maruseiさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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祭りの準備(1975年製作の映画)

4.2

この作品、タイトルからして何か自分のアンテナにピンと来るものがあった。
その直感はやはり当たった。

真夏の地方の小さな村を舞台に、嫌という程、血縁と地縁に翻弄される青年主人公タテオ。
そして娯楽の少
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女番長 野良猫ロック(1970年製作の映画)

3.0

いやあ〜、凄い!自分が生まれる前の昭和の時代のこのパワー!今じゃあ、都心のど真ん中でこんなやんちゃな若者抗争に誰も本気で熱くなれないだろう笑。例え映画の世界だとしても。
注目すべきは20歳くらいの和田
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恋人たちは濡れた(1973年製作の映画)

3.7

この時代の「こっち系」のを久しぶりに観た。
あまり中身はないんだけど、昭和の港町の閉塞感だとか、その狭い世界での男女の行き場のない剥き出しの性が表現されていて雰囲気的には自分は好きだった。

地元の田
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ザ・フライ(1986年製作の映画)

4.1

子供の頃に地上波でやっていたのを途中まで親と一緒に観たんだけど…なぜか途中までしか観せてもらえなかったような記憶はあった。なるほど…ベッドシーンがあったからかな〜(^^;;?

改めてこの作品を今よう
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生きる(1952年製作の映画)

4.8

私的には、ここ最近観た映画の中で衝撃的に素晴らしい作品だった…!

黒澤明監督の作品、遅ればせながら2作品目。フォロワーさんのオススメを頂き鑑賞したんだけど、この地味目なジャケからは全く想像できないく
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羅生門(1950年製作の映画)

3.2

黒澤明監督作品。
登場人物はごく僅かなのにそのパワーに一気に引き込まれてしまった。

舞台は平安時代の乱世。
土砂降りの雨の中、荒廃した羅生門に佇む男2人。そこへもう1人の男がやってくる。
そこでの男
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8 1/2(1963年製作の映画)

3.0

以前よりかなり気になっていたこのタイトルロゴ。物凄いインパクトと数字の中の柄がオサレ感バッチリである。
このタイトルはストーリーとなんら関係ないそうで、フェデリコ・フェリーニの8作目なのと処女作が他の
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妖精たちの森(1971年製作の映画)

2.9

蔦屋の発掘良品シリーズにあった「回転」の前段階のストーリーの作品だそうで、回転を観た後に本作品をやっと観てみた。

他のレビューでの低評価が目立つ…が、まあまあ楽しめた、かな?^_^;

なにせ、回転
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鬼婆(1964年製作の映画)

3.6

B級の「女子大生恐怖のサイクリングバカンス」で元気が出たところで勢いついてこの作品…。

これ、ほんとに乙羽信子さん??
メーキャップのせいもあるけど、凄味と怖さあり過ぎて目を疑う‼︎
噂通り、この作
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女子大生・恐怖のサイクリングバカンス(1970年製作の映画)

3.1

めちゃくちゃ久しぶりのDVD鑑賞。
しばらく映画を観る気持ちの余裕がなく…

久しぶりに観た作品の割にB級感いっぱいで私は案外怖くて楽しめた。
他のレビューでは評価低めのようだけど、私は最後まで犯人が
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世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)

3.6

私の住んでる地元がロケ地のこの作品。
毎月行ってる美容室も撮影場所になったとの事で撮影時期からこの作品の話を聞いてチェックしていて、やっと公開日に鑑賞!(原作本は美容室にあったのをパラパラ読み…)
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きみはいい子(2014年製作の映画)

3.8

この作品は以前からかなり観たい気持ちが強かった一方、別の意味で観るのが怖かったのも事実…。

ストーリーは
①尾野真千子演じる母親の虐待
②高良健吾演じる小学校教師の学級崩壊&ネグレクト家庭の生徒との
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アンダルシアの犬(1928年製作の映画)

2.7

DVDの冒頭にあの懐かしき淀川先生が本作品の解説をして下さっているではないかっ。

すごく芸術的な作品だそうで。
そして意味や内容がどうこうという作品ではなく、視覚で見る事自体の怖さを感じさせる作品な
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メルシィ!人生(2000年製作の映画)

3.2

ここ最近の仕事のドタバタにすっかり疲れ、久しぶりにほっこりなフレンチコメディに手が出た…。

あまり大きなアップダウンはないものの、中年期の田村正和似の冴えない主人公がことごとく人生に見放されて絶望的
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ヤコペッティの大残酷(1974年製作の映画)

4.3

蔦屋の発掘良品コーナーでひと際強烈な個性を放っていたこの作品のジャケット…これは‼︎っと鬼太郎の如く私のアンテナがビシッと立った。

これまた、凄いものを観た…‼︎
ヤコペッティ、凄い才能だわん。パラ
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悪夢の惨劇(1987年製作の映画)

3.7

これはいわゆるPTSDというものか、カルト教団の教祖によるマインドコントロールの影響によるものなのか…怖。

ご覧の通り目力の強い主人公のシンシアは思春期に、『和合教団』という名のカルト教団に傾倒して
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10番街の殺人(1971年製作の映画)

3.5

蔦屋の良品発掘コーナーにこれまたひっそりと鎮座。

冒頭から早速殺人開始…主人公お手製の酸素マスクみたいな殺人グッズ使用。
なんか夏休みの自由研究で小学生が牛乳パックで作ってきたちゃっちいマスクのよう
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ヨコハマメリー(2005年製作の映画)

3.8

いつもはドキュメンタリーに割とダレてしまう私だが、これは興味をそそられ気に入った!

「ハマのメリーさん」は白塗りメイクで老齢まで現役娼婦だった方…す、す、すごー‼︎コウメ太夫みたいー!

そのメリー
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ラテン・アメリカ/光と影の詩(1992年製作の映画)

4.1

おそらく20年位前にGEOでビデオレンタルして鑑賞(当時はまだレンタル一本300円くらい)
冒険好きで若かった私はこの作品に当時衝撃を受けた…。
南米のロードムービーとしては非常に美しい景色が続いて何
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テナント/恐怖を借りた男(1976年製作の映画)

3.6

ここ最近まず直行する蔦屋の良品発掘コーナーにひっそり並ぶ今作。

この作品の監督でもありなんと主人公役でもあるポランスキー。
中途半端で冴えない、チキンでちょい神経質そうな男の役がハマってるぅ〜。
O
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サイレント・パートナー(1978年製作の映画)

3.8

うわ、何これ。オモシロイ‼︎
蔦屋の良品発掘のとこにひっそり佇んでいた作品だったけど…意外にも退屈すること全然なかった〜。

主人公はビジュアル的にはかなり冴えない銀行員…人種のDNAが全く違うから断
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LIFE!(2013年製作の映画)

3.8

あることがきっかけで突如、主人公がほんの小さいものだが自分の仕事の中で最も重要なものを探す旅に出かけ、様々な国を走り回る。
グリーンランドやヒマラヤ、アイスランドやアフガニスタンなど雄大な自然をバック
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愛と憎しみの伝説(1981年製作の映画)

4.1

女優ジョーン・クロフォードの華やかさの裏の壮絶な生活。
愛する者が欲しいという気持ちと話題性を狙って養子として迎えられた娘クリスティーナの視点で内容が進んでいく。

女優として寝るときは顔にたるみ防止
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スキャンダル(1976年製作の映画)

3.7

『青い体験』のサルヴァトーレ・サンペリ監督のアダルトエロス版。

うーむ!これは興味深い…私には!
色んな意味で笑

薬局を営業しているマダムは大学教授夫人でもあり、いわゆるセレブな中年女性。
その薬
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恐怖と欲望(1953年製作の映画)

3.2

キューブリックのスクリーン初映画。
61分と短い作品〜。

ドキュメンタリーでも実話の映画化でもなく戦争の普遍的な物語らしい。

登場人物は少数、撮影場所もほんとに限られた場所のみというかなり低予算で
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女系家族(1963年製作の映画)

3.8

いや〜、ガメツイな〜〜笑

舞台は大阪船場。商家の主人が亡くなり、その娘達3人姉妹&叔母が遺産相続を巡りギャイギャイと物欲丸出しの闘いを始める。
そしてさらに遺言状から父親にお妾さんがいたことも発覚
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不意打ち(1964年製作の映画)

3.4

いつもの蔦屋書店の良品発掘シリーズ。
(発掘良品か⁈)

家庭用エレベーターって言ったらこの当時だからなおさらセレブな家にしかついてないだろな…。
腰を痛めて歩くのが不自由なお屋敷のマダムが溺愛する息
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見えない恐怖(1971年製作の映画)

3.7

蔦屋書店の良品発掘シリーズで発見。

序盤はわりと穏やか。
乗馬中に落馬して目が見えなくなった主人公サラが退院して、一緒に暮らしていた叔父、叔母の屋敷に帰ってくるところから内容は始まる。
同じ騎手仲間
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赤い天使(1966年製作の映画)

4.0

増村監督×若尾文子映画2本目。

これまた凄まじいものを観た…序盤からあっという間に食欲を無くしてしまった。
なぜ赤い天使なのか?それは血に染まる野戦病院の看護婦だから。

バリバリの戦争映画(日中戦
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妻は告白する(1961年製作の映画)

4.2

若尾文子が綺麗過ぎて驚愕。
モノクロだからなのか特にあのうなじが色っぽくて…白くてキメの細かい肌で。
女の自分でも触れたくなるくらい。
そして更に彼女の魅力は横顔が美しいことだと思う。
DVDケースの
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回転(1961年製作の映画)

3.4

蔦屋の良品発掘シリーズで発見。

60年代のモノクロ映画で何やらホラー作品と書いてるではないか。これは観ないと!

で、OPでは主人公のちょっと加齢感のある手が登場…モノクロだから印影がクッキリ、シワ
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雪の轍(2014年製作の映画)

3.0

またもやパルムドール作品を鑑賞。

いやはや長いというか面倒というか…!これまでのパルムドール作品にありがちな重厚感とはまたちょっと違った。

舞台がトルコのカッパドキアだからその情景の美しさでまだフ
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裏窓(1954年製作の映画)

3.7

好きなヒッチコック作品を鑑賞。

OPがなんだか予想外に古きコメディ映画みたいで可愛らしい。一応、サスペンスだよね?コレ。

主人公が足を怪我してギプス生活で動けず、故に退屈しのぎは窓から見える他のマ
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

4.0

とても高評価なこの作品。

序盤、不思議なキャラクターのやりとりから始まり、どうなるどうなる?と主人公のジョージの自己犠牲高い行動の数々に、いい人すぎるわ〜〜!キミ、本当にそれでいいんかい⁈とじれった
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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

4.1

久しぶりに丁寧ないい映画を観たな!と感じることができた。

私はこの作品好き。
親子の愛ってね〜、手を焼く子供を持ってると非常に分かりすぎる…笑

スティーヴの障害による日常生活の困難さに対する母親の
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.2

この主人公のフランシス、動作にとにかく躍動感がある。珍しくモノクロにパッケージの走り姿が今っぽくてミスマッチ。
役作りなのかなんなのか走りっぷりが独特で珍しいような笑。歩き方もほんと、ノシノシしてて女
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