ともさんの映画レビュー・感想・評価

とも

とも

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.6

きっといつか自分も、過去の栄光を抱きなら、終末が近づく自分を受け入れられずにもがくのかもしれない。自分以外の色々なものに責任を押し付けながら、超能力さえ使えたはずの自分にしがみつきながら。
そんなに上
>>続きを読む

ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005年製作の映画)

-

改めてゆーっくり見たので記録。

●本作は特に対抗試合中心にお話が展開していくので、観客席の反応を映すシーンがとても多い。細かく1人1人の表情を見ていくと、ちゃんとそれぞれのキャラの個性に合わせた解釈
>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.5

●人間もある意味、本能的にプログラムされてる「必要な存在との繋がり」ってのがあって、それを失った時、人間と同様、ましてやそれ以上に役割を担うものが現れたら、間違いなく脳は勘違いをして、親子と相違ない関>>続きを読む

かがみの孤城(2022年製作の映画)

2.0

・寄り添って話を聞いてくれるフリースクールの先生
・状況を理解し、様々な選択肢を本人に任せる姿勢でいてくれる親
・自分の味方として、視野を広げてくれる賢い親友
・似たような境遇だからこそ、心の底から理
>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

-

三部作か四部作くらいになるのだろう。評価は一旦おいておいて…

●どうせここまで原作に忠実に再現しようとするなら、ネトフリでシリーズ化して10話ワンシーズンを4シーズンとかにした方がやりたいことやれた
>>続きを読む

メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

2.5

変わりたい、何者かになりたい、大人になりたい、役にたつ人間になりたい…と思い詰める少女に転生チャンス。この世界ではあなたは超エリートですよ!ふふん。私って実はすごいのかもって自己肯定感たかまるぅ。魔法>>続きを読む

レインマン(1988年製作の映画)

4.1

そもそも、コミュニケーションに問題、障害を抱えているのはチャーリーとて同じ。高圧的な態度で人に命令する(パンって手を叩いたりね)、簡単な雑談すら難しい、まぁ母親を早くに失くし、愛情表現があまりにも下手>>続きを読む

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

4.1

【リアル美女と野獣】

父親(魔女)による呪い=ボロボロの家(死んだ城)、笑い者の母親(近づき難い噂)※ちなみにアーニーは呪いではないと思う。によって、感情を表に出せなくなってしまったギルバート(野獣
>>続きを読む

ランド/再生の地(2021年製作の映画)

3.9

人間関係、生老病死、とかとかとか、それら全ての悩みから隔絶される唯一の方法は、拒絶ではなく受容である。
社会を離れ、孤独に、自然の中で生きる。それが答えだと思ってそうするんだけど、それは大間違いで、い
>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.8

関係ないかもしれないし実際関係ないんだけど、アラスカを1人で旅してた時に、所属意識と自由の狭間で葛藤してた時があった。というかずっと葛藤してて、そんで圧倒的に寂しさが勝った。寂しかった。所属意識がない>>続きを読む

ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)

3.8

露骨に対立しない、(自然体で)葛藤しない脚本なので、逆に人種や宗教に対する差別意識の本質を見せられている気がした。
差別系をテーマとして取り扱った作品は他にいくらでも見たことあるけど、これが一番ぐっと
>>続きを読む

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

2.7

ウタが作りたい「新時代」に対して何にも対比として成立していないから物語にならなくないですか?ウタが作りたいのは、(結局シャンクスたちが黒幕じゃないことを知っていたのだから海賊への個人的な恨みじゃなくて>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

5.0

「宮﨑駿らしいなぁ〜」はないだろ…こんなんわからんやん、子どもたちに何も伝わらんじゃん。やりすぎ。駿だから一生懸命見てくれるわけで、そうでなかったら「なんだこの映画は…」で終わってしまうよこれ。トトロ>>続きを読む

タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.7

車窓を眺めてこいつら腐ってるなぁて、自分はその中の一部だと思わない、思えないで、正そうという思想に発展するの、非常に危険だし、なんかラスト平穏な感じに映してるけど、「正義感強くて素敵!」みたいな感想や>>続きを読む

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(2008年製作の映画)

3.0

結構前に見たはずなのに、核兵器を鉛の冷蔵庫に入って回避するシーンと軍隊ありに巣穴に連れてかれる&膝で潰すシーンしか覚えてなかった。

銃撃当たらなすぎやろ!!は言ってはいけないルール。

クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

4.2

結局こういうのに弱いってのはまず置いておいて、

名優たちの演技に魅了されまくった。間の取り方、目線、口の動きやキメ顔まで…どうしてそのベストなタイミングでその目のウルウルできるのって衝撃、自由自在な
>>続きを読む

毛皮のヴィーナス(2013年製作の映画)

4.3

こーれは、見応えがあった〜。
わずか1時間そこそこで人の印象をこうも変えられるなんてすごいなぁ。役者の力、恐るべし。

こんなシチュエーションに憧れちゃう。いつかこんな風にどんどん役に没頭して演じてみ
>>続きを読む

さよなら歌舞伎町(2015年製作の映画)

3.5

理想に辿り着くための方法がわかんないんだよなぁ。
みんな理想をもって、どうにかしてそこから抜け出したいと思うんだけど、どうすればいいのかわかんなくて、それが一番いい方法だなんて思ってるわけないんだけど
>>続きを読む

キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

3.7

『それから4年後』

って見てる人を一気に突き放し、登場したのは屈強な原始人。モリで一突。

物語の中に良いことなにもない。4年かけて配達した箱の持ち主すら、夫に浮気されて離婚してる。それでも、息をし
>>続きを読む

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

3.9

「どんな環境にも左右されず、人間らしく希望をもって生きる山本さん」に感化されて変化していく周囲の人物たちを通して、『前を向いて生きようとする気持ち』、あと『強い反戦の意思』を万人に与えられる映画だと思>>続きを読む

星の子(2020年製作の映画)

4.2

※めちゃくちゃ個人的な事情をもとにした感想文なので書くか迷ったけど、なんか誰かに知って欲しいなって思ったので書いとく。

高校の時、クラスのみんなの前で友達に「お前が行こうとしている大学はおかしい、危
>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.7

演出が綺麗にまとまっているなという感想。正直、物語の解釈にはついていけていないんだけど、そのディープさに置いてかれてる感じも心地よかったし、セリフや場面ひとつひとつはちゃんと突き刺さってくれるからよか>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.6

お父さんが喉に手を当てて娘の歌を、声を聴こうとするとこ。無音の世界の中で、観客の顔や仕草からなんとか娘の歌の素晴らしさを拾い集めようとするとこ。ただ「聞こえる」よりも何万倍も価値のある、娘の表現を捉え>>続きを読む

関ヶ原(2017年製作の映画)

4.0

さて、次の大河は家康じゃ!!と思い視聴。あれ、これ三成が主人公なの?あれ、言葉難しい…えついてけない。NHKのドラマは万人に向けて作られたものであり、いかに言葉づかいや戦いの迫力がマイルドに脚色されて>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.8

大変やられてしまいました。物凄い映画です。オープニングやばい。

スラムダンク愛は勿論だけど、それ以上バスケへの愛情とこだわりを感じた。生で、いや生よりも間近でスポーツを観戦しているかのような興奮。そ
>>続きを読む

マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.4

仕事、パートナーとの関係、子育て、親との関係…問題の渦中にいる私たちにとってはそれが全てでいっぱいいっぱい。だって全部初めてだもん、難しいよ、人生。
ベンだってきっと最初からこんな紳士だったわけではな
>>続きを読む

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

4.2

狭い電車の中で一人一人の名前を聞きながら、国民の意見に耳を傾けて涙するシーンがとても良かった。

耳をすませば(2022年製作の映画)

2.2

【辛口】
ジブリ版耳をすませばの、おじいさんにできた小説を見せにいくシーンが好き。創作物って、今の自分の全てを詰め込もうとするからこそ、本当は人になんてとてもじゃないけど見せられないもの。それを汲み取
>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

2.7

??
という感じで終わった…

竜にこんなにこだわりをもって追い続けるのってなんでなんだっけ?親友の技術力凄すぎない?なんかーーーついていけなかったなぁ。

>|