もう20分短くして75分くらいの長さにすればもっといい作品になると思う。キワモノ感満載なんだけど途中飽きる。
時間の使い方、省略の仕方、語り方が本当に上手い。セリフは空気感を醸し出すことに特化し、ストーリーはカット割で納得させる。下手な映画にありがちな説明的なセリフがない。
チャンドラー脚本ということだがあまり感心出来ない。ベロニカレイクが物語に効果的に絡んでないし、犯人やその動機も呆気ない。会社に脚本を直されてチャンドラーも不満だったらしい。ロサンゼルスが舞台でおそらく>>続きを読む
全く面白くない。ミュージカルシーンに躍動感も幸福感もない。主人公の妄想と現実の落差をもっと上手く絡められないものか。
列車の疾走感、ドンで返しの連続のストーリー展開、確実かつ斬新なカメラワーク、適切なキャスティング、素晴らしい映画。
現金輸送車強盗に胡散臭そうな男が集まる感じはいいのだけど、そちらに向けてのサスペンスにはあまり力点が置かれず、主役の男女の色恋が主軸。しかし、その思いがよくわからないというか、余り面白くない。現金輸送>>続きを読む
滝や川や雨など南米奥地の水の質感が良い。ストーリーも山場の虐殺に向かってグイグイ進む。しかし、ロバートデニーロ演じる元奴隷商人の神父の描き方が雑なのと、演出に地理感覚が欠如していて誰と誰がどこにいて視>>続きを読む
とても面白い題材でそつなく作ってあるけど、もったいない。性差別を描くならそこに焦点を当ててラストの勝利がもっと感情に訴えるようにするべき。対戦相手のボビーは女性差別者ではなくギャンブル依存症のお調子者>>続きを読む
テンポの良い演出とエスプリの効いたセリフとリタヘイワースの歌で心地よく観ることができる作品。
子難しい思想学術映画ではなく、青春映画として作ろうとしている感じはいい。内部の対立と社会全体の対立とをもっとダイナミックに絡めればいい作品になったのに。スピルバーグの「リンカーン」みたいな。ラストの共>>続きを読む
リチャードウイドマークのデビュー作で、老婆を車椅子ごと階段から突き落とすシーンが有名。それ以外は平凡な作品。
寄生して行く過程が面白い。韓国映画の力量。南北問題という難題を抱えていることが映画に様々なアイデアをもたらす。
流石イーストウッド監督と思わせるよくできた映画。サスペンスの盛り上げかた、人物の追い込みかた、社会批判、群衆によるリンチ。
最初に「この映画はギャングの悪を世に訴える目的で作られた」という字幕が出るのは、そういうことが映画界に求められていたってこと?
ピーターローレがあまりに怪しくて、結局彼が犯人だったという捻りの全くない展開だけど、映像が表現主義のお手本みたいで楽しめる。犯人に疑われて無実を叫ぶ役者に見覚えがあって調べたら、エリシャクックJrとい>>続きを読む
1年半ぶりに再見。恋に落ちる2人の顔がアップになる瞬間の瑞々しさ。不幸になるほど美しくなる2人の姿をずっと見ていたい思いに駆られエンドマークを呪いたくなる傑作。
人物の言動が御都合的過ぎるし、エンディングもだから何?という感じだった。
不在の影に怯えたり夫に殺されると思ったりと、「レベッカ」や「断崖」を思い出す映画。心理劇なんだけど後半になると心理がわからない、というか不自然に感じられてしまうところが致命的か。物語の進行、こういう展>>続きを読む
映像は素晴らしいし語りの声も魅力的なのだけど、何度見ても話がよくわかりません。元々3時間以上あった作品を87分にぶった斬られたせい?
レジスタンスの冷酷な運命を、ある意味淡々と描く。夜明けの青みがかった空気感が素晴らしい。
これは掘り出し物。リチャードウイドマーク演じる口先で生きているチンピラが破滅して行く姿がたまらなく映画的。プロレスラーの「ストロンガー」を演じるマイク、マズルキは「悪魔の往く町」の女を取られて怒り狂う>>続きを読む
いきなり、物すごい風が吹く荒涼とした田舎道を馬の引いて歩く男の映像が重々しい音楽と共に延々と続く。3時間以上ある作品だ途中睡魔と戦わざるを得なくなるのだが、ジャガイモの食事、井戸を求めてやって来る侵入>>続きを読む
なんて言ったってジャックイーラムの存在感が素晴らしい。「キッスで殺せ」や「ウェスタン」での彼も良かったが、この作品の胡散臭さはカツコ良すぎる。
モノクロ、肉体、喧騒。ストーリーとか感情移入とかテーマとかじゃなくて、冷たいドロドロの感覚体験を共有する作品。「神々の黄昏」を観たくなる。
モノクロの荒涼とした映像と不良少年と少女。それだけで十分引き込まれる。
B級ノワールの伝説的カルト映画。銃に魅せられた男女の情念で突っ走る疾走感が心地よい。
ヴィムベンダースの「ことの次第」で話題になっていたら作品をようやく観ることができた。ジョーウオールシユ、ハンフリーボガード、アイダルピノ、アンシェリダンがそれぞれいい。が、親父ギャグ連発の社長やピンボ>>続きを読む
回想シーンで物語が展開、陰影のはっきりした照明、斜めの構図、ディープフォーカスなどなどフィルムノワールの典型と言いたいところだけど、あまりに脚本がお粗末で観ていてつらい。
スピルバーグの力量を感じさせる一本。構図の的確さ、物語運びのうまさ、ラストがちょっと物足りないけど、3時間近くをだれることなく見せ切る。
フリッツラングらしい悪夢的な傑作。エドワードGロビンソンとジョーンベネットとダンデュエルの「飾り窓の女」のトリオがほぼ同じキャラクターで登場。これこそ映画という一本。