期待外れだった。全編ワンカットが売りなのだろうけどゲームの画面を見ているみたいで、キューブリックの「突撃」の塹壕長回し移動撮影に見られた映画的興奮がこの作品にはない。
新聞の映画評を読んだら私の好きな「とんでもない共同体に足を踏み入れた悪夢世界映画」で記事の評価も極めて高い。新聞の映画評はアカデミー賞と同じくらい信じてないけど、内容にそそられて劇場へ。「人混みは避け>>続きを読む
緊張感のある映画。フランスにおける移民問題が、如実に描かれている。子供が1番の犠牲者であると同時に子供が1番怖く描かれる。
エドワードGロビンソンが予知能力者に扮する。この時代、彼は本当に色々な役を演じているが、何故か不幸な臭いがいつもする。
不良仲間の2人が聖職者とギャングになる、「キッズリターン」みたいな魅力的な設定。ボギーはこの頃は悪役でやたらと出てくる。ラストにギャグニーが不良少年更生のために神父に頼まれ、「死にたくないよー」と惨め>>続きを読む
エドワードGロビンソン扮する元刑事がハンフリーボガード扮するギャングの仲間として潜入操作。香港映画の元ネタテキストな作品。もっとハラハラさせて欲しかった。
ハンフリーボガードの悪役ぶりが印象的。幼なじみの3人の女性が不幸な大人になる。「ステファニーズ」という舞台劇をちょっと彷彿とさせる。
とんでもない市長が市民を恐怖に落とし入れる話しかと思ったら、元不良の市長が不良少年たちを更生させるという熱血青春TVドラマみたいな内容だった。
さほど期待せずに観たらかなり面白かった。ディックパウエル扮する真面目な保険マンがふとしたことから若い女性と誤ちを犯してしまい悪夢のような泥沼に。ストーカー的な私立探偵役のレイモンドバーが怖い。この役者>>続きを読む
オープニングから殺人までの映像とか、水の質感とか、流石はフリッツラングと思うけど、人物像が単純すぎるのと、エンディングがあっけなさすぎるところに不満が残る。フリッツラングは裁判の場面がない作品の方がい>>続きを読む
こんなハイテンションで狂った映画は滅多にない。グイグイ引き込まれてラストの凄まじさに呆然となる。
タイトルのイメージからギャング映画かと思ったら新聞者の話しだった。スピルバーグの「ペンタゴンペイパーズ」なんかもこの作品に影響を受けているような気がした。
エドワードGロビンソンがギャングスターとして有名になるきっかけとなった作品。ギャング映画としては平凡な出来。
ロッドスタイガーの下品な感じとジェームズコバーンのクールな感じがセルジオレオーネ的で◎。メキシコ革命の挫折感が底流になっていて、イタリア、スペイン、メキシコ的な汗臭さと叙情が漂う。
山田宏一が高く評価している犯罪映画だけど、「白熱」なんかと比べてジェームズギャクニーの悪役ぶりが物足りない。
エリアカザンらしい社会派犯罪劇。神父殺しの容疑者裁判に政治、選挙、金などが絡む。Jリーコップが頑固な刑事役で出演。
「風と共に去りぬ」のアシュレー役のレスリーハワードが、「何がジェーンに起きたのか」のベティデービスに夢を与える。砂漠の中の一軒家で繰り広げられる舞台劇っぽい映画。
主人公の弟役でウィリアムホールデンが出ていてびっくり。ジョージラフトとハンフリーボガードの「夜までドライブ」のコンビでやっぱり犯罪に転落する報われない物語。
ニコラスレイらしい不良少年と不幸な少女との出会い、結婚、悲劇は「夜の人々」を彷彿とさせる。オープニングのスピーディーな演出、クローズアップも見事。だけど、法廷のシーンが退屈なのは、説明に終始しているか>>続きを読む
エドワードGロビンソンが研究のために犯罪を繰り返す博士を演じる。ハンフリーボガードやワードとボンドが出ているが平凡な出来。
シリーズ第4作。田村正和が学生運動くずれを昭和臭さたっぷりに演じる。敵役は細川俊之。やっぱり2作目が1番いい。
最低の映画。寅さん名場面集をテレビ東京で見たほうが100万倍まし。付け加えられた今のエピソードが何一つ面白くない。
相変わらずの淡々としたユーモア、絶望感、暖かさ。登場人物との距離感がいい。日本料理屋を巡るエピソードもおかしい。
リチャードフライシャーの異常犯罪もの。雨の質感、ラストの工場の殺伐とした感じが素晴らしい。
学生時代の知り合いの警察官の男と偶然さいかしたラジオアナウンサーの妻の悲劇。ラスト、ラスベガス郊外の砂漠の荒屋まで行き着くうらぶれ感ごすご。
ニコラスレイということでシネマヴェーラまで観に行ったけど、印象の薄い作品だった。
オープニングのファンファーレを聞きたくて観ちゃったけど、いつのもアレの繰り返しでもうご馳走様、これ以上食べられません、という感じ。
サイレン映画的な字幕、動きのギャグ、太った女性、不幸な女性を助ける、従来の作品を踏襲しつつ連続殺人犯という悪役を演じるチャレンジ精神。
マックスオフュルスらしい階段の長回しとか、ロバートライアンの転がすビリヤードの球とかピンボールとかが映画的で心地よい。