ハヤシさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

観て良かったとは思うけど、そもそもループものというジャンル自体が面白いし、展開に特筆すべき新規性はない。ただこんなに陽気なテイストのホラー作品もそんなにない(笑)

ループものが一ジャンルとして確立し
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ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン(2004年製作の映画)

3.0

当時としては最先端技術を使ったCGアニメーション。ただ、ストーリーが残念なのでファンでないと見ていて苦痛なはず。

顔のないヒトラーたち(2014年製作の映画)

3.7

センシティブな主題。物語の筋はありつつも、内容はドキュメンタリー的。

第二次大戦後のニュルンベルク裁判を終え、ナチ党員が免責され社会復帰した1958年ドイツから始まる、自国民によるナチへの告発。自国
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

『ジョーカー』のシナリオの下地ということで視聴。序盤は共感性羞恥を感じすぎて、観るのをやめようかと思った(笑)

テレビ番組を題材とした点では『トゥルーマン・ショー』に影響を与えているはずで、そもそも
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

中盤まではテンポの良さとブラックユーモアの効き方が痛快。自分含めかなりの観客が声を出して笑っていた。それ以降は、完全に観客を置いてきぼりな感が否めない。

もちろん格差社会へのシリアスな皮肉を表現して
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.1

インドにて上映初日(1/17)に観た。ワンカット作品。ストーリーはほぼ無いが、戦闘と休息の緩急が印象的。戦場の距離感や塹壕の奥行きが感じられ、前線の荒廃と非戦闘地域の美しさがシームレスに繋がるところに>>続きを読む

スキャンダル(2019年製作の映画)

3.5

インドにて視聴。英語がとにかく早い。テーマとしてはMetooに通じる実話をもとにした物語。ノンフィクションの要素が高いもののきちんとした映画作品として仕上げられており、このような点にアメリカ映画の水準>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

インドの映画館で2回鑑賞。当地の理由により初回はヒンディー語吹替にて、2回目はオリジナル(英語)で。(ヒンディー分からないw)

約10年前の事件(ムンバイ同時多発テロ)を題材としており、予想したより
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

3.3

原作を急いで雑にまとめた感じで、漫画のほうが格段に面白い。しかし小松菜奈は可愛いし大泉洋の演技は好き。あとは、原作未読なら結構楽しめると思う。

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

我々にはこの舞台とは違い、インターネットがあり、スマートフォンがあり、SNSがあるけれども、本編の主題は2019年の全先進国の誰にとっても刺さる。というか微塵もかすらない人は、よっぽどの完全無欠でこれ>>続きを読む

ミルカ(2013年製作の映画)

3.5

丁寧に作っているとは思う。アメリカ映画的というか、良い意味でインド映画らしくない。

インドとパキスタンとの関係について、シク教徒の主人公ミルカを通じて教科書だけでは分からないような仔細な点にまで言及
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地雷を踏んだらサヨウナラ(1999年製作の映画)

3.7

低予算ではないはずだが作品としてはB級だと思う。緊張感持たせないといけない場面が妙にゆるかったり。だけど邦画では珍しいタイプの作品だとは思うし、一ノ瀬の生き方は面白いと思った。立派だとは思わないけど共>>続きを読む

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.7

少し冗長に感じた。金で買える幸福ってなに。罪を犯してまで掴みたい金ってなに。

ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

4.0

マクロな歴史を埋めるミクロな史実。捕虜にこのような作業をさせるのはジュネーブ条約違反のようだが、ナチスへの報復として国際社会から黙認されていた模様。少年兵というまだナショナリズムが確立しているかも怪し>>続きを読む

スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

イギリス映画。ディテールの詰めは甘いが、全体を通してシンプルに突き抜ける爽快感がある。知識や教養ではなく、今までギリギリで生きてきた日を忘れていないというハングリー精神によってインテリの解けない問題を>>続きを読む

LIFE!(2013年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

序盤の妄想に関する演出は過剰だと思う。それさえなければもっと好きだった。
ちょうど、年収を下げて海外に転職したタイミングで鑑賞したので、感動とか感銘よりも共感が強いな。

意中の同僚にマッチングサイト
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

喜劇の中に潜む危うさ。21世紀に生きる西欧人の抱える鬱屈をヒトラーがコミカルに煽る。

移民・難民やガストアルバイターに関する問題なんて、これまでのヨーロッパ史におけるユダヤ人の位置づけに近いのでは。
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.3

資本主義は病む。

ギミックがごちゃごちゃしすぎているのは個人的に減点要素だったが、ほんと主題が好き。資本主義という観念を超克するのは身体的で動物的な人間感覚。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.5

期待・予想を裏切るとはこういうことで、これをやってこそ芸術なんじゃないか、と友人と話した。とは言え、観衆が置いてけぼりなのは事実であり、それが作品として楽しいのかは分からない。笑

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

発想の勝利。そして劇中劇中劇。笑

ちなみに、公開初期の映画館で観ないと面白さは半減すると思う。あの観客との一体感や、つまらなくても金払って見てるんだというサンクコストの感覚がないと、最後の面白さに到
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君の名は。(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

場面展開の早さに感銘を受けた。カットの連続。
入れ替わりによる日常シーンをコメディ的に描く場面が意外と短く、そこでグダると思いきや本筋へと話が進んでいく。

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.5

戦争にも緩急がある。危機的な状況なのに海岸でただただ救援をぼけーっと待っていなければならない場面を丁寧に描いており、戦争映画の中では独特の位置付けがなされると思う。個人的には時間軸ごとに展開する陸海空>>続きを読む

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

独特の世界観。最後は関わった全ての人が去り、振り出しに戻るような、長い夢を見ていたかのような結末。綾野剛の悪とも善とも言えない存在感。演技力高すぎる。

サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

3.0

特有のノリがしんどい。滑ってるというか、少し締まりが悪すぎるかな。ただし原作はブッ飛んでてかなり面白いと思う。

ガタカ(1997年製作の映画)

4.7

静かで残酷な世界観と、持たざる者として生まれながら、熱い思いを抱いて夢へと向かっていく主人公の対比。