ともちんさんの映画レビュー・感想・評価

ともちん

ともちん

12日の殺人(2022年製作の映画)

3.5

10月12日の夜、女子大学生クララが焼死体となって発見。刑事ヨアンとベテラン刑事マルソーは捜査をし、聞き込みをするが、男たちは全員怪しいが、どうやら無罪で‥。ヨアンのじりじりとした焦りを、彼の趣味であ>>続きを読む

ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ビニールハウスに暮らすムンジョンは、少年院にいる息子と一緒に暮らすことを夢見ている。彼女は、親切な盲目の老人テガンと、その妻で認知症を患うファオクの家に、介護士として働いていたが、ある日、偶発的に事故>>続きを読む

愛する時(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

戦後すぐのフランス、かつてナチスの兵士の子供を身篭ったマドレーヌ。ノルマンディーで、学生フランソワと出会い、二人は結婚するが‥。
互いに秘密を抱えながらも、思いやりを持って家庭を築いてゆく様に胸打たれ
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あの夏のルカ(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

北イタリアの港町ポルトロッソが舞台。海に暮らすシー・モンスターの少年ルカは、友人アルベルトと共にベスパに憧れる。親の反対をよそに、人間界に踏み入れ‥。
アルベルトとの友情、「負け犬」である人間ジュリア
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ロマンティックじゃない?(2019年製作の映画)

2.0

ナタリーは、ある日ロマンティックコメディ映画の世界に迷い込んでしまい‥。
大切なことに気づいてゆく王道なラブコメ。
ただ誰を設定にしてもコミカルになったと思うけれど、レベル・ウィルソンでなければいけな
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MY SHINee WORLD(2023年製作の映画)

3.5

SHINeeのこれまでの軌跡を、過去の映像と、当時を振り返るメンバーの映像とコメントで紡ぐ。時代の流れで変わってゆくファッションや音楽、そしてテミンがダンスが上達してゆく様がアーカイブで見れてよかった>>続きを読む

かがみの孤城(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

中学生のこころは登校拒否となり、部屋に閉じこもる日々を送っていた。ある日、自分の部屋の鏡が光を放つ。その中に入ると、そこはお城で、6人の見知らぬ中学生がいた‥。なぜ集められたのはそのメンバーだったのか>>続きを読む

コンスタンティン(2005年製作の映画)

3.5

悪魔祓いを生業とするジョン・コンスタンティンは、女性刑事アンジェラと共に、アンジェラの双子の妹の怪死の真相を追うが‥。悪魔や地獄の世界観の美術、悪魔を払うための道具、何よりもジョンを演じるキアヌ・リー>>続きを読む

ソウルメイト(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

親から捨てられたも同然の精一杯生きるのに必死なミソと、ミソが自由に見え憧れながら親の望む通りに生きるハウン。幼少期から大人になるまでを通しての絆を済州島とソウル、釜山を舞台に描く。釜山での出来事は、事>>続きを読む

バッドランド・ハンターズ(2024年製作の映画)

3.5

大地震によって、水もなく、物々交換、狩猟による暮らしとなったソウル。唯一残ったマンションでは水があるようだが…。
『コンクリート・ユートピア』とそっくりなマンションが出てくるけれど、こういう作りのとこ
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

他人に理解されづらい、異なる病を抱えた2人。栗田科学で2人が出会い、互いの病を理解しようと歩み寄る。周りに気を使いすぎる藤沢さんと、他人との関係を諦めたような山添くん、互いが出会うことで起きる変化が感>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.0

目の前の起きている出来事は本当なのか、幻想なのかーーー、ホアキン・フェニックスのコロコロと変わる表情は素晴らしかった。
地獄絵図のような街を疾走する冒頭はとても面白く引き込まれた!

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.0

だんだんとメンバーが増えてゆく構成、まるで1本のライブを観ているようだけれど、よく観ると髪型やファッションが変わっている。実は3回撮影されていたものの編集されているという驚き!何よりも全く古びない楽曲>>続きを読む

カラスの飼育(1975年製作の映画)

3.0

11歳、9歳、5歳の3姉妹が、祖母と叔母と暮らすマドリッドの家の中が舞台。
職業軍人の父のせいでピアニストを諦めた母を亡くし、9歳のアナは悲しみ…。
始終哀しい表情のアナ・トレントが印象的。明るい楽曲
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エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

1852年3月のボローニャが舞台、ユダヤ人家庭に育った男の子が6歳の時に、突然誘拐されてしまう。洗礼を幼少の頃に受けていたことが理由の誘拐。ローマ教皇も公認だったという実際の事件がベース。
前半までは
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.5

仁祖の長男、昭顕世子が怪死した事実に基づいたスリラー。怪死の裏には何があったのか。盲目の鍼師が見た(!)ものとはー。脚本、役者、音楽の使い方が素晴らしく、ハラハラドキドキがすごかった!

ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

3.0

落ちてゆく息子、彼を救いたい父親…。2人の絆と感情が実直に描かれる。憂いを帯びたようなティモシーが役にピッタリ。

ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

3.5

爽やかでとても美しい映像は眼福。ブノワ・マジメルは実際に料理が好きだそうだけれど、恰幅も良くて料理人という設定にとても説得力があった。

Nest(原題)(2022年製作の映画)

4.0

ツリーハウスが作られ、子供たちが遊び出す…定点観測をした作品。季節が巡り、子供たちが遊ぶだけだけれどこれが面白かった!

ピクニックatハンギング・ロック(1975年製作の映画)

3.5

寄宿学校の女生徒と先生は300万年前からある岩山へピクニックに行くが、数名が忽然と姿をけしてしまい…おどろおどろしい音楽や、女生徒や衣装の美しさから雰囲気満点。ゆったりしているけれど、それが不思議さを>>続きを読む

新源氏物語(1961年製作の映画)

3.0

光源氏、なかなかひどくて、相手の人生が破滅するとわかりながら自我を通して夜這いする、合意なく人をさらう…
女性側の苦しみも描かれ、六条御息所の生き霊描写も面白い。中村玉緒さんがあんなにきれいだったなん
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正欲(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「普通」なのに破綻してしまうゴロちゃんのカップルとうまく対比させている「普通じゃない」磯村くんガッキーカップル。2人の絆の強さが浮き彫りになって、よかった。

宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

払った宝くじが北朝鮮に飛んでいってしまい、北と南の兵士の間でチケットの所有権や取り分を争うことに。換金所はわかるのか?などリアリティある互いの弱みをつつき、やがて人質で北と南の兵士をトレードするところ>>続きを読む

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

5.0

これぞ映画!最初からしっかりミュージカルで驚き。テンポよく人が良いが、貧乏で困っているチャーリーが描かれる。さらに転落していくが、アイディアと夢、明るい人柄で未来を変えようとする。チョコを作るマジック>>続きを読む

夢のチョコレート工場(1971年製作の映画)

3.0

ティム・バートン版よりもジーン・ワイルダー演じるチャーリーの人物像が真っ当なことに驚いた。ファンタジー映画としても夢があり、児童向け原作の映画化というのも納得できる、教訓にあふれた作品。

劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.0

アーニャの調理実習で成果を上げるため、校長の好物メレメレの研究で、フォージャー家は旅に出るが…。アニメ未見者でも入っていける作りで、変わらずアーニャは可愛く、ロイドのスパイっぷりはカッコ良い。映画なら>>続きを読む

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.0

西部開拓時代の雰囲気が良い感じ。トビー・ジョーンズ演じる仲買人が登場してからのスリリングな展開には息を呑んだ。2人の間には確かに友情はあるんだろうけれど、ひたすらクッキーは人を疑わない善人で、中国系の>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.5

まるで八つ墓村。一体村でなにが起こっているのか、水木が踏み込んでゆく村の事情に引き込まれてゆく。バディムービーのような描写もあり、ホラーテイストのゾクゾクと感動とあり、作品としてもレベルが高く、前日譚>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.5

安定のカウリスマキ。今回はさらにウクライナ戦争の時代背景も忍ばされる。ラジオの使い方がとても秀逸。ナイスキャラのカラオケ王の存在に笑わされた!

コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

『福田村事件』のように、危機的状況下の群集心理を描き、まるで連合赤軍が歩んだようになってゆく。未曾有の事態での混乱がよく描かれている。
純朴な青年をパク・ソジュンがよく演じ、イ・ビョンホンも怪物的な人
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バレエ・メカニック(1924年製作の映画)

2.5

レジェによる実験映画。キュビズムの影響が映画にも。

モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン(2022年製作の映画)

4.0

精神病院に隔離されていた女の子が、満月の夜に覚醒。警察官に追われながら、様々な人と出会いながら逃避行するロードムービー。
音楽の使い方もカッコよく、映像や色彩はスタイリッシュ。テンポも良く、大好きな作
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理想郷(2022年製作の映画)

3.5

スペインの村人たちの言い分もよくわかる。話し合えば良いのに、、と思ったらちゃんと話し合おうとするけれど、どちらも自分の意見の主張で並行戦。よく出来ていて面白いサスペンスながら、イヤな話。

街のあかり(2006年製作の映画)

4.0

孤独な上に、不条理がふりかかる。それでも挫けない。ロックで希望にあふれ、カウリスマキ全開。

映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ(2023年製作の映画)

3.0

口の上手い、くま工場長に乗せられてすみっこたちがおもちゃ工場で労働。さらにヒートアップしてノルマを課されて…。資本主義に飲み込まれるすみっこというイヤな話。一方で「古いものも大切にしよう」という一貫し>>続きを読む

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