキスの階段越しショットはあまりにも良すぎて、良すぎ>>続きを読む
"The worst person in the world" と思いたくなる気持ちもわかるが、そんな訳がない。
登場人物全員に対するまなざしがとてつもなく素直な映画だった。
物語に合わせて登場人物らを都合良く動かすのではなく、作り手が彼女達の人生に徹底的に向き合った結果、まるで必然のように、後から物語がついてく>>続きを読む