このレビューはネタバレを含みます
ぜんぜん期待してなかったが、かなりの掘り出し物だった。
この映画は邦題が最悪だと思う。どんな映画かさっぱりわからない。
ただ、何も知らなくても別にそれほど問題はない。
良い映画とは、人物同士の関>>続きを読む
いろいろと不満な点は多いが、デカプリオの薄鈍さはまるで自分の父親を見ているようで悲しくて涙が出た。
あっさりと息を吸うように白人がインディアンを殺すのが印象的だが、彼らは人間を殺しているとは認識して>>続きを読む
大江健三郎の「飼育」とカフカの「城」を思わせるリアリズムと薄気味悪さ。車を覆う砂埃が印象的だった(それ考えると、もしかして「砂の女」か?)。どこからが現実で虚構なのかわからない物語の三重構造。高級車を>>続きを読む
人間の本心というのはなかなか表情に現れにくいものなのかもしれない。
中年を通り越して、高齢者に片足突っ込んだような人角の地位の男性たちが、非常にグロテスクに女たちに迫る様は女性団体じゃなくても非難>>続きを読む
脳への電撃でも男性の暴力でも奪えない女性の生理、それは狂気でもあり、周囲を唖然とさせ、かつ反社会的であるが故に、とてつもなく魅力的なのである。ピーターフォークの大工さんは、内省しない人物だ。にも関わら>>続きを読む
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いままでに起きたすべてのことが、最後の一点に収束していく様がとても美しい。全部の出来事があのラストのために起きていたというような、ある種の世界系の究極を体現するような、あの瞬間に死んでいた命が再生する>>続きを読む
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ふだん生活していても、かなり奇妙に思うことの多いこの国の生態をユーモアを交えて克明に捉えている。
どこまでも曖昧な魂の在処を求め続けた日本人は、ついに魂そのものを失ってしまったのではないか、と常々思>>続きを読む
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映画館で観れる環境の方は観た方がいいです。
過去のトラウマを抉られましたが、大切な人との出逢いについて考えさせられた。
いじめっ子とクラスメートが家の周りを囲むシーンがあるけど、製作者のいじめに対す>>続きを読む
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正月休みの最後に観る映画じゃないよな。
しかし、ほんとに良い映画です。
庵野監督が佐々木昭一郎から受けた影響がダイレクトに反映された作品だと思う。
ラストが主演の新人女優が歌う「あの素晴らしい愛をも>>続きを読む
監督自身の古き良きアメリカへの憧れとフェイのイメージの中のカルフォルニアへの憧れがうまくリンクしているから、ただの少女漫画的なラブストーリーなのにも関わらず印象的な余韻を残す。
フェイがなぜ、彼にデ>>続きを読む
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ドクタージョンみたいなおっさんが大量に登場し、500ml缶のビールを飲んでいた私は最初から筋を追うのを諦めようとした。しかしこれがまた、なかなかどうして物語がしっかりとエンタメしてるのである。
王に歯>>続きを読む
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旦那をほかの女性にとられて、子供も取られ、仕事を失った女性が、ひょんなことから頭痛持ちの強盗に出会い、仕事の相棒として活躍しようとした刹那、強盗男があっさりとサツに殺されてEND。なんてことないクライ>>続きを読む
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モディリアーニの肖像画から抜け出てきたようなハイムの存在感と、まだ元気な頃のブライアンウィルソンのような彼との霞のような恋。
メリーゴーランドに乗ってるように、ずっとお互いがお互いを追いかけてるような>>続きを読む
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外科の医大生だった女性が魂の在り方を探し求める、という主題はとても興味深い。
ただ、結局元カレがガンになって生きる意味?に開眼してオチという非常に安易な結末に落胆した。湿気っぽい雰囲気もマイナス。
ず>>続きを読む
I think the brutality might come from our feminine aspect.
by Yukio Mishima
いい映画にはいいショットがある。
ほんとにそれを教えてくれる映画です。
筋とか細かく気にしちゃダメ!(笑)
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「親密さ」とは、映画から観客への親密さなんだと、観終わって数年後に気づいた。それだけ、観終わった後に忘れられないし、あなたの、あなたの隣の人の物語と思える体温を感じる懐かしい作品だと思います。
「親>>続きを読む
身体性を再認識していくほどに、女性たちは社会のモラルや道徳を逸脱し、よくも悪くも人間性を獲得し始める。ドライブマイカーよりも本質的に村上春樹的な作品で驚いた。
社会という鎧を剥ぎ取られた人間の愚かし>>続きを読む
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途中までエモーション不足だなー、と感じて退屈極まりないと感じていたけど、後半に旦那のライブ会場に間男が乱入するあたりでやっと動き出す。遅いけど、なんかこのブチギレて喧嘩するシーンが好きでした。あと女性>>続きを読む
彼が自分自身と社会が求める自分の役割に乖離があることに苛立っていると家族に話すシーンがあって、今の映画だなと感じた。
ぱっと見不良になりそこねた少年が無軌道な行動によりトラブルに巻き込まれる話なんです>>続きを読む
この映画を観た後に外で見た空が、彼女のいた場所と確かに繋がっていたのだ、ということがわかる。空気の匂いが変わる。そういう映画です。
この映画が全く古びないのは、宗教色が全くないこと。というか、むしろ反>>続きを読む
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途中までは退屈な映画なんだけども、お母さんが主人公が盗んだ洗剤を暴徒でごった返すスーパーに一緒に返しに行くところからだんだん良くなってくる(もう後半40分くらいでしょうか)。あのシーンが好きすぎて、、>>続きを読む
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いろんな国の夜の街にスポットを当てたオムニバス。それぞれの物語は全く繋がってないが、そこはかとなくアンモラルなニオイが通底している感じ。曇った車の窓ガラス。街灯。口の悪い客。いろいろ欠点もあり名作とは>>続きを読む
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タクシー運転手の制服姿の伊藤沙莉がとてもいい。ハスキーな声もこの作品のリアリズムにいい影響を与えている。
この作品の俳優の演技はかなり生き生きとしていて、嘘っぽさを感じない。
いかにも音楽系の会社>>続きを読む
完全にトリュフォーオマージュな作品。
おそらく「逃げ去る恋」が念頭にあるはず。
原作がトリュフォー的だからね。
白いスーツの竹野内豊がハマりすぎている。エロい。
決して傑出した作品ではないものの、>>続きを読む
トリュフォーのアントワーヌドワネルの冒険シリーズに影響を受けた作品の中でも一番白眉な作品だと思う。
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(黒澤清+村上春樹)×小津安二郎÷諸星大次郎=0
そんな作品
今年の暫定1位の春原さんのうたを観た後の、まさかの今年暫定ワースト1位の映画を拝めるとは思いませんでしたわ。
清々しいまでの駄作。>>続きを読む
なんか切ない。
寓話的ですが刹那的。
アメリでオマージュされたシーンがあります。
お洒落。
井戸の底のような暗闇の中でピアノを弾き終わると、彼は突然立ち上がりクルクルと回り始める。それは私が彼の音楽を聴いていた時に感じていた旋回するようなリズムそのものであった。
人生の暗黒期に何回も何回も>>続きを読む
誰が何と言おうと大好きな映画です。
この映画の寛いだ自由な雰囲気が好きです。
中身がないとか、そんなことどうでもいい。
失業して暗くなってた時にとても救われました。