ICHIさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

ICHI

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出獄(1948年製作の映画)

3.9

ヘンリーハサウェイは「殺しの接吻」が今一つだったので期待せずに見たのだけど、すごく面白かった。無実罪で投獄された男をジェームズスチュアート演じる新聞記者が救うという物語。実話に基づくらしいが、最後の無>>続きを読む

替え玉殺人事件(1951年製作の映画)

2.3

リチャードフライシャーがかなりの部分を取り直したそうだが、全体的に統一感に欠け、アクションも長い割に面白みに欠ける。

ニノチカ(1939年製作の映画)

4.3

セリフがいい、役者がいい、映像がいい。束縛から解放された人間のバカさ加減と輝きが映画を観る幸福感をもたらす。

一度も撃ってません(2020年製作の映画)

3.6

石橋蓮司の声がいい。酒を飲まない若い編集者に「夜は酒が連れて来るんだよ」と低音で振り絞る声など絶品。役者はみんな存在感たっぷりで生き生きしている。ただ、オチがなんとも面白くない。

翔んだカップル オリジナル版(1982年製作の映画)

3.5

相米慎二が長回しで高校生達を撮っていると役者個人の生々しい存在感が浮かび上がって来る。坂道を駆け登ったり自転車で駆け下りたり、人間モグラ叩きをやったり、部屋の中ででんぐり返しを繰り返しながら話したりな>>続きを読む

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

3.2

久しぶりに見直して新たな発見があるかと思ったけど特になかった。

イップ・マン 完結(2019年製作の映画)

2.9

アメリカ人のコテコテの悪役像が古臭くも笑える。ブルースリーの存在をもっと使って欲しかった。

夜歩く男(1948年製作の映画)

3.5

「裸の街」的なドキュメンタリー警察映画だが、犯人が手強く魅力的なのでなかなかスリリングで面白い。ロサンゼルスの下水道での逃走劇は第三の男を彷彿とさせる。幕切れが唐突だけど。

引き裂かれたカーテン(1966年製作の映画)

4.5

晩年のヒッチコックは評価が低い感じがあるけれど、久々に再見したこの作品、前半部は少し物足りないものの、やはり圧倒的に面白い。πの文字、人物の胡散臭さ、バレエ団の女優、アメリカに行きたがる老女、農民の台>>続きを読む

断崖(1941年製作の映画)

4.2

久しぶりの再見だったが、ケーリーグラントの気狂い振りに唖然とする。素晴らしい作品。

救命艇(1944年製作の映画)

4.0

サスペンスが高まると風が強く吹き波は高まり黒い雲が流れる。皮肉な視点とサスペンス。

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.5

カーラジオからテーマ化が流れアダムドライバーとビルマーレーが「何だこの曲は?」「テーマ曲だ」と会話する中、やや高い位置から車を捉え、舞台になる建物が、次々と映る場面は正に映画で痺れた。

暴力行為(1949年製作の映画)

3.8

ロバートライアンの暗さがいい。戦争で仲間をナチスに売った上官への復讐物語。ラストの迫る列車を背景に2人が歩み寄るシーンは西部劇。

郵便配達は二度ベルを鳴らす(1946年製作の映画)

3.1

ストーリーは面白いが、主人公の2人の関係性、お互いの感情が何かよくわからない。役者の問題なのか演出なのか脚本なのか。

突然炎のごとく(1961年製作の映画)

4.2

切ない三角関係の物語と記憶していたが今回久しぶりに観たら、気の狂った三人のドロドロ物語だった。ドロドロだけどセンスが良く音楽も映像も素晴らしい。トリフォーの凄さを改めて実感した。

ピアニストを撃て(1960年製作の映画)

3.0

久しぶりの再見で、前に観た時は余り面白くなかったが、今回観てやっぱりなんか乗れない感じを覚える。軽さが物足りないというか。

突然の恐怖(1952年製作の映画)

4.0

ジョンクロフォードが珍しく精神的に落ち着いた知的な女性を演じていると途中まで思ってたら、ジャックパランスに騙されていたとわかるシーンから目を見開き挙動不審のジョンクロフォード節全開。ジャックパランスを>>続きを読む

私は殺される(1948年製作の映画)

3.3

「教授と美女」のバーバラスタウィンウィックが電話で殺人計画を聞いてしまった、心臓が悪く寝たきりの金持ち娘を演じる。動けない主人公が迫る危機からどう逃れるか、というサスペンスものかと思ったが、こうなる経>>続きを読む

恐怖のまわり道(1945年製作の映画)

3.9

物語の進行がやや強引で突っ込みどころ満載だが、それを補って余りある面白さがある。途中で車に乗せてしまった女性の狂いっぷりが凄い。

バラバ(1962年製作の映画)

2.7

途中ちょっと飽きる。物語を推進するものが弱いかな。ディテールは面白いけど。

青春の蹉跌(1974年製作の映画)

3.9

神代だなぁーという映画。ショーケンが呟くように歌う斎太郎節、現実逃避の交わり、ラストの破滅。

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.0

アメリカ映画にはないテイスト。全ての人が善人でも開く人でも無く少年が友達のノートを届けようとするエピソードを淡々と描く。小津が好きというのがなんとなくわかる。エンディングが鮮やか。

ボーン・アルティメイタム(2007年製作の映画)

4.1

脚本展開が上手で観客の一歩先を行くスピード感を持ちながら、状況を的確に伝えて山場へ持った行く。完成度の高いサスペンスアクション映画。

深夜復讐便(1949年製作の映画)

3.2

父の復讐のためにカリフォルニアからオンボロのトラックでリンゴを運び悪徳業者(Jリーコップ!)の元に乗り込む話しで「怒りの葡萄」や「夜までドライブ」を思いだす。相方が事故でリンゴの木箱が丘に散乱するシー>>続きを読む

過去を逃れて(1947年製作の映画)

3.8

フィルムノワール、ファムファタールのお手本のような作品。

絶壁の彼方に(1950年製作の映画)

3.8

全く知らなかった作品で大して期待もせずに観たがかなり面白かった。ヨーロッパの独裁国家からの脱出劇でクライマックスはアルプス越えのような山岳アクション。エンディングのまとめ方にやや難があるがヒッチコック>>続きを読む

イメージの本(2018年製作の映画)

2.5

キートンのフィルムにバッハの平均律が流れる瞬間は何とも美しい。でもゴダールだから頑張って観てますという教条主義的フィルムかな、という感じ。面白くはない

ボーン・スプレマシー(2004年製作の映画)

3.8

変に小細工凝らした最新兵器とかアイテム満載のスーパーカーとは無縁に、ひたすら泥臭く戦うマッドデイモンに魅せられる。

ワールド・オブ・ライズ(2008年製作の映画)

3.0

イスラムテロの指導者を追い詰めようとするアメリカ工作員の話し。アイデアは盛り沢山で面白い設定も多いが、ターゲットの指導者の存在感が薄くて最後に彼を捕らえた瞬間に、こちらの感情が動かない。

ボーン・アイデンティティー(2002年製作の映画)

3.8

ラドラムの原作がよくできているせいもあるけど、設定が素晴らしくスリリングだし、冬のヨーロッパの冷たい感じがいい。マッドデイモンもいい。色々な殺し屋が集められてそれと対決して行くのもいい。

ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)

3.8

欲望ギラギラの若い連中ではなく、場数踏んだ人間の渋さにスポットを当てて、派手なアクションは抑え気味大丈夫けど、相変わらずのタランティーノ節。ロバートデニーロ演じる何も考えていない犯罪ジャッキーがリアル>>続きを読む

エル・ドラド(1966年製作の映画)

3.5

やっぱり「リオブラボー」と比べてしまい、「ウォルターブレナンに比べてアクが弱いなぁ」とか「ラストはダイナマイト」のインパクトに比べて物足りないなぁ」とか「相手の女性の絡み方がなぁ」とか、物足りない感が>>続きを読む

放浪記(1962年製作の映画)

3.7

高峰秀子と宝田明が加藤大介を挟んで大喧嘩するショットの3人を捉えたアングルの見事さに唸り、高峰秀子の激情の迸りに圧倒される。

フォー・ルームス(1995年製作の映画)

3.9

やっぱりタランティーノの第四話がダントツで面白い。

プラネット・テラー in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.1

もう20分短くして75分くらいの長さにすればもっといい作品になると思う。キワモノ感満載なんだけど途中飽きる。