kjmさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ロンドンゾンビ紀行(2012年製作の映画)

3.7

脚悪爺さんとゾンビの追いかけっこや、ロンドンバスでゾンビ共を轢き殺していくシーンなどは笑えたし、銃火器で次々とぶっ殺していく様は痛快。ストーリーもシンプルでわかりやすく、楽しめた。

一点、ミッキーが
>>続きを読む

シドニアの騎士 あいつむぐほし(2021年製作の映画)

3.9

駆け足のような感じもあったが、戦闘シーンの迫力やラブロマンス、コメディは健在どころか拍車がかかっていてとても良かった。

劇場版 シドニアの騎士(2015年製作の映画)

3.5

テレビシリーズ第一期のダイジェスト版。
内容を思い出すにはこれで十分。

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.3

煉獄さんの生き様には敬服するが、関係性(彼と炭治郎たちとの。そして、我々観客との)が浅く短くてあまり物語的カタルシスがなかった。

映像表現は、目を見張るほど美しく迫力があり、最高峰の出来だったと思う
>>続きを読む

10 クローバーフィールド・レーン(2016年製作の映画)

3.0

クローバーフィールドの続編?関連作?なのだが怪獣は全く出てこない密室でのサイコスリラー。だった筈がラスト20分程で唐突にSFに転調。これが「予想だにせぬ急展開!」と評価できればいいのだが、残念ながら無>>続きを読む

ヴェノム(2018年製作の映画)

3.3

スーパーヴィランのはずのヴェノムだけど、なんか普通に良いやつだし、思考や言動が正義感に満ちていて、もはやダークという単語すら冠さない普通にヒーローだった。

それにしても、物語が動き出すまでに時間をか
>>続きを読む

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.4

監督がジム・ジャームッシュで、キャストがあり得ないほど豪華だから、良い!と言わなければいけない空気だけど、正直よくわからなかった。

ゾンビとかUFO、サムライ、メタフィクション、そういうギミックはど
>>続きを読む

ありふれた悪事(2017年製作の映画)

3.8

韓国の警察ものといえばとにかく汚職、腐敗、暴力。本作も例に漏れず。

堕落した権力に対し、民衆が動き、数十年後とはいえ法により正しさを勝ち取った、というあの結末は、当時とは真逆の現代社会のあるべき正し
>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

2.6

まず、綾波、アスカ、ミサト、ゲンドウと移ろい最後にマリ、というキャラへのフォーカスの遷移が露骨すぎるし繋ぎも甘い。もう少し上手くやれなかったのかと思った。
シンジくんがエヴァに乗ろうとした際の小競り合
>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.7

前2作は(いくつかの新設定を除いて)前知識で補填できるのですんなりストーリーが入ってきたが、本作はそうではない。知らぬ展開、知らぬ設定、知らぬ用語ばかり。だがしかし寧ろそれがエヴァ。説明口調だったり、>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

3.9

「綾波を返せ!」

親父はムカつくし、世界の危機とか知らんけど、僕はただ好きな女の子を助けたい。と、セカイ系に振り切った潔さは良し。

ただ、次作以降を観た後だと、本作はいったいなんだったのだろうか、
>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

3.8

いきなり怪しい施設に連行され、変なロボットに乗ってバケモノと戦えと父たちに恫喝され、まともそうに見えたお姉さん(ミサトさん)にも(「乗って」とお願いさらるのではなく)「乗りなさい」と命令され、拒否した>>続きを読む

ギャングバスターズ(2012年製作の映画)

4.5

ブリック、リンカーン、マックイーンのゴロツキ3兄弟は、ギャングのボスから子供を奪還して欲しいという母親の依頼を金に目が眩んで引き受けるのだがーー

ストーリーは度外視して銃弾と流血が飛び交うのを楽しむ
>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.4

テンポがいい。音楽の使い方がうまい。
リリー・ジェームズが可愛すぎ。
初めから最後まであっという間の体感時間。何回観ても面白い。

キャビン(2011年製作の映画)

3.4

最初からこれは普通のホラーではないな、というのはいくつかの描写から予想できたが、まさか最終的に妖怪大戦争になってからの全部丸投げ全滅バッドエンドだとは思わなかった。

CGが粗いのが気になったが、楽し
>>続きを読む

殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.5

真犯人は誰かという明確な回答は与えられなかったが、何人か容疑者候補が出てきたものの結局ラストシーンでそのどれも違ったことが発覚したり、刑事のことを「ひとのする仕事じゃないわ」と評する科白があったり、警>>続きを読む

ペット 檻の中の乙女(2016年製作の映画)

3.3

ストーカーとサイコパス。ヤバい男に拉致監禁された女が実はもっとヤバかった、という。

貧困と孤独と承認欲求が要因で暴走するという図は、先日観た「ジョーカー」とも重なるところがある。

デッド/エンド(2013年製作の映画)

3.1

夢を諦めて社会的な成功を得たミッチェル、夢を追って売れない物書きをしているカーター。久しぶりに車で旅行に出かけた2人だったが、道中で車が故障し、砂漠の真ん中で立ち往生する羽目になりーー

腹の中に抱え
>>続きを読む

赤ずきん(2011年製作の映画)

3.3

赤ずきんだと思ったら人狼ゲームだった。

ラストまで誰が狼かわからなかったし、ゲイリー・オールドマンがしっかり仕事してるし、さくさく物語は進むしで、悪くない。悪くはないが、人々の疑心暗鬼や恐怖があまり
>>続きを読む

人生の特等席(2012年製作の映画)

3.5

老いた男とその娘の物語。
他のイーストウッド作品と通底するテーマは同じ。

ストーリーに大きな動きがないので地味だけど、悲劇がおこるくらいならその方がいい、という考え方も。

ジョーカー(2019年製作の映画)

3.6

毒親、精神疾患、貧困、そういったのが揃えばそりゃ狂うし、憤懣やるかたなし。そしてそれは特殊なケースではなく、多くの人々が抱える現代社会の病理である。
で終わらせてしまうのはいかがなものか。
我々は文明
>>続きを読む

屍人荘の殺人(2019年製作の映画)

1.9

退屈なプロット、学芸会のような演技と演出、場違いな音楽、とってつけた設定、陳腐なトリック、深みのない真相、どうしようもないラストシーン。
全部が酷い。

中村倫也と浜辺美波のキャラだけは良かったかなぁ
>>続きを読む

後悔なんてしない(2006年製作の映画)

3.2

オープニングの映像と曲の美しさで引き込まれたが、尻すぼみに終わった印象。

主人公の、若い頃の妻夫木というか加瀬亮といったルックス・立ち振る舞いとか、2000年代半ばの韓国映画とはとうてい思えない質感
>>続きを読む

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

3.6

あの真偽不明に流布されている「チキンorダイ」がなんとなく正しそうな気持ちに肌感覚としてなる描写(腰掛けかと思ったら根幹をなすほど続く)と、終盤になってダメンズ(ウーマンも含む)たちがその隠された力を>>続きを読む

Hysteric Betty(2020年製作の映画)

1.1

モラトリアム女子の自分探し?「私は頑張ってるのだから評価や承認、成功、愛が欲しいし与えられて然るべき」という安直さと怠惰はいかがなものか。
終始薄寒さを感じていたが、それはこのシーン、カルチャー、そこ
>>続きを読む

生き残るための3つの取引(2010年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

悪徳刑事と悪徳検事(とマフィア)の腹の探り合い。
チョルギ刑事(ファン・ジョンミン)の犯人でっち上げを暴こうとするチュ検事(リュ・スンボム)、というのが基本構図。
だけど、チュ検事は仕事や正義感からの
>>続きを読む

悪のクロニクル(2015年製作の映画)

3.7

真相、結末は意外で驚いた。
畢竟、主人公は昇進や保身のために捏造と隠蔽を繰り返してきた報いを、直接的でないエグいやり方で受けたということ。過去の事件もありながら、現在においても賄賂や不正の見逃しや許容
>>続きを読む

ミッドナイト・ランナー(2017年製作の映画)

3.5

警察大学生の2人が偶然目撃した誘拐事件を解決するため奔走するバディムービー。

一方は情熱的、もう一方は理知的、という触れ込みだったが、そこまでキャラに差異がなく、かなり早い段階で親友になる。凸凹コン
>>続きを読む

ダイナマイト・ファミリー(2014年製作の映画)

3.4

久しぶりに実家に集まった義兄弟たち。やはりウマが合わずに揉め事ばかりだが、失踪した両親を探すために力を合わせる。

途中までコメディドラマだったのに急にシリアスになって、血が流れ、しっかり人は死ぬ。犯
>>続きを読む

南へ行けば(2009年製作の映画)

2.7

仏ロードムービー。
サムは父親の自殺のトラウマを抱えている。
マチューはゲイ、レアは誰かの子を妊娠している。
途中で加わったジェレミーと4人で南を目指す。

ぼんやりと見ていたらいつの間にか終わってた
>>続きを読む

目撃者(2017年製作の映画)

3.0

男は偶然、殺人事件を目撃してしまうが、通報することも捜査に協力することもせず、ただただ静穏を望む。しかし、殺人犯は目撃者の存在に気付いており……。

都会の人間は他人に関する互助の感覚も興味関心もない
>>続きを読む

ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.3

人の感情を嗅ぎ分ける特異な嗅覚や醜い容姿によって孤独を抱えて生きているティーナは、何処か通じるところを感じるヴォーレと出会い、自分が何者かを知る。

マイノリティやセクシャリティの問題に置き換えて見て
>>続きを読む

マリオネット 私が殺された日(2017年製作の映画)

3.1

結局、誰が犯人なんだろうというサスペンス要素が主軸となっていて、しかもたいしたオチもない。
被害者の葛藤などに焦点を当てるとか、法律のクソさや男性の無理解などを深掘りするとかした方が良かったのでは。

藍色夏恋(2002年製作の映画)

4.4

「でも何かは残せたよな。その分俺たちは大人になった」

すごく良かった。

現代でこのテーマは寧ろ鼻白むところもあるけれど、2002年にやったのだから賞賛しかない。
シンプルなこの映画が台湾映画特有の
>>続きを読む

パフューム ある人殺しの物語(2006年製作の映画)

3.4

あらゆる香りを嗅ぎ分け、精製することができるグルヌイユ。ついには人をも香りの素材とすることとなり、街の女性たちを次々と手にかけていく……。

天才というよりもはや人外の能力を持った人物なので、あの人智
>>続きを読む