とむさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

戦争のはらわた(1977年製作の映画)

3.5

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ジェームズ・コバーン、ハンサムだなぁ。

彼の演じる主人公の思考って、「戦争」を「仕事」とかに入れ替えても現代社会でも通ずるよね。

戦争描写に関しては流石で、
デジタルリマスターも相まって、
プライ
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全員死刑(2017年製作の映画)

3.2

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この作品を人には勧めないと思います。
なぜなら面白くないから!

でもなんか知らんけど妙な魅力に溢れた作品なんだなぁ。
面白くはないけど、魅力的な映画。
多分ですが、この作品に少なからずある魅力は監督
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THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY リミット・オブ・スリーピング ビューティ(2017年製作の映画)

3.5

作家性の時限爆弾。
没個性が憂い尊ばれるこの世の中で、園子温、中島哲也、蜷川実花を抑えて堂々のトップに君臨する圧倒的「突個性」。
これをかけられる映画館は確かに新宿武蔵野館だけですわ。


僕は本作を
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ポンチョに夜明けの風はらませて(2017年製作の映画)

4.2

クソ最高。

廣原監督のフィルモグラフィーは、
スカラシップで撮影していた「HOME SICK」しか観たことがなく、
それでも大ファンになってしまうくらいの破壊力だったので今作もめちゃくちゃ楽しみにし
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

2.0

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いやぁ、久々に素直な気持ちで「つまんな。」と口に出る映画に出会いました。

というのも、演出的にも脚本的にも、別段「これ、駄目だよね」っていうわかりやすいものは見受けられないんですね。
ただ、純粋に「
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火花(2017年製作の映画)

2.8

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これに関してはもう、演出力不足に尽きる。
惜しいなぁ…
原作は名作だったんだろうなあ…


漫才なのに、言葉の節々がわかりづらい。
ボケも分かりづらい。
最初の父親と母親の件は、鑑賞後の今になってもよ
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.5

あんまり点数とかつけて評価したい類の作品じゃないんですけど、
つけないのもなんか違うなあという感じなので、この点数。
なんか、聞かれるたびに4点から5点の間うろちょろしそうな気が現時点で想像に難くない
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

2.8

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なーんか、風呂敷畳もうと頑張っちゃった印象だよなあ。

まず、圧倒的に役者の芝居にキレがない。
塩見省三が病気して、武も西田敏行も歳とって、芝居がしょぼくれてたからって映画自体しょぼくれさしてどうすん
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あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)

4.0

完全燃焼。
これは、十年代に蘇るあしたのジョーだ。

あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

3.8

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すげー面白いし、間違いなく傑作なんだけど、ひとつ物申したいことがある。
それに関しては後述します。


まず今作を見てて思ったのは、
やっぱ菅田将暉ってすげぇなってこと。
最近、少女漫画の王子様とか、
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動くな、死ね、甦れ!(1989年製作の映画)

3.0

ぼぉーっと観てたんだけど、最後の最後で引っ叩かれた。
「え、これガチなん?」って。

そんなわけないけど。

ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

4.2

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このエドワード・ヤンってヒトは、「ウマイ!」と思った食べ物は最後の最後までとっておくタイプ。
「いただきます」をしてからそれに手をつけるまで、間にどんだけ苦手な食べ物があっても、黙ってもくもくと食べる
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台北ストーリー(1985年製作の映画)

3.5

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この人の映画毎回誰か死んで終わるなぁ。

恐怖分子(1986年製作の映画)

3.8

ラストがすげーもの。

「引き寄せられ、壊れる時」。
コピーにもあるこの言葉が、全てを表している。
群像劇ではあるけど、メインは夫婦の話なのかな。


途中で小説家の妻が言う、「安定を求める貴方と、変
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.8

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タイトルの出方が良い映画は良作理論。
この作品でも例外じゃなかったので、そろそろ映画の教科書とかに載せても良いと思う。いや、マジで。

デジタルズームなのか、撮影の時のズームなのかわからないけどあの引
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パターソン(2016年製作の映画)

3.5

詩の映画っていうより、映画で表現した詩。
静かで、穏やかで、豊かな紡ぎ。


パターソンとそのパートナーの関係性が、何かもう目眩がするくらい微笑ましい。
二人は互いの良いところだけじゃなく、欠点や至ら
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.8

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興奮気味に劇場を出て、
Filmarksで「三度目の殺人」を検索して、
平均評価3.6という点数に愕然とした。

皆さんね、「邦画はアニメや漫画の実写化ばかりで糞」とかいう前に自分たちの審美眼を磨いて
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.2

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ノーランはここにきて、"個"ではなく"群"で作品を描き切った。

1週間、1日、1時間。
それぞれで生き抜いた英雄たち。
トム・ハーディと、将軍、船長親子の気高さに終始身震いしていた。


正直、好み
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

う〜ん、前評判があまりに良かっただけに期待値を大幅に下回ってしまいました。

音のノリ・合わせとか、軽快な爽快感とか、そういうのはまあ、良いんだ。
前提として、まず脚本を面白くしてくださいよ。杜撰すぎ
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

こんな馬鹿みたいなタイトルなのに、
ラストの「笑顔」に馬鹿みたいに泣いた。
久々に映画館で嗚咽するくらい泣いた。
ずるいよ〜あんなことされたら泣いちゃうよ〜
血を沸かすほどの熱い愛。


韓国映画って
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KILLER TUNE RADIO(2017年製作の映画)

1.2

このレビューはネタバレを含みます

胸焼けするくらいつまんなかった…
比喩とかじゃなく、今本当に胃が気持ち悪い。


同監督の前作「モラトリアム・カットアップ」からの落差が酷い。もう騙されたといっても過言でないレベル。

前作で言う仲間
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中の人(2017年製作の映画)

1.0

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人を騙す系コメディの失敗しちゃった例。

ま〜全体的に拙いんだけど、
特に展開は大学の課題観てるみたいな気不味さと苛立ちに満ちていましたね。

「こいつらみんな黙らせて!」ってあんた…あんたの容姿と歌
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サティの「パラード」(2016年製作の映画)

2.8

う〜ん、キャラクターデザインとか、無秩序な配置とかがあんまり好みじゃなかった。
あとは文字多用しすぎたのがちょい気になっちゃったかなあ。

鐘声色彩幻想(2014年製作の映画)

3.0

スタン・ブラッケージっていう監督の「モスライト」という実験映画を思い出した。

干支1/3(2016年製作の映画)

3.8

文字から動物の形を描くのが、いい感じに全体的に予想外な形で好みでした。

古事記 日向篇(2013年製作の映画)

3.5

古事記の内容の強さもあるだろうけど、素直にアニメーションとして面白かった。
あとナレーションの声がすごく好き。

鶴下絵和歌巻(2011年製作の映画)

3.0

淡白だけど、蒔絵がそのまま動き出すかの様なアニメーションは流石。

Fig(無花果)(2006年製作の映画)

4.0

「夜」に表情があるアニメ。かわいい。
一昔前の、金曜ロードショーとか日曜洋画劇場のかの冒頭で流れるアニメーションとかで起用して欲しい感じ。好き。

怪物学抄(2016年製作の映画)

3.8

かわいい〜〜〜

体調的にあんまり芳しくなかった様で、予告編終わりうとうとした状態で山村浩二特集上映が始まってしまったので、
もう一回じっくり観たいな。

関ヶ原(2017年製作の映画)

3.5

歴史に対する知識、人並み以下なんですよ。一般常識問われても恥ずかしいレベルで。
でもやっぱり、まあ、僕が原田眞人作品を好きだからかもしれないけど、
やっぱり質の高い、つまり面白い映画にはなってると思う
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東京難民(2013年製作の映画)

3.2

肌を掠れるみたいに強調された効果音に、心の表面が磨耗していく。
まさか大学除籍からここまで行くとは…。


冒頭の主人公の悪い意味での後先考えなさが、精神的にクる。
自分の「堕ち所」に気づいてなくて、
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恋空(2007年製作の映画)

2.0

中学生の頃に鑑賞☆

めっちゃなける(/ _ ; )
からだぢゅうから涙が出て来て止まらなかった(ToT)
ァタシもこんな恋愛してみたい(//∇//)



ハイ。

溺れるナイフ(2016年製作の映画)

3.0

流れるような会話。
独特のカットバック。
古臭いタイトルバック。
露骨なアフレコ音声。
象徴的な無音使い。
傾けたカメラワーク。

直前に「おとぎ話みたい」を観ただけだけど、確かに山戸結希監督には強い
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おとぎ話みたい(2014年製作の映画)

3.8

「地獄でなぜ悪い」「ラブ&ピース」の園子温を、純粋に希釈したような心地の映像作品。

園子温のファンタジーって、ときどき心底イラっとくるウザさがあるんだけど、
「おとぎ話みたい」にはそれがない。
あざ
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