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恋×友情×時代劇×SF×青春という「全部乗せ」(情報過多)な作品ながら、その配分が絶妙なため良作に仕上がっている。案外笑えるシーンも多い。
空気感としては『サマータイムマシンブルース』(個人的には苦>>続きを読む
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個人的には期待外れ。
戒厳令下の戦後台湾×ホラーの掛け合わせ。ホラーを通常鑑賞しない自分にはこのミックスにミスマッチを感じた。これは原作あり(ゲーム)だし、完全に個人の趣向になるが、白色テロや相互監視>>続きを読む
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劇場で鑑賞できて良かった。本物の映画、って感じ。何度涙が出たか分からないくらい泣いた。
東アジアの映画、本当に水準が上がってきている。韓国や台湾作品で顕著だったが、中国もかなり凄いなと。
中国の、高>>続きを読む
ホロコーストを主題とした作品の中で、「脱走者による収容所の告発」を題材とした点では価値がある。
連合軍はドイツ赤十字やゲッペルスの虚偽の報告を鵜呑みにしていて、当初はアウシュヴィッツの実態を事実として>>続きを読む
SFながら「小さな物語」を描くストーリー。ありそうでなかった設定。誰がが死ぬわけでもなければ、巨大組織が暗躍するわけでもない。ただ、近未来における日常が綴られる中で、人間とアンドロイドの分かりあえなさ>>続きを読む
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全国で上映1館ということで、わざわざ田端まで行って鑑賞。現在はすでにネットで有料配信中。
低予算映画。「じゃない方」の青春。
甲子園の応援という、スクールカースト最上位(野球部)のイベントに強制的に>>続きを読む
パッケージ詐欺なのは承知の上、ガリポリの戦いを題材にしているので視聴。
特筆事項なし。欧米の脚本を劣化させた感じ。
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邦画・洋画を含め、恋愛映画の中では群を抜くクオリティの高さ。
発言、仕草、サブカル的固有名詞といったディテールの積み上げと、学生から社会人になることで生じる価値観の変遷の描写が圧倒的に丁寧。
麦がサ>>続きを読む
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現代の邦画のポテンシャルの高さを感じさせる一作。月並みな感想だが、コロナ禍で他者とのコミュニケーションが減少して久しい今だからこそ、より心に迫る物語なのかもしれない。
主人公である三上、そして津乃田>>続きを読む
綿矢りさ原作×大九監督という意味では、前作『勝手にふるえてろ』のほうが好き。前作はぶっ飛んでて、今作はリアリティ寄りなのかな。
独りでいることの楽さや、日常の中に他人が介在してくることへの当惑、恋愛>>続きを読む
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喜劇調の序盤と、光州事件を克明に描写する中盤以降の対比。韓国は今でこそ日本と比肩する民主主義の先進国だけれども、60年代初頭から90年代初頭まで開発独裁を推進するなど、軍事政権期がかなり長いんですよね>>続きを読む
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映画館で観て良かった。しかし、2度も3度も平然と鑑賞できるものではない。
3時間弱、この世界に没入するのも楽じゃない。
一部に相当なエログロを含むが、それは戦時下の人々が持つ狂気と攻撃性を表現するに>>続きを読む
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原作マンガ未読、アニメ26話まで視聴した上で鑑賞。中盤までは特筆事項なし。もちろん映像のクオリティは第一級品。しかしながら、それ以降の追い上げが圧倒的。
私は普段、小説や映画で泣くことが滅多にないの>>続きを読む
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『king&queen展』(上野の森美術館)へ行った後に鑑賞。このためイギリス王朝の基本知識、主人公はじめ登場人物の背景や性格をすでに知っていたため世界観を理解しながら楽しめた。逆に言うと、美術館行っ>>続きを読む
良かった。だけど、友人の雑談でネタバレを聞いていたのと、鑑賞中に中断せざるを得なくなり一気に見れなかったのが残念だった…(作品のせいではない)
これリアルタイムで映画館で見てたらヤバかっただろうな>>続きを読む
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IMAX鑑賞。ノーラン節。ありえない量の伏線と、彼の過去作品と似たようでまた新しい映像体験。きわめて難解。監督の頭の中はどうなっているんでしょうか。
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邦画の中では良作。どんでん返し作品。でも逆に、どんでん返ししかないというのも同意。
脚本や展開を綿密に作り込んでいるので、後半にカタルシスが来るはずなのに、一視聴者としては何故かそんなにワクワクしな>>続きを読む
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良作の邦画。和製コメディとしては高水準で、予想より遥かに面白い。すべて演技で回す。
久々の邦画だったこともあり、冒頭で、広末の結婚宣言を聞いた後の同僚数人の演技力には辟易した(その瞬間は「やっぱ邦画>>続きを読む
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学歴主義、儒教思想と男尊女卑に押し潰される思春期。青春の持つ閉塞感。
岩井俊二(特に『リリィ・シュシュのすべて』)や是枝裕和作品の持つ世界観に近い。
韓国や台湾の作品は日本人として肌感覚での共感がし>>続きを読む
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小学生くらいのとき見て漠然とあらすじを覚えていたので再視聴。アメリカの王道コメディだけど、面白い。共感できるんだよなあ。社長とピアノを演奏する場面が好き。
世の中に出る過程で身につける社会性とかホン>>続きを読む
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個人的には、映画体験として全く新しい。
「狂気」なんてある種のポジティブな鋭さを持つ言葉では物足りなくて、音楽に駆られた完全な異常者たちの物語。終始殺伐とした物語の中で練習し演奏するのが優雅で賑やか>>続きを読む
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コンセプトは、(自分がかなり好きな)『LIFE!』に似ている。
よりコメディで突っ走ってる感じ。
東浩紀のいう「誤配」のように、自らの意思決定にノイズを加え、カオスに飛び込んでいくことの重要さ。自分>>続きを読む
良作だとは思うが、自分の琴線に触れなかった。
2010年代フランスの諸問題を取り扱いつつも、人種や所得を超えた友情、というテーマ自体に新規性はないからかな。
これは名作と謳われるだけあるわ。
ジャン・レノとナタリー・ポートマンの圧倒的なキャラクターの立ち方、ファッション含めたビジュアルの良さ、そして両者のぎこちない関係。さらに敵役のゲイリー・オールドマン>>続きを読む
シンプルな筋で、結構面白かった。
覚えている限りでは恋愛要素が全くなくて、想像以上にゴリゴリのスポーツ映画。脚本、宮藤官九郎なのか。
ARATAかっこよくて良い感じの演技。ペコへの憧れや嫉妬の描写が>>続きを読む
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主人公の利他精神から始まり、そして深まっていくコミュニケーションと人間関係。だがアメリカ映画のようにそれが劇的な環境の好転を生むわけではなく、むしろ繋がりを持つことでまた別な他者の苦悩を知ってしまう。>>続きを読む
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映画を通じて外界を知る。映画館を通じて隣人と感動を分かち合う。舞台がシチリアの村という、地理的・文化的な意味でイタリアにおける完全な「周縁」である点も留意したい。
恋愛要素が薄く、主人公トトと映画技>>続きを読む
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ジョージアを旅行した際に、日帰りでアルメニアを訪問した(陸路w)。そのときトルコによるアルメニア人虐殺の事実を知った。時間の都合で首都エレバンの虐殺記念館に寄らなかったが、気になっていたため鑑賞。>>続きを読む
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元々DVDで観たが、TOHOシネマズにてリバイバル上映につき劇場で再鑑賞。
ジブリ作品で最も好き。膨大な数の考察・批評が存在するが、あえてレビューしたい(半分メモなので超長文)。
尋常ではない設定>>続きを読む
兵士から一方的に掛けられる言葉を除外すれば、極限まで削られた主人公たちのセリフ。示唆するものは多いが、構成としては単調な感は否めない。
民族や宗教、あるいはそれ以外のイデオロギーに起因する戦いが突然>>続きを読む