桐ちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

桐ちゃん

桐ちゃん

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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

4.0

前作よりもハリーポッター本編に関連づいた道筋で作られており、ハリーポッター好きな私にとってはとても楽しめる作品でした。(原作・映画どちらも好きでもう何周もしています)

ダンブルドアを演じるジュード・
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

4.2

とにかく豪華絢爛な世界。
宝石、お金、お酒…あらゆる富の象徴が止めどなく降り注ぐような映像に圧倒されます。

「PERFECT HUMAN」のミュージックビデオの元ネタにした映画のようです。(確かに似
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

4.0

豪華キャストかつゴージャスな映像美。
ケネス・ブラナーの化けっぷりが見事。ジョニー・デップに負けず劣らずの個性的キャラクターを華麗に演じられています。

原作にはない、名探偵ポアロが乗客を試すシーンが
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ヴィジット(2015年製作の映画)

3.6

理解できない、気味の悪い怖さが繰り返されていきます。
現代ならではのネットを使ったホラー演出も効いています。心臓止まるかと思ったシーンも。。

役者さん達の振り切った怪演は見応えあり。

シックス・センス(1999年製作の映画)

3.9

有名な映画なのでオチは知っている状態で観ましたが、それでも充分見応えがありました。
知ってても泣いてしまった。

怖いシーンに度々ドキッとしますが、描いているのは人間の感情そのもの。

A.I.でもそ
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ディア・ハンター(1978年製作の映画)

4.5

気になりつつずっと観れていなかった映画。
3時間あるしな…と先延ばしにしてましたがU-NEXTだと147分。カットされたのはどんなシーンだったのでしょうか。

ロシアンルーレットのシーンが非常に強烈で
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

4.1

キューブリック版「シャイニング」の続編。正直あまり期待せず見たのですが、タイトルでもある”シャイニング”という能力そのものにスポットを当てたストーリーは面白く、五次元の世界を描きだすアクションシーンも>>続きを読む

ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜(2011年製作の映画)

4.0

色鮮やかなファッションに表れているように華やかで豊かな60年代アメリカ。しかしその影には黒人を奴隷として働かせ、人権を無視した扱いをするという深刻な問題があったことも事実。現代でも差別が消えたわけでは>>続きを読む

グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

3.7

死を思うことは生きること。
人生は有限だと心底受け入れたときから本来の生命が輝きだすのかもしれません。

思いがけず早くこの世を去ることを知ってしまった大学教授リチャードが主人公。
今までの人生は役割
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.2

あらゆる欲望全部乗せ、気持ちいいくらい突き抜けた成り上がりストーリー。刺激とお金にまみれた3時間はあっという間に感じます。莫大なお金を手にした人間の尽きることのない欲が徹底的に描かれます。

会社での
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

3.9

可愛らしい映像と色づかい、そして根底に流れるダークさはウェス・アンダーソンならではの世界観なんだなと2作見て感じるものがありました。

ふたりだけの王国で過ごす描写がとても好きでした。ピアスを開けるシ
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チアーズ!(2000年製作の映画)

4.0

キルスティン・ダンストの可愛さが突き抜けていますが、ただ可愛いだけに留まらずチアリーディングシーンの迫力満点ぶりに驚きました。
アクロバティックな大技連発で見ていて気持ちがヒートアップします。”やって
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世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

4.1

過去の痛みを抱えながらも”その経験をした自分が好き”と言い切ってしまうティファニーの言葉が刺さりました。
過去は変えられないからこそ縛られ苦しみ続けてしまうもの。それを抱えてどう生きていくかというのが
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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

4.0

壊れかけの家族が壊れかけのミニバスでアメリカを爆走するロードムービー。
シリアスな設定もありながら終始爽やかなコメディタッチで描かれます。

おじいちゃんがミスコンの前日にオリーブに言う台詞にはとても
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エレファント(2003年製作の映画)

3.7

この事件のことを先に知っていて、それを題材に描いた映画ということで興味を持ちました。

映し出されるのは事件が起きた日の風景。ありふれた学校生活の一日を淡々と描いていきます。
人物について深く描かれる
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マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

4.5

家族に尽くして美味しい料理を作って、母親業を立派にこなしていても、英語が話せないことで家族に見下される。その描写が見ていてすごくもどかしいです。

そんななか主人公は英語を学ぶ機会を得て、一気に新しい
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エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

3.8

“リアリティのダンス”の続編。
ジャケットを並べてみると全然違う映画のように見えます。
前作のラストシーンを引き継ぎ、一家が港町から首都サンティアゴに移るところから物語が始まります。

こんな街住みた
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リアリティのダンス(2013年製作の映画)

4.7

初ホドロフスキー作品。
鮮やかな色使いと目に焼き付くシーンの数々。ややショッキングなシーンがあったりぶっ飛んでいたりしますが、一貫して映像がお洒落。
そして視覚的に見せることだけに偏るわけでもなく、観
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.5

息もつかせぬ110分間。
セットも本物の戦場のようで恐ろしく、流れるようなカメラワークに引き込まれます。湖を迂回するシーンなど、どうやって撮ったんだろうと思いました。
飛んでくる銃弾、疲労や恐怖感、そ
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A.I.(2001年製作の映画)

4.3

愛をプログラミングされたAIデイビッド。
母親からの愛を切望する姿に見ていて胸が苦しくなります。
でもそれも”母親”と認識した人物に対して精巧なプログラミングが作動しているだけのこと。そういう設定が施
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8 Mile(2002年製作の映画)

3.8

ラップバトルの熱気と、それと一転して淡々と描かれる閉塞感に満ちた日常。
プロモーターがいい話を持ちかけてきたり、周りの仲間たちが妄想を語ったりするのですが、エミネム演じるラビットは一度も夢や妄想を語ら
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ゾンビーバー(2014年製作の映画)

2.7

うっかり観てしまいました。
容赦ない展開にうぎゃーとなりつつ、ゾンビーバーのアナログ感満載の動きや変身後の登場人物に思わず吹き出してしまいます。
ブラックユーモアてんこ盛りですが、最後のNGシーン集と
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透明人間(2019年製作の映画)

3.8

現代ならではのテクノロジー×ホラームービー。重低音の電子音を効かせた音楽や異なる視点を挟み込むカメラワーク、予測不能なアクションがより恐怖感を盛り立てます。

物語が進むにつれ意外な展開が訪れます。「
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.4

人間はただ生きてるだけで結構うるさいもんなんだなとこの映画を見て思いました。

「音を立てたら即死」というダイレクトなキャッチコピーそのままに、生き残るためには音を立てないことが最重要事項になります。
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

観ていてひたすら辛くてしんどいですが、この作品に出会えて良かったと思える素晴らしい映画でした。

絶望や希望といった話すら越えた、喪失を受け入れその中でどう生きるかということが問いかけられます。

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バッファロー’66(1998年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

昔憧れていた映画をいま映画館で観れるのがとても嬉しいです。

女の愛は男の命を救い、過去さえ変えてしまう。愛すべき偶然の出会いの物語です。

ビリーの家庭のシーンではカメラの切り替えによって家族の違っ
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映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

独特の世界観と映像の美しさで、この作品ならではの個性を確立しています。

異端審問官という、支配者にとっての異端を排除する恐ろしい組織が登場したり、煙によって汚れた空気により体を蝕まれる人がいたり、物
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

みんなのカリスマ的存在の「桐島」がある日突然姿を消してしまうお話。
映画を観る前は、なぜ桐島が消えたのかが明かされていくサスペンス的なお話なのかと思っていました。「全員、他人事じゃない」というキャッチ
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LOOPER/ルーパー(2012年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

荒廃した近未来とアクションシーンは見応えがあり、更にはその派手さだけではなく人間ドラマも重厚に描かれています。

負の連鎖を止めること。そのためにした行動は悪の抹消ではなく”己のエゴの抹消”つまり自己
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5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(2017年製作の映画)

4.3

見かけによらず(?)、とても感動的で楽しめる映画でした。

全体的にそこまで暗く描かれてはいないものの、視力を失うということがどんなことなのか、映画が表現出来うる全てを使って観る人の感覚に訴えてきてリ
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ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

4.3

70年代の映画にも関わらずモノクロ映像なのは驚きましたが、かえって味があるしストーリーとも合っていて良いなと思いました。

時に大人顔負けの大胆さで乗り切ったり、かと思えば少女らしい一面を見せたり、気
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アラジン(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ゴージャスでハイクオリティな映像、ストーリーもほぼアニメに忠実で面白いです。
ダンスシーンは華やかだし、街中を逃げるシーンや空飛ぶ絨毯のシーンはこちらも浮遊感を感じられるくらい迫力がありました。

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マジック・イン・ムーンライト(2014年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

南フランスの風景とレトロな装いが素敵で、病院のシーンですら無機質な印象を与えないほど一貫した美意識が感じられました。

魔法のように見えるマジックには巧妙なトリックがあり、全て理論で成り立っている。マ
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

気軽に観られる感じのコメディでいくつも笑える場面がありますし面白いのですが、政治の世界をテーマにするには毒っ気がなく、そこに物足りなさを感じました。

首相の誠実さや優しさを全面に押し出して物語を進め
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

5.0

深刻な問題を描きつつストーリーはとても面白い。多くの方が高評価されているのも納得の傑作でした。

前半は主人公たちのとある計画が達成されていく過程がテンポ良く描かれます。しかし物語の半ばからスピード感
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.5

とても面白いミステリーでした。
途中で物語が一旦着地するかと思いきや、ラストにかけての息もつかせぬ怒涛の展開は見応えあり。
探偵の発するキーワードとお家のインテリアのシンクロだったり、最初と最後のマグ
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