ともちんさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ベルリンファイル(2013年製作の映画)

3.5

北朝鮮のスパイ、ジョンソンは、アラブ組織との武器取引現場を韓国情報院のジンスにかぎつけられ、その場から脱出。なぜ韓国が知っていたのか、、!?北と南、北の中でのきな臭さ、、スリリングで早いドラマ展開と、>>続きを読む

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.0

パンドラの美しい森や海。そこに暮らす細やかな生態系の美術が素晴らしい。一方で、善対悪、男と女、親と子の血のつながり、などその中で描かれることは全く目新しさがなく、監督の環境に対する危機感を感じられる一>>続きを読む

ザ・プレイス 運命の交差点(2017年製作の映画)

3.0

カフェ「ザ・プレイス」の奥のテーブルに、昼も夜も居続ける男の元に、悩みを多くの人が持ちかける…。
ほとんどがカフェの中でのストーリー展開で、会話劇で進んでゆく。究極の難題を叩きつけられ、人々が選択を狭
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アンネ・フランクと旅する日記(2021年製作の映画)

3.5

アンネ・フランクが日記上で作っていた仮想の友達、キティが現代に蘇り、キティーはアンネを探して街に出る…。
アンネが憧れたクラーク・ゲーブルが馬に乗って登場したり、アニメーションだからこその描かれ方が素
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ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

4.0

暗殺屋のインナムは引退宣言をするが、最後に日本のヤクザ・コレエダの殺害を依頼され実行する。ところがコレエダには疎遠にしていた義兄弟がおり‥。責任感も強く、世の中の酸い部分だけを見てきたかのような寂しさ>>続きを読む

20世紀のキミ(2022年製作の映画)

4.0

片思いする親友のため、ナ・ボラは伝えらた名前だけを頼りに、彼を監視するが‥。ボラの小さな勘違いが大きなすれ違いを生んだりと、下手な展開ながら、細やかで丁寧なストーリー展開や淡くノスタルジックで美しい色>>続きを読む

ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

4.0

善悪の概念のない純粋なピノキオだが、「意地悪」さや「嫉妬」を持った存在が、ピノキオの持っている勇気と思いやりによって、変わってゆく様は感動的。アニメーションとしての素晴らしさはもちろん、ファンタジーに>>続きを読む

モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.5

巨匠エンニオ・モリコーネの生涯のキャリアが、本人の口から、また音楽・映画の著名人、当時を知る人の口から語られる。父の影響やトランペットでお金を稼ぐことが嫌いだったこと、映画音楽を作ることの葛藤。才能に>>続きを読む

非常宣言(2020年製作の映画)

4.0

ハワイ行きの航空機で離陸後に乗客が謎の死を遂げ、機内はパニックに陥り、、。飛行機の中のパニックだけでなく、機内の感染者と感染していないもの同士の分断。さらにどこに着陸するべきなのか、国を交えた緊迫感が>>続きを読む

オーバー・ザ・ブルー・スカイ(2012年製作の映画)

3.5

ブルーグラス・バンドでバンジョーを弾くディディエと、タトゥーを体に纏うエリーゼ。二人は熱烈に愛し合い、やがて子供に恵まれるが‥。愛する喜び、困難が訪れたときの驚きや葛藤、苦悩。繊細な表現が巧み。

半島の春(1941年製作の映画)

3.0

映画社で映画「春香伝」を製作してるところ、友人の妹で女優志望の女性が訪ねてくる、、。お店に入ればキリンビールが出てきて、登場人物は人によっては、韓国語と日本語をバイリンガルのように使って話す。日本占領>>続きを読む

マチルダ・ザ・ミュージカル(2022年製作の映画)

3.5

本が大好きなマチルダは親から愛されず学校にも通わせてもらえなかったが、、。「マチルダは小さな大天才」が原作の、大ヒットミュージカル舞台の映画化作品。女の子なのに父は「坊主」と呼び、母は「鼻くそ」と呼ぶ>>続きを読む

GUNDA/グンダ(2020年製作の映画)

3.0

農場に暮らす動物たちを追ったドキュメンタリー。全編モノクローム。母ブタが子供を産んで、乳を求められる。うまく立ち上がれない子豚のたどる運命。かたや一本足で生きてゆく鶏。生命の力強さと儚さを映し出す。

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

2.5

ヴィヴラニウムを持っている国が他にもあったが、ワカンダ王国のせいでその国に被害が及んでしまい‥。ストーリー展開の説得力はあったものの、研究者であった妹があれだけ戦えること、しつこかった相手のあっけなさ>>続きを読む

国家が破産する日(2018年製作の映画)

3.5

1997年に韓国で起こった通貨危機。政府内の人、普通に働いていた人、通貨危機をチャンスととらえる野心家の3者の目線から描き、どんなものだったのか浮き上がらせる。歴史の勉強になった。

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.0

廃墟など負のエネルギーが災いを引き起こすという古くからある話が、新海監督の鮮やかな画で描かれ楽しく観たものの、震災を扱うことも新しさはなく、都内のリアルな描写×RADWINPSというのも前作で観ていて>>続きを読む

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.5

人型のロボットが一般家庭に普及した未来。ジェイクの一家にいるロボット(テクノ)のヤンが故障してしまい‥。ヤンの記憶を遡るうちに判明する彼が抱えていた想いや好意。商品のように扱われている未来の設定だが、>>続きを読む

アモーレス・ペロス(1999年製作の映画)

3.5

メキシコ市のある交差点で大きな交通事故が起きる。そこに居合わせた、兄の妻に想いを寄せ、闘犬で資金集めをするオクタビオや、事故で足を失うモデルなど、3人の背景を描き出す。
イニャリトゥの長編デビュー作。
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悲しみは空の彼方に(1959年製作の映画)

3.5

女優志望の未亡人ローラは、黒人女アニーと知りあう。2人は同じ身の上に同情しあい、助け合うべく、ローラの家で一緒に暮すことになったが‥。
業界に入り、権威を持った男がローラに言い寄り、恋人は働く彼女を鳥
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.0

突如難聴になったハードロックバンドのドラマーのルーベン。恋人ルーに難聴者のコミュニティに連れていかれるが‥。ルーベン目線で描かれ、彼が体感している世界が音で表現される。音楽、ドラム、恋人の話す声、全て>>続きを読む

千夜、一夜(2022年製作の映画)

3.5

30年前に突然姿を消した夫の帰りを待ち続ける登美子。彼女の前に、失踪した夫を捜す奈美が現れる‥。
田中裕子が、夫を待ち続ける姿を熱演。片思いを続けて仕事も手につかなくなってしまうダンカンにはホッコリ。
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コレクターズ ~ソウルに眠る宝刀を盗み出せ~(2020年製作の映画)

2.5

天才盗掘師のカン・ドングは、韓国のど真ん中・宣陵に眠る「李成桂の刀」を盗む危険な取引を、古美術収集家に提案するが‥。韓国の財宝という題材は面白かったが、コミカルなシーンやテンポどちらもユルめ。

パラレル・マザーズ(2021年製作の映画)

4.0

自立した40手前のジャニスと17歳の少女アナ。二人は同じ病院の産科病棟で偶然出会い、同じ日に女の子を出産するが‥。
赤ちゃん取り違えを描くが、それによって起こる母の戸惑いだけにとどまらず、二人の関係性
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白頭山大噴火(2019年製作の映画)

3.0

白頭山で、観測史上最大の噴火が発生。韓国軍爆発物処理班のチョ・インチャン大尉率いる部隊が、北朝鮮へ潜入し、火山の沈静化を図る極秘作戦に乗り出すが‥。
大津波に飲み込まれて、海でぷかぷかしていたスジちゃ
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しのび逢い(1954年製作の映画)

5.0

女性とみると口説かずにはいられないリポア氏。今度は妻の友人のパトリシアを口説こうとするが、、、ルネ・クレマンが『禁じられた遊び』の次に撮った作品。
女性を落としては次から次へと目移りをさせてゆくリポア
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美しき小さな浜辺(1948年製作の映画)

5.0

シーズンオフの海岸のさびれたホテルに、ある夜ひ青年ピエールが宿泊しにくる…。ミステリータッチに描かれ、やがてあらわになる青年の正体。ジェラール・フィリップの陰鬱な表情がすごい。ラストシーンは圧巻。

スパルタ(2022年製作の映画)

3.0

男は小さな男の子たちを集めて柔道教室を開くが、、、夜な夜な抑えきれない性癖をあらわにしてゆくが、実は子供たちの子供たちで家庭の過ぎた家父長制に行くあてをなくしていることが見えてくる。ひたすら子供たちが>>続きを読む

犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

4.0

「智異山」でもチョン・ジヒョンのかつての想い人のようなロマンチックな役を友情出演で演じたソン・ソックが、今回は血も涙もない極悪人!鍛え上げられた肉体美は、マ・ドンソクとの肉弾戦に説得力を持たせ、かつマ>>続きを読む

犯罪都市(2017年製作の映画)

4.0

韓国マフィアをおさえ、地元の警察は治安を守っていたがある日中国からの極悪新興勢力が現れ、、。ヤクザも正義の味方も演じられるマ・ドンソクが今回は地元の警察官でめちゃめちゃカッコ良い!しっかりしたドラマに>>続きを読む

レ・ミゼラブル 25周年記念コンサート(2011年製作の映画)

4.0

日本の舞台や映画版は観ていたものの、海外のステージ版は初。歌手の方たちのレベルが高く、楽曲の素晴らしさもあり、聴いていて涙が出た。サマンサ・バークスのエポニーヌ役も素晴らしい。観客の興奮も伝わってきて>>続きを読む

ジェラール・フィリップ 最後の冬(2022年製作の映画)

5.0

40年代に活躍したジャン・マレーと、60年代に輝いたアラン・ドロン。その間を繋ぐ存在である、36歳で夭折したスター、ジェラール・フィリップのドキュメンタリー。

『花咲ける騎士道』で一躍国際的スターと
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裸のムラ(2022年製作の映画)

3.5

谷本知事が長期政権で周りが忖度しちゃってる構図。石川県に移住して自由にノマド暮らしをしている父と、理想を押し付けられてる娘。
実は同じでどこにも起こってることじゃないかという主張がわかりやすく、マッチ
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独裁者たちのとき(2022年製作の映画)

3.5

地獄を舞台に、ヒトラー、ムッソリーニ、チャーチル、イエス・キリストらが彷徨う…。混じり合わない会話、変わらない主張と信念と、彼らならではのパーソナルな後悔。ヒトラーは憧れのナポレオンと会えたりとあの世>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

4.0

新幹線の中という、限られた空間の中で次々と現れるトラブル。コミカルなブラピ演じるキャラにも笑えて楽しかった!
新幹線の中で、日本ならば正月くらいにしか聞かない琴の邦楽が流れてたり、ハリウッドが描く日本
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