このレビューはネタバレを含みます
トリュフォーの映画は愛という名の私怨に満ちている。とにかく暗い。陰鬱。
性格がそっくりな2人の男女。
あまりにもそっくりなためなのか、理解しすぎて最期は破滅する。なんだか自分のダメなところをひたすら>>続きを読む
正面を見据える建前の目線と、それ以外の本音の(自然体の?)目線の使い方が斬新。平山さんの(Perfect Daysと同じ名前だ!)目力がだんだん弱くなってくるのが悲しい。喜び、驚き、怒り、悲しみ、軽蔑>>続きを読む
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自立する女性像は、当時の社会背景もあるのでしょうが、男たちがあまりにも鬱陶しくて集中できない。観ていてイライラする。男の自分が見てもあまりにも幼稚で気持ち悪い。自分の中にもそういう部分がないわけではな>>続きを読む
信仰の無力さと、それでも他人を信じて愛する大切さを語る。最後にシスターとしての顔は剥奪され、ただの人間としての存在がそれぞれに浮き上がる様が美しい。古い、遠い国で距離が隔たってるにも関わらず、テーマが>>続きを読む
なんだこれは..ダリオアルジェントのような
加瀬亮のようにもARATAのようにも見える内田裕也気持ち悪いなあ(好き)ひたすら気持ち悪いので誰にも勧められないのだが、いい映画だと思います。
前線に立ち、人を殺さない、周りの男たちを鼓舞する薬師丸ひろ子が宛らジャンヌダルクのよう。
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思想やモラルがない映画の中の人物たちの心象のみをひたすらに追い続ける。心象のみの映画って、まるで詩のよう。この映画は大人を完全に否定する。子供のまま死にたいという死への純粋な願望。とても前向きな自死。>>続きを読む
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どこが行き当たりばったりな感じが逆に新鮮。コントロールフリークのごとく細部までコントロールされたような作品が濱口映画だと思ってたので、なんかふつうの日本映画みたいだ、と思った(変な感想だけど)。
寝>>続きを読む
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偽りではない瑞々しさを感じました。
とても良い映画になる可能性を秘めてはいたが、ラストがありきたりだったのがとても残念でした。いや、いい映画なんですけどね。
工作が好きなアセクシャルの女性の話。>>続きを読む
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彼らの職場には生理休暇はないのか
どんなブラックな職場でもふつう、ありますよね..脚本?原作?どっちなのか分かりませんけど、もしかして会社員として働いたことない?(もうここで引っかかってしまう)管理者>>続きを読む
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途中まで良さに全然気づかなかった。なんて下手な演技だろう、カメラももたついてるし、変なところばかり撮ってて見づらすぎると。しかし刑務所の旦那と面会するときに周りがゲラゲラ笑うあたりから、これは違和感の>>続きを読む
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無駄が一切ない極上の退屈。ずっとこの空気を吸っていたいと感じました。
ここまで美を極めた退屈さというのはなかなか例がないだろう。
あまりにも完璧な映画のため、なかなか言葉になりません。
その印象を消し>>続きを読む
第二次大戦中の日本で、疎開した田舎で少年に起こる怪異。近年の宮崎駿作品の中で一番よかったと思います。本物の母と、双子の?妹の義母、そして性行為をする前の実母の少女時代に出会うという(笑)いろんな種類の>>続きを読む
マルタンマルジェラの白のセットアップのような格好の男が、画面隅から出てきて、ポータブルカセットプレイヤーを地面に置く。デビッドバーンの言葉は人物や物事が記号的であり、繰り返し歌われるのは「交換可能な」>>続きを読む
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エルスールというタイトルのみ知っており、前知識一切無しで鑑賞。エルスール?女の子の名前?くらいの感じだった。どこの国の映画かすら知らない。
まあー、画面の構成が無駄がなく、色彩が美しく(リマスタリン>>続きを読む
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このシーンどうやって撮ったの?という場面の連続で飽きさせない生粋の娯楽映画。ユーゴについてはそんなに詳しくありませんが、ピトーについてはなんとなく知っていた程度でも正直あんまり関係ないと思う。途中ラン>>続きを読む
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まるで俺たちみたいでは?と思ったが、俺、仕事もっときちんと頑張ってやってるぞ!と正直イラついた次第。
という個人的な感情は置いておいても、ハズレの少ないカウリスマキの中でも、すこし難癖のつく作品にな>>続きを読む
最近観た音楽映画で1番の感動だった。
It's too lateの切実さに泣いた。言葉が生々しい。デヴィッドTウォーカー、ハーヴィーメイソン、チャールズラーキー、あの音で演奏してます。まるで部屋で軽く>>続きを読む
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貧相な少女が、派手なドレスを着たら(義父には売春婦と罵られていたが)本当に彼女の別の顔が立ち現れる様は素晴らしかった。
男を家に呼んだ時にテーブルに飾ってある花の悪趣味さ(まるで仏花のようだ)きちん>>続きを読む
男が気持ち悪い(笑)女をじろじろ見過ぎやで。それに女にいちいちデレデレして失楽園か!
トリュフォーのわりにあの捻くれたユーモア感覚が感じられない。
ヒッチコックみたいに作りたかったのかな?でもこの二人>>続きを読む
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クソ真面目な顔でおっぱいの歌熱唱するところ好き。なんで誘拐犯と恋バナすんねんという、こういう間抜けなところがとても好きなんだよね。可愛い。そして、最後は死ぬ(白目)撃たれて雪山を滑っていくところも滑稽>>続きを読む
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時代は違うが、スタインベックの怒りの葡萄よりももっと心細いアメリカ開拓時代の放浪譚。これはロードムービーというより、ほんとうに迷子。一行は怖いインディアンに常に狙われている。遠くから小さく捉えられた長>>続きを読む
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年の瀬に観る。影や闇の撮り方が好き。
レーモンドカーヴァーみたいな、訥々とした奇妙でズレた会話のやり取りがなんかいい。70年台のダリオアルジェントのようでもあります。この雰囲気好き。最後探偵?がナイフ>>続きを読む
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妙な映画だった。
結論からいうと、この作品の1番の美点は、平山がこの状況になった理由や経緯を一才説明しないことにより、ラストの彼の表情に多彩な解釈を齎した点にあると思いました。
トレイラーみてきっ>>続きを読む
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どんなにつまらない映画でも寝たことがない私が、眠くなるのは非常にめずらしい。ふだんは映画で眠くなることすらない。年末の仕事の後で疲れはあるものの、それほど珍しいことなのだ(でも寝てませんよ)。ぜんぜん>>続きを読む
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無分別な若者が世界を観察し、蔑み、そして自分の本質に近づいていく、言ってしまえば、意図せず世界との軋轢から己の魂を剥き出しにするとでも言おうか。この態度はサリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」を思わせ>>続きを読む
この映画は韓国における所謂兵役の犠牲者を描いた、韓国社会の暗部を克明に表現した作品である。それと同時に、ある男の避けようのない運命、宿命についての映画とも言える。
同窓会に男はスーツ姿で突然現れ、そ>>続きを読む
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ぜんぜん期待してなかったが、かなりの掘り出し物だった。
この映画は邦題が最悪だと思う。どんな映画かさっぱりわからない。
ただ、何も知らなくても別にそれほど問題はない。
良い映画とは、人物同士の関>>続きを読む
いろいろと不満な点は多いが、デカプリオの薄鈍さはまるで自分の父親を見ているようで悲しくて涙が出た。
あっさりと息を吸うように白人がインディアンを殺すのが印象的だが、彼らは人間を殺しているとは認識して>>続きを読む
大江健三郎の「飼育」とカフカの「城」を思わせるリアリズムと薄気味悪さ。車を覆う砂埃が印象的だった(それ考えると、もしかして「砂の女」か?)。どこからが現実で虚構なのかわからない物語の三重構造。高級車を>>続きを読む