メガネンさんの映画レビュー・感想・評価

メガネン

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X-MEN:ファースト・ジェネレーション(2011年製作の映画)

4.7

ミュータントを主役としたX-MENシリーズは子どもの頃アニメで観ていて、熱中したものだ。
あの頃は、メンバーの着ているいわゆる"タイツ"的な衣装が変だとは思わなかったが、MCUではキャップがタイツに言
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パプリカ(2006年製作の映画)

4.0

「うん。必ずしも泥棒が悪いとはお地蔵様も言わなかった。

パプリカのビキニより、DCミニの回収に漕ぎ出すことが幸せの秩序です。

五人官女だってです!

カエルたちの笛や太鼓に合わせて回収中の不燃ゴミ
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幸せのちから(2006年製作の映画)

3.9

原題は“the Pursuit of Happyness”。
Happinessではないところがミソで、凡そこれを意訳して邦題をつけるのは無理だったのだろう。また、そもそも「Pursuit」つまり、「
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

4.2

ヴェノム、ヴェナム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ、モービウスに続く、SSUの第四作。
Sony's Spiderman Universeの名の通り、非常にスパイダーマンにゆかりのあるキャラクターで構
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モービウス(2022年製作の映画)

3.2

いくつか印象的なシーンはあるものの、全体的に退屈な作品。
とはいえ、途中で視聴をやめたくなるほどではない。
看護師が夜の病棟で襲われるシーンのホラー感は見応えがあった。あんな風に「バツンッ」と電源が落
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ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

4.8

ブータンの人々は、日本人ととてもよく似ている外見をしている。けれど、その内面はまた一段と異なるものだ。どちらが良いとか、そう言うことではないが、同じ顔をしているからこそ、あれほど美しい笑顔や心からの感>>続きを読む

世界の果ての通学路(2012年製作の映画)

3.1

ケニア、ライキピア、片道15キロを徒歩で。
モロッコ、アトラス山脈、14キロの山道を徒歩で。
アルゼンチン、パタゴニア、距離忘れた、兄妹で馬で。
インド、ペリヤパッティナム、4キロ、二人がかりで兄の車
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世界のはしっこ、ちいさな教室(2021年製作の映画)

4.2

ロシアから、少数遊牧民族エヴェンキ族の村で、スヴェトラーナ・ワシリエワさん。
バングラデシュ、スナムガンジの船上学校で、タスリマ・アクテールさん。
ブルキナファソ、ワガドゥグーの仮設学校にて、サンドリ
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.6

この手の話しはいわゆる"ギフテッド"と言う概念が人口に膾炙するようになってきた昨今、人によっては主人公ウィルの言動が身近に感じられることもあるのだろうか。

これは魂の再生の物語だ。
それは、主人公ウ
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アイ・アム・レジェンド(2007年製作の映画)

3.5

すごく普通の終末ものゾンビ映画なのかな?
ゾンビ漫画はたくさん読んだことあるけど、ゾンビ映画はあまり見たことがないので、比較できないけれど、設定はありきたりな感じがした。
ともかく、犬のサマンサがかわ
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.7

ズタズタだ。
何もかもが夥しく惨い傷で覆い尽くされている。
苦しみと痛みが実際に出血を伴ってスクリーンから溢れ出てくるような、烈しい感情の奔流に、ただ目が耳が釘付けられる。
深い深い夜の淵に横たわった
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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

3.7

喪われた我が子が齎したのは、悲しみや痛みだけではなく、関係性の破壊だった
残された両親の間には溝が生まれ、てんでにばらばらの方法で、悲しみと絶望と無力感に身を浸している

理不尽に損なわれた生命、不可
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

4.8

ホラー映画と謳っていますが、その実態は極めて良質なダークコメディです。
非常にシンプルな内容で、結末も大体予想通りでしたが、コンパクトな上映時間の中で色々と考えさせられるシーンやセリフが多くあり、魅せ
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残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

4.0

ホラーとしては実話怪談蒐の要素があると思うのですが、こういうモキュメンタリー風のホラーは最近の日本のホラー小説ではメインストリームになりつつあります。その先取りをしていたとしたら、原作者の小野不由美さ>>続きを読む

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.5

原作を読み、アニメも観た身としては、この劇場版には万雷の拍手を送りたいです。
production I.Gの本気を見せてもらった気がします。

音駒の孤爪研磨の視点で物語が進みますが、原作で魅せてくれ
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.4

家電が家庭に普及していくようなレベルの時代からAIが一般に普及した近未来の話です。
ここでいうAIとは、産業的なものだけではなく、人間と同等の知能であり、それを搭載したものはヒューマノイドかどうかに関
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コードギアス 復活のルルーシュ(2019年製作の映画)

3.7

この作品を見る前に、コードギアスを全話視聴しましたが、それを前提にしていると少し裏切られます。この作品は、その前談となったコードギアス劇場版三部作の直接続編であり、本編とは大きな違いがあります。それを>>続きを読む

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)

4.0

・ガンダムSeedと、その続編であるガンダムSeed Destinyから、完全な地続きになっています。
・そのため、このシリーズを観ていない人が観ても意味不明な作品です。
・逆にシリーズを視聴した人に
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.4

まずは、ハッピーエンドの結末で良かったということについて。最近見ていた映画はビターエンドやバッドエンドやよくわからない終わり方のものが多かったので、明確に主人公が幸せを掴んで終わる映画は久しぶりで、と>>続きを読む

屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

4.6

音楽、映像、美術、演出、演技、ストーリー、あらゆる点で前作のメアリと魔女の花を超越し、感動的な作品に仕上げてきたスタジオポノックの成長に拍手を。いや、実に感動的な作品だった。もちろんまだまだとっ散らか>>続きを読む

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

2.9

どこのスタジオの誰がキャラクターデザインを手がけているのかわからないが、男も女も子どもも老人も民間人も軍人も、区別なく全員が、ルージュをさし、チークを塗り、アイシャドウをひくこの絵は一体なんなんだろう>>続きを読む

マーベルズ(2023年製作の映画)

3.5

やっぱり、確実にMCUは失速しているな。
あんなに魅力的だった初登場時のキャプテンマーベルも、こうして端役のひとりになるとこうも魅力が薄れてしまうとは。
もう少しましな作品にならなかったのかな。
とも
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

4.6

無防備な状態でチラ見していたらみるみるうちにテレビから目が離せなくなってしまった
お話としてとても面白い
出てくるキャラクターがとてもはっきりとした性格をしている人ばかりで、そのくせどこか人間臭い様な
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劇場版マジェスティックプリンス 覚醒の遺伝子(2016年製作の映画)

4.1

同名のアニメ作品の直接的な完結作であると同時に、映画としても完結しているマジェスティックプリンスの劇場版は、原作アニメ同様丁寧な作り。
オーバースペックすぎてお蔵入りになったプロトタイプと言うのは、こ
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ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

4.4

センスオブワンダー、ジュブナイル、ファンタジー、青春モノ、SF…そのどれにも当てはまらず、それなのに凡ゆるそれらの諸要素をうまく調和させた美しい作品。
ヒナタのアオシグレ、颱風のノルダと短編作品を手が
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

1.0

宮﨑駿さんが本当に気味の悪いだけでつまらない冗長な映画しか作れなくなって悲しい。
この作品はこれまでのジブリ作品で作ってきた映像や演出の寄せ集め、有象無象の塊に過ぎない。セルフオマージュだらけで新しい
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

二部作の第一作ですから、しょうがないと思うけど、お話が間延びしすぎて退屈。
90分くらいにまとめて欲しい。
相変わらず映像は鳥肌ものなので、目を奪われるけれど、逆に疲れてもくる。
お話の導入部を語るに
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

1.5

面白みのないストーリーでしたが、MVとしてみればそこそこ。
ウタのパーカーとか売ってるみたいなので、子どもは喜ぶのかもしれないけれど、映画の作りはペラペラの薄いものです。
映画館で観なくて本当に良かっ
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

4.5

笑顔の中に本当の悲しみは宿ると誰かが言ったと思うのだけど、これはそういう映画だった。
締め付けられるような痛ましさや、押し潰されるような激しい感情ではなく、ただ静かで優しい不思議な空気が映画館を満たし
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.7

4DX3Dで視聴。
結論から言うとこれは失敗で、なぜかと言うと、滅茶苦茶ドカンドカン揺れる演出が多いので、良いストーリーに没入するのに邪魔になるレベルだったから。
もう一度IMAX 3Dで観に行きたい
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

前作未視聴。
それでも十分楽しめた。
典型的なお金に物を言わせたアメリカ映画だったと思うけど、最後まで目が離せないのはさすがトム・クルーズという感じ。
旧式の機体で最新鋭機に肉薄するというのは、王道な
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.0

うーん…なんか、疲れた。
スローモーションが多すぎて、ただでさえアクの強いILLUMINATION特有のアクションシーンがくどくて嫌になる。
どこもかしこも原色だらけの画面だし、アニメの中でゲーム内と
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RRR(2022年製作の映画)

5.0

エンドロールまで楽しめる、至高の3h!
観終わって最初に思ったのは「このインド人、アベンジャーズよりも絶対強い…ッ‼︎」でした笑

INTERVALの瞬間に思わず拍手しちゃった
みんなも拍手していいの
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.6

この映画はMCUのフェーズ5の開始作品です。
フェーズ4から6までの全ての作品は「マルチバース」を中心のテーマに扱うことが公表されていますから、フェーズ4はその下敷きとなる作品群だったと思います。
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.9

前作にも増して贅沢すぎる映像美で、目が奪われる。
こんな海に自分も潜りたいと思わせられ、無性にダイビングがしたくなります。
ストーリーは相変わらず一本調子というか、なんだかコテコテです。
多分、家族と
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アバター(2009年製作の映画)

4.0

アバターの二作目にあたる、ウェイ・オブ・ウォーターを観るにあたって、作後10数年経って観ることにしました。
まず、これは映画の範疇を超えているなと感じました。
音楽も美しいし、なにより美術が非常に洗練
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