ぽかぽかさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

東京公園(2011年製作の映画)

4.4

変というか歪。単なる変な映画なら誰でも撮れるけど歪となると難しい。三浦春馬の隣に榮倉奈々が寝そべって高校のとき象に踏み潰されて死んだんだと話す。リンゴを掴もうと伸ばした腕が象の鼻のよう。三浦春馬に突然>>続きを読む

ドリーマーズ(2003年製作の映画)

4.3

映画は速さがすべて。エヴァ・グリーンに狂わされる。

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.0

前半では主人公の2人の発作やヒステリーがいつ起こるか分からないという特性が映画に緊張をもたらしていたのだけど後半ではめっきりそれが無くなり弛緩した状態が長く続いてつまらなかった。明確な正しさが存在して>>続きを読む

東京物語(1953年製作の映画)

5.0

笠智衆の「いやぁ」という曖昧な返答。ずっとぶつくさ言って厄介がってた杉村春子が母が死んでから真っ先に泣いて、みんながしんみりする中ひとりぺちゃくちゃ喋ったり判断と行動が鬼早かったりずっと速度がある。原>>続きを読む

青春群像(1953年製作の映画)

4.1

速すぎるしたぶんずっとボケてて面白いんだけど全く話の筋が掴めなくてムズかった。メガネかけた修道女?が激エロ。ラストなんかいいかんじに終わる。

マッチ売りの少女(1928年製作の映画)

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少女が明らかにおばさんなんだけど顔がめちゃめちゃ怖い。夢に出てきそうでチビる。終盤まさかの馬。

ノン子36歳 (家事手伝い)(2008年製作の映画)

2.8

映画芸術2008年のベストテンで『トウキョウソナタ』『人のセックスを笑うな』『PASSION』などを抑えて1位に君臨した理由がセックスシーンをちゃんと撮っているからなんだとしたら相当キモい。まあそうい>>続きを読む

美人妻白書 隣の芝は(2013年製作の映画)

3.5

辛いときは吉岡睦雄を見て元気出そう。大喜びする睦雄。お泊まりではしゃぎまくっててニヤけてまう。

プロジェクト X(2012年製作の映画)

4.8

最悪で最高。こんなハチャメチャなのにちゃんと1つの恋で通して締めてて律儀。90分以下なのマジでありがたい。

ミレニアム・マンボ 4Kレストア版(2001年製作の映画)

4.0

恋人のこと考えてちょっと泣いた。こういう長回しは好きじゃないんだけど、ラストめちゃ良い。

浮草(1959年製作の映画)

5.0

この前知り合った喫茶店の店主のおっさんと電車でお酒飲みながら小津の話をしたら小津はテンポが遅くて見れないみたいなことを言っていたけど小津ほどテンポで速度を出してる作家はいないと思う。若尾文子が川口浩を>>続きを読む

ナイルの娘(1987年製作の映画)

4.2

相米慎二とエドワード・ヤンが通奏低音になっていて教室で子供たちが騒ぎ出すシーンとか見ると似た者どうし同じものを共有していたんだなという郷愁にかられる。焚き火して松明立てて花火打ち上げるところヤバい。そ>>続きを読む

カメレオン(2008年製作の映画)

3.9

冒頭のそんなわけなさすぎる藤原竜也と水川あさみの暴力的な出会い。差し出された手とゆっくりフレームインしてくる藤原竜也。女性警官と藤原竜也の素晴らしい階段落ち。水川あさみが撃たれたあと下の方に落ちた藤原>>続きを読む

プロスペローの本(1991年製作の映画)

3.0

みんな全裸で楽しいのだけどさすがに箱庭すぎってか演劇すぎてつらかった。

ZOO(1985年製作の映画)

5.0

自動車事故が爆速で処理される最初のシークエンスからずっと最高。両脚を失った女と双子の男の元からまた双子の子供が産まれる…。なぜか全裸になる役者たち。赤ちゃんでさえ性器が無修正(大丈夫なんだっけ?)。定>>続きを読む

Here(2023年製作の映画)

4.2

アピチャッポン的な睡眠導入映画。マジでなんも分からん。

すべての夜を思いだす(2022年製作の映画)

5.0

いつまでも続いていく日常、ではなく意識的に反復される凡庸さ。花火やダンスといったベタすぎるモチーフを意識的に導入することの勇ましさ。「すべての夜を思いだす」、こんな横暴なタイトルを掲げるためには相当の>>続きを読む

デ ジャ ヴュ デジタルリマスター版(1987年製作の映画)

2.9

全然おもんなくてびっくりした…。この緩慢さ耐えきれない。最後ちょっと感動しかけたけど、音楽の付け方とかシャバくない…?

昼顔(1967年製作の映画)

4.3

ずっと変。変なのは話とか妄想うんたらかんたらってよりもたとえばタクシー運転手が娼館をざっと6軒は案内できる→運転中に二度襲われた事がある、という繋がりの曖昧な話をしてそれを聞いた(のか聞いていないのか>>続きを読む

彼女はひとり(2018年製作の映画)

1.0

自殺で気を引く稚拙さだったり激情演技の応酬を許してしまう黒沢清は甘すぎると思う。北村匡平 児玉美月『彼女たちのまなざし』で本当に井口奈己や横浜聡子を差し置いてでも論を書く必要があったのか。まずもって役>>続きを読む

落下する夕方(1998年製作の映画)

4.1

上品な慎ましさ。相米慎二のヒロインみたいな菅野美穂の身体性と奔放さ、演技がわざとらしさ(演技っぽさ)を意識的にやってるような突き抜け感で嬉しい。原田知世は女優として素晴らしいと思うけど、どうしても顔が>>続きを読む

ディーバ(1981年製作の映画)

4.5

進行する話の軸が常に2つあって複雑なのが嬉しいし速いカット割りのショットとショットの間に繊細かつ大胆な飛躍がある。優れたショットと編集の映画。ベトナムの女の子が胸に入れたリンゴを主人公の元に持っていっ>>続きを読む

清作の妻(1965年製作の映画)

4.5

開始5秒で悲劇だということが判明し開始10分で身内が2人死ぬ。エグ速度。「このまま世が明けなきゃええのに…。今死ねたら…幸せじゃ」のむさぼるような抱擁もグッとくるし、朝がきて若尾文子が目ギンギンにして>>続きを読む

火星のカノン(2001年製作の映画)

5.0

超絶百合ゼロ年代邦画最高傑作人生ベスト風間志織最高到達点。ファーストショットからいきなり始まる「寄りかかること」の表象/連なり。クノ真季子と小日向文世のベッドシーンが死ぬほど良くて号泣した。こうすれば>>続きを読む

ラルジャン(1983年製作の映画)

3.9

すごいのはすごいとして、ブレッソンの影響受けた人たちがどういう映画を撮るのかという方に関心が向く。

ぐしょ濡れ美容師 すけべな下半身(1998年製作の映画)

4.1

シーソー、プラネタリウム、ウクレレ、手描きのポスター、ハリボテの虹。緑のパンツに赤い服。女池充は女の裸とセックスを撮るのが上手すぎる。

サンドラの週末(2014年製作の映画)

4.2

しんどおもしれー。「あなたのおかげで私も変わった」というセリフが最高のタイミングで放たれて、そのあと夫が「ロックでも聴こうか」つって3人で微笑み合いながら揺れるとこで涙。左右パン。ラストの賛成派の人た>>続きを読む

エネミー・オブ・アメリカ(1998年製作の映画)

4.0

初トニスコ。もうちょっと削れるとは思うけどラストの一斉射撃がヤバすぎてどうでもよくなった。爆発も逃走劇もギンギンに力入ってる。コッポラの『カンバセーション⋯盗聴⋯』をもっとゴリゴリにした感じ。犬と猫の>>続きを読む