shakeitさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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(2021年製作の映画)

3.3

オオカミの家の同時上映の短編。
アリ・アスターの名前もあるが、ぽいねってみんな思ったのでは(笑)
その内容含めて、より直球で呪いのビデオ感強い。

戦慄怪奇ワールド コワすぎ!(2023年製作の映画)

3.0

コワすぎの劇場版。
エンタメする為の工夫と話の勢いがすごい!
あと満席の劇場で観れたのはとても良かった。
笑いと多幸感に包まれていた。

デコーダー(1984年製作の映画)

2.9

虚実入り混じったコラージュ映像と80年代的なネオン演出、ノイズ、電子音楽が今の視点で観ても刺激的。
反面絶妙にいなたいシーンも多くてそれも魅力。
あと話は変わった語り口の割に、類型的で分かりやすいと感
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エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

3.2

超絶にスタイリッシュな映像で描かれる、非常に下世話な人間ドラマ。
好景気に浮かれる男女は見ていて痛々しいが、反面とても生々しい。
特に小説家と舞台作家の男は表現者としての自己陶酔も入り混じり、より滑稽
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オオカミの家(2018年製作の映画)

3.7

深い心の闇をずっと見せられたような感覚。
話の全容は掴めないが、体験としてとにかく強烈。

その後コロニア・ディグニダの事を調べながら、更に深く心に刻まれる。
ある種2度の衝撃。

さらば愛しき大地(1982年製作の映画)

3.3

工業化が進む茨城の鹿島を舞台とした、転落していく男女のドラマ。
主演の根津甚八と秋吉久美子は素晴らしく、また変わりゆく地方都市の風景も美しい。
話は悲惨そのものだが、ドライかつコミカルでそれほど重くは
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

1.8

このレビューはネタバレを含みます

ピクサーのアニメ新作。
当然、かなり高い期待値と世評を前提とした鑑賞でしたが、全く好きになれずびっくり。
なので、以下ネガティブな感想です。


異なる人種・文化を4つのエレメントとしてカリカチュアし
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ジェーンとシャルロット(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ジェーン・バーキンとシャルロット・ゲンズブール、母娘の対話を通じて、ジェーン・バーキンの心を捉えたドキュメンタリー。
シャルロット・ゲンズブールが監督もつとめる。
奇しくも先日亡くなったジェーン・バー
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

3.9

幼馴染の少年2人。彼らの心のすれ違いをきっかけにしたドラマ。
非常に切なく、苦しい展開が続くが、映像はとても美しく、こちらに想像の余地を残す演出が的確で、非常に観やすい。
前半と対になる最後の疾走と主
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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.4

ミア・ゴス主演のXの前日譚。
タイ・ウェスト監督作はXやサクラメントが今ひとつだったけど、これは頭ひとつ抜けて好きだった。
映像、音楽から演技のトーンまでコンセプトが一貫していて素晴らしい。
むしろこ
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

すごい!話がほぼない!
アクションの数珠繋ぎみたいな映画なのに面白い!

ヒロインはイルサからパリスに引き継がれたって事で異論はないですよね🤔
という位、トム・クルーズとポム・クレメンティーフが素晴ら
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.9

とんでもない情報量のアニメ。
観終わると疲れる。
前作にも言えるが、コンセプト含めて、ほぼ現代アートとして語るべき作品。
だけど同時にしっかりエンタメしてるところが最高。
これ観てから、毎朝ラキム聞い
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

宮崎駿監督の新作を映画館で観ているという状況、それだけでテンションあがる!
端的に言うと異世界ものだが、かなり変わったバランスの映画。
でも宮崎駿監督の作品としか言いようのない映画。

オオカミ狩り(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

貨物船を舞台にした刑事、悪人、怪物によるバイオレンスアクション。
血の量とバイオレンスの過剰さを噂で聞いていたが、その点でのピークは中盤の機関室での戦い。
重みある血飛沫肉弾戦はテンション上がる。
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

2.3

海中の描写とミュージカルはとっても良い!
ただ人の姿となり、王子と急接近する展開はちょっと記号的だったかな…
何より気恥ずかしさが強かった(笑)

小説家の映画(2022年製作の映画)

3.0

ホン・サンスの新作。
キャスト含めて、会話の連なりによるいつも通りのホン・サンス映画と言える。
但し結末へ向けた展開が明快で、劇映画としてはいつもより比較的観やすい。
そう言った展開は抜きにして、会話
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アシスタント(2019年製作の映画)

3.4

ミラマックスと思しき配給会社のアシスタントが業務をこなす姿を描いた映画。
固定されたカメラによる淡々とした演出の中にパワハラ、性加害の断片が散りばめられ、言いようのない緊張感と不快感が全編通じて漂って
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.4

DCコミックスのヒーロー映画。
昨今のヒーロー映画として避けて通れない、マルチバースに真っ向から取り組んだと言える快作。
びっくりなカメオ出演のなどファンサービスも沢山。
話は合点のいかない点も多いが
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ナイン・マンス(1976年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

メーサーロシュ・マールタ監督特集で鑑賞。
話はシングルマザーの女性と中年の独身男性の恋愛だが、決定的に二人の価値観が違う。
母である事を誇りとし、経済的な自立を強く願う女性と結婚して主婦となる事を望む
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怪物(2023年製作の映画)

3.4

是枝裕和監督×坂元裕二脚本。
いわゆる藪の中なお話なのだが、話が進むとともに一つの大きなテーマへ集約されていく。
その語り口の上手さとバランスにはとても唸らされた。
また怪物というタイトル〜不穏な展開
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

最高!
マエストロ、ケイト・ブランシェット様がカリスマ過ぎて、よりパワハラ、セクハラ問題の持つ根深さは感じる。
後半は噂に聞いていた以上に、黒沢清監督っぽい!
あとみんなベニスに死す好きだね。

ロバート・アルトマンのイメージズ(1972年製作の映画)

3.0

ロバート・アルトマン傑作選で鑑賞。
いわゆるニューロティック・スリラー。
夫の浮気を疑うところから、徐々に主人公の精神が苛まれていく。
70年代的な幻想さと表現したくなる雰囲気の映像に溢れていて、それ
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

11歳の娘と父が2人で行ったトルコ旅行。
当時のホームビデオ映像を観て、大人になった娘が回想し、父へ思いをはせる。
11歳の過去パート、当時のホームビデオ映像、30代となった現代パート、現実から遊離し
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ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

2.9

北欧神話や土着信仰をベースとした時代もの。
見た上での大雑把な印象としては、似た映画に表示されるヴァルハラ・ライジングとコナン・ザ・グレートを掛け合わせた感じ。
但しヴァルハラ・ライジングほどアート映
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セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

3.3

アダルトグッズ店で働く事になったヒロインの大学生と店のオーナー、2人の女性の交流を中心にしながら、ヒロインの成長を描くモンゴル映画。
冒頭のバナナに顕著な適度なポップさとシネフィル的スタイリッシュさで
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

MCU新作というより、GotGの3作目!
ジェームズ・ガンはスースク〜ピースメイカーが好き過ぎるのですが、やっぱりGotGの良さも再認識。
各キャラが魅力的で、ワチャワチャをずっと観てられる。
初登場
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AIR/エア(2023年製作の映画)

4.0

ベン・アフレックの新作。ナイキのエア・ジョーダン誕生の話。
体感時間60分位だった。
テンポが良くて、めちゃくちゃ面白い。
そもそも勝ちゲームと分かっている実話モノって、それだけで最高。

レッド・ロケット(2021年製作の映画)

2.7

落ちぶれたポルノ俳優の男性を主人公としたショーン・ベイカーの新作。
美しい映像と個々の会話には魅力的なシーンが多い。
愛嬌はありつつ、終始クズな主人公に乗れるかどうかが大きな分かれ道か…
個人的に40
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それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

3.2

シングルマザーが父の介護や自身の恋愛〜不倫に思い悩む話。
監督自身を多分に投影しているらしい主人公の生活感ありつつも知的な感じが良い。
ただまあ演じるのがレア・セドゥだかんねとも思った(笑)
仕事、家
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.5

キャラとしてマリオを使うだけでなく、ゲーム性とその魅力まで、きちんと映画に織り込んでいる点に感心しました。
音楽や小ネタには、古今東西の様々なシリーズ要素を盛り込んでて、そこも良き。
話は割と勢い重視
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EO イーオー(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ブレッソンがインスパイア元らしいロバのEOちゃんによる地獄めぐり。
展開が読めず、映像や音楽も終始緊張感があり不穏なんだけど、映っているのはロバなので、どこかシュールでとぼけた雰囲気も漂う。
映像表現
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八つ墓村(1977年製作の映画)

2.8

野村芳太郎監督版の八つ墓村。
初見の気がする…
横溝正史原作の持つオカルト面を拡大解釈したような準ホラー。
市川崑の諸作と比べてよりウェットで、露悪的。
終盤は鍾乳洞のシーンがやたらと続いて、ちょっと
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私、オルガ・ヘプナロヴァー(2016年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

チェコ最後の死刑囚となった女性を描いたドラマ。
オルガのビジュアルとモノローグ、モノクロの美しく、スタイリッシュな映像。
とにかく描き方、切り取り方が秀逸で、それだけでこの映画は勝ちと言える。
その上
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午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

4.1

1980年代のパリを舞台に中年女性、その子供2人、放浪する少女を中心とした人間ドラマ。
冒頭から漂う80年代のフランス映画感。
話題のシャルロット・ゲンズブールとエマニュエル・ベアールがイタロディスコ
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

イランの実在の連続殺人事件を元にしたサスペンス。
娼婦殺害へ至る冒頭〜タイトルバックから、終始緊張感と不快感で居た堪れない…
登場するクソみたいな男性達は社会的プレッシャーに苛立ち、より弱い存在を抑圧
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卍 まんじ(1964年製作の映画)

3.6

妻は告白するに続き、U-NEXTにあった若尾文子と増村保造の作品を視聴。
脚本は新藤兼人。
女性同士の情愛を描いた耽美な作品を予想していたが、そんな勝手な予想の斜め上を行く面白さ!
テンポの良さと怒涛
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