kjmさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

くれなずめ(2021年製作の映画)

3.3

終盤の展開で「???」となったが、劇中の「静かな劇が偉いのか」「コメディさいこー!」という科白と、エンディング曲を聞けば、なるほど確かに明確なテーマのもとにつくられているのだろう。
こういう弔いの形(
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バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.1

壮大な音楽とケレン味あるCGとアクション。最初から最後までクライマックスという荒ぶる作品ながら、飽きたりダレたりせずにラストまで惹きつけられる。

父バーフバリが魅力的すぎるから、子バーフバリがいくら
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バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

3.7

すごく中途半端なところで「続く!」って感じで終わった。

神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.2

表層的には「YouTuberってクソですね」という物語だけど、YouTuberでない奴らも大差なくて、結局、人間の愚かさと弱さのカリカチュア。
刹那的、京楽的な生き方をしていると、たった一言の感謝を口
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ボウリング・フォー・コロンバイン(2002年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃ見やすくてわかりやすく、最後にちゃんとクライマックスがあるので映画的満足感もある。

銃が簡単に手に入るからアメリカは銃犯罪が多いというわけでもない(同じく銃が簡単に手に入るカナダは少ない
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タイタンの逆襲(2012年製作の映画)

3.2

ストーリーはツッコミどころ満載、ムダばかり。
神たちの強さが人間よりちょっと強い程度なのと、ゼウスが優しいおじいちゃん、ハデスがツンデレ、アレスが拗らせ息子と、なんかめちゃくちゃ人間臭くて、世界観がよ
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タイタンの戦い(2010年製作の映画)

3.0

もう少しいろんなモンスターが出てきたり、それぞれの神に見せ場があればと思うが、それだときっと途中でダレていただろうからこれで良かったのか。
ストーリーもキャラ設定も稚拙だが、迫力は凄くて、ぼんやりと見
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マガディーラ 勇者転生(2009年製作の映画)

3.4

ストーリーはシンプルながら、迫力ある映像と熱量ある演技で楽しめた。

何人かいた口髭生やした小太りの男が同一人物にみえて戸惑った。

ソニック・ザ・ムービー(2020年製作の映画)

3.9

小賢しさを排したわかりやすい展開と演出に徹した素晴らしいエンタメ映画になっている。また、疾走感溢れる絵面だけでなく、ソニック、トムそれぞれの承認欲求をめぐる物語としてもちゃんと着地している。
メガドラ
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.7

豪華なB級映画。最初の10分で「あ、これはそうだな」と察しがついてそういうつもりで観ていたので文句ないです。

ストックホルム・ケース(2018年製作の映画)

3.5

ストックホルム症候群の元ネタになった事件の実写化。
主人公ラースのキャラが愛らしく、時代ゆえかお国柄なのか脚色なのか緩いコメディ感もあり。淡々としたストーリーの短い作品だけど良かった。

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

3.3

感情を擬人化して物語化する、なるほど。表層的にはキャラクター設定もストーリーもわかりやすく構築されていて、エンタメとして消費するには申し分ないだろう。ただ、そもそも、感情を5つに分類するというのは欺瞞>>続きを読む

ドーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.4

最初はヤナ感じで絶対いずれコイツが何かトラブルを起こすんだろうなと思わざるをえなかったのに、最終的に1番正義感と信頼感と能力のある見せ場山盛りのキャラクターとして物語を回してくれ最後もカッコよかったC>>続きを読む

ファイナル・デスティネーション(2000年製作の映画)

2.8

死とそれを回避できる筋書きに規則性がないので、怖さ、驚き、安堵感がなくストーリーに深みがない。

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.4

悪くはないけど、自分は普通にブッ殺したりする残虐な復讐劇が好きなので。

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.9

異食症という珍しさと画力の強さがフックにはなっているものの、自分でも気づかないものにジワジワと傷つけてられているというのはわりと分かりみのあるテーマだったかと。
しんどいシーンが続く映画がだったが、最
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大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

1.8

着眼点は良いが、三池聡監督がやるべきものではなかった。
テーマとしては時代とマッチしており、風刺がきいているが、それがコメディー映画としての本作においては邪魔になっている(あるいは、秀逸な風刺映画がコ
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グッバイ・クルエル・ワールド(2022年製作の映画)

3.2

主要登場人物が皆、殴られるか刺されるか撃たれるかして流血のうえ死亡。という韓国ノワール並みの荒ぶり方はよかったが、ストーリーが悪い。群像劇なのだとしても軸が無さすぎる。
無名キャストでもっと無茶苦茶や
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ヴァイブレータ(2003年製作の映画)

2.7

頻繁に挟まれる字幕のモノローグや長回しのカットなど、もはや前時代的と言っていい手法が鬱陶しかったし、長距離トラック運転手の孤独とメンヘラ女の現実逃避を接続するのは、わかりやすいが故に安易に思えた。

オー・ルーシー!(2017年製作の映画)

3.7

主人公がナチュラルな気狂いで唖然としてしまった。
他もしんどい人ばかりだったが、役所広司演じるトムさんがいてくれて物語的にも映画的にも救われた感じ。

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.2

2時間で最初から最後までをやり切るのはそもそも無理があるのでそれはしょうがないとしても、ドラマが全く描けていない。
長澤まさみの尻叩きやスカート覗きなんかに言及するよりも前に、各キャラの言動が浮ついて
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.6

エドガー・ライトの音楽センスは本作でも遺憾なく発揮されている。劇中で流れるのは60年代の曲ばかりだけど、低音マシマシにミキシングされているのもあって古さを感じさせずメチャクチャカッコいい。(だからサン>>続きを読む

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

3.1

元が40年以上前のアニメなのだから作画面、音響面での驚きがあるのは勿論だし、テーマも普遍的なものだから、悪くなりようがない。普通に面白かった。
ただ、これをリメイク映画化する必要があったか、傑作か、と
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私はパスタファリアン: 空飛ぶスパゲッティ・モンスター教のお話(2019年製作の映画)

3.2

FSMのことはふんわりとだが知っているので大筋はわかったけど、翻訳が悪文で内容が頭に入ってこなかった。

映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ(2022年製作の映画)

3.0

テレビシリーズの総集編。
全13話、約5時間半かけて少しずつ少しずつ物語が展開することで生じていた魅力が、2時間に纏められてしまうことで消え去ってしまっている。
最後に10分くらい追加シーンがあったけ
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チャンシルさんには福が多いね(2019年製作の映画)

3.3

それぞれの映画の好みが小津とノーランで全く合わないというくだりがあるが、この作品が小津みたいに起伏がなくノーランみたいに変な設定があるというのが面白い。

冒頭の監督が急逝するくだり、一気飲みさせて死
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.6

序盤はなんだか色々と無駄に複雑でややこしくてモヤモヤしたが、マルチバースの(そしてそれはサムライミ版とアメイジングのスパイダーマンの)ピーター2人が出てきてから抜群に面白くなった。
3人のスパイダーマ
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国際捜査!(2020年製作の映画)

3.0

脂と汗だらけのおっさんばかりの絵面とチープなCG。それがいいように作用して味のあるB級になれば良かったのだけれど、そうはならず。展開も大袈裟で捻りなし。
これが(最初から期待していない)邦画なら特に何
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.1

地上のパク家、半地下のキム家、地下のムングァンとその夫、それぞれがこれでもかと対比されていて、ポン・ジュノのさ上手さを感じた。

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.2

タイムリープをフックにしたロマコメ。

無意味な繰り返しの中でも人は変わる/変われるし、流れゆく日々の中にも不変のものを見つけられる、ということか。

トランス・ワールド(2011年製作の映画)

3.7

何度か驚いた意外な展開だった。
ハンスの物分かりの悪さがしつこくてイラッとすることと、CGの演出がダサいこと以外は無駄のないプロットでよくできていたと思う。

スタートアップ!(2019年製作の映画)

3.2

いつマ・ドンソクが暴れてくれるんだろうと思いながら観てたので、後半ちゃんとやってくれたし、ハートフルな親子と成長と更生の物語でなかなか良かった。

ザ・ゲスト(2014年製作の映画)

3.8

予告やキャッチでハードルを上げすぎたきらいがあるだけで、すごく良くはないが別に悪くもない。
劇伴をDark Wave〜Synth Waveで固めているからか、どこかレフンの「DRIVE」のような雰囲気
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母なる証明(2009年製作の映画)

4.0

殺人犯として捕らえられた息子の無実を証明するため奔走する母親。

殺された少女の抱えていたものもけして軽くないのだが、殆ど前景化しない。
息子の親友による強請りも問題視されない。
それらは母親にとって
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がんばれ!チョルス(2019年製作の映画)

3.6

先天的な障害と思って観ていたら、あんな過去があったとは。泣けた。

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

2.9

フェミニズム映画として相当話題になった記憶があるけど、いざ観てみると、最後に夢が叶ったり、分かり合える友人、理解ある夫や父、弟がいて、「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです」といったある種の典型的>>続きを読む