EPATAYさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

グッバイ・クルエル・ワールド(2022年製作の映画)

2.8

試写鑑賞。

これまでの大森立嗣監督作品とは打って変わってメッセージ性が“ない”意欲作。

監督が思う“かっこいい”を詰め込む。おそらくこれがほぼ全ての映画なのであろう。

実際、ビジュアル面の楽しさ
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.3

悪い意味で“日本人が好きな邦画”だなっていう邦画でした。

胃がキリキリするような素晴らしい演出力の一方で、終盤に行くにつれ“凡”に落ち着いていく物語には「あー結局またそっちなのね」と倦厭する。

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マイスモールランド(2022年製作の映画)

4.9

「考えさせられた」なんて言わせない程に突きつけてくる現実と、どうしようもないとわかっていながらそれでも抗おうとする次世代への祈りと希望。

今作が突きつける現実とはクルド人である彼女たちの悲痛さではな
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生きててよかった(2022年製作の映画)

3.5

男らしさを弱い、気持ち悪いものとして捉え、その上で肯定して見せる。これだけならまあよくあるボクシング映画だが、今作はファイトシーンの生々しさが他とは違う。

元プロボクサーの木幡竜とアクション監督園村
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.2

テンポ良く怪獣が出てくる冒頭のテンションとか、馬鹿馬鹿しい描写を大真面目にやっているところや斎藤工の演技や山本耕史のメフィラス星人や山本耕史のメフィラス星人や山本耕史のメフィラス星人など良いところはた>>続きを読む

劇場版ラジエーションハウス(2022年製作の映画)

3.5

ドラマは一切見たことがないが、ここに至るまでの流れも理解できたし楽しめた。
いい規模感の映画だったと思う。

複数エピソードが羅列しているだけで、相互に作用しあっているわけではないのでドラマ数話分を映
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.8

予想以上を遥かに超えるサム・ライミテイストのホラーでめちゃめちゃ楽しかったんだけど、MCUの中の1作とか『ドクターストレンジ』の続編という観点から見るとあまり好きじゃないかも。

というのと、お腹いっ
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

途中まで、というか最後の最後までは、まとまりがないし作品の構造上大きな盛り上がりもないので正直退屈さも感じたが、ラストで全部ひっくり返された。

ラストにジョニーからジェシーに向けられるその一言だけで
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バブル(2022年製作の映画)

3.3

映像の見応えは素晴らしく、パルクールアクションを見ているだけでも楽しい。

ストーリーはド王道のディストピア恋愛物に人魚姫伝説を組み合わせることで、誤った秩序を壊し新しい世界へ踏み出すというテーマ性を
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N号棟(2021年製作の映画)

4.0

Jホラーに新たな風を吹かせる、すごくチャレンジングで良質なフォークホラーだった。

今作は「考察型体験ホラー」謳っているために誤解しがちだが、“考察”とは映画の中の出来事の真相に対してではなく、作品が
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モービウス(2022年製作の映画)

3.5

そんなに嫌いではなかったけど、このシリーズはアクションの見づらさなんとかならないもんかね。

名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

3.7

キャラ最優先でドラマおざなり気味だった最近のコナン映画の中では比較的ドラマ重視な内容でバランスの良い作品だった。

特にコナン+スターキャラの大活躍で全てが片付いてしまうことがほぼだったのに対して、今
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.5

過去2作で貯めてきたあれやこれをあっさりと解決させてしまうのはどうかと思うけど、マッツゲラートとジュードアルバスの関係性には熱くならざるを得ない。

ただ、裏を返せばそこだけの映画だったともいえる..
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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

3.5

起承転結の起のような位置づけで、伏線のバラマキがメインになってしまっているため地味で分かりにくくなっているが、現実瀬における差別問題と呼応させているということさえ分かれば主題をグッと整理しやすくなるだ>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

4.6

初見以来みていなく、そこまでおもしろい印象がなかった気がするが、今回『3』の公開に合わせて改めて観ると抜群に面白かった。

まず、冒険アドベンチャーとして抜群に面白く、ハリポタシリーズとはまた違った魔
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.6

鑑賞直後はなにがなんだか全く理解できなかったが、キーワードをとにかく書き出し、4時間くらい向き合ってようやく少しずつ分かってきた。

ーーここからはメモ程度の考えの整理ーー



今作は要約すると「性
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.4

戦争を子どもの目線で描いたという点で、最近だと似たような作品に『ジョジョラビット』が挙げられる。

ただ、今作は『ジョジョラビット』よりもどこか一歩引いた目線を感じることがある。

それはケネス・ブラ
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.9

フリが丁寧すぎて、オチに関しては容易に想像ができてしまうのだが、それが結果的に“Freaks”を愛したギレルモ・デル・トロ監督の自戒のようなものが強く感じられるようになっている。

力に溺れ、凋落して
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女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

3.8

“誰を殺そうとしているのか”ではなく“誰に殺されたいのか”

こう聞くと、出オチ感満載のアイデアのように見えるかもしれないがこれが上手いことサスペンスに絡んでいて予想できない物語へと昇華されている。
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

3.6

続編として“音楽の気持ちよさ”をさらにパワーアップさせてきたのは正解だと思う。

クライマックスの異常な楽しさは素晴らしい。

また、今回はショーを作り上げるということで裏方に視点を向けたのはすごく良
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アネット(2021年製作の映画)

4.5

2022年4月1日 今まさにな映画だった。

“Toxic masculinity”を振りまいて人気を博してきたコメディアンの凋落の運命をたどる。

まず、ミュージカル映画として素晴らしい点が、映像で
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ディナー・イン・アメリカ(2020年製作の映画)

4.1

品のある下品な作品が大好きなのだが、まさにな映画だった。

ぶっ飛んでいるようで、日常に潜む地獄の描写はすごく丁寧に描かれていて地に足がついているから、とっ散らかった印象が全く無いし、不謹慎に道徳的な
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ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

4.2

銃乱射により50名以上の死傷者を出した“ポート・アーサー事件”

20世紀最悪の事件の一つに数えられる無差別殺人事件を起こした一人の青年。

彼が犯行に及ぶまでの日常を描く。今作がどんな作品なのか一切
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ウェディング・ハイ(2022年製作の映画)

4.3

こういう邦画コメディが見たかった。

アドリブでふざけるのがおもしろい

ではなく完璧に計算しつくされたおもしろさ。
知らないうちに地獄への門が徐々に開いていき、気づいたときには大惨事という昔からお馴
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ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

4.7

This is the “kawaii”!!!

最ッッ高に面白かった!
男にしかできないと言われていたことを女性だけであっさりやってしまうかっこよさ。

“またか”という男の脳天を笑顔でぶち抜く爽快
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アンビュランス(2022年製作の映画)

3.8

とっても素敵なヘンテコ映画だった......
観ればわかると思うけど、「あ、このショットが撮りたかったんだな」という瞬間の連続。

内容なんて無いようなもんで、要約すると自業自得で終わってしまうんだけ
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