ともちんさんの映画レビュー・感想・評価 - 49ページ目

はじまりは5つ星ホテルから(2013年製作の映画)

3.5

キャリアウーマンがある出来事から自分の人生を見直し仕事だけでなく、大切なものに気づく話。
まず「ホテルの覆面調査員」の仕事が詳細に描かれていて、その仕事を知ることが出来ることが面白い。そうでありながら
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ウエスタン(1968年製作の映画)

4.0

西部開拓時代の勧善懲悪モノ。
西部劇には、男臭さのイメージがあり抵抗があったけれど今作はエンニオモリコーネの現代的で美しい音楽が西部劇のイメージを変えていた。
世界中を容易に、そして自由に行き来するこ
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ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

4.5

作り話ばかりをする父親を嫌っていた息子が、父親の死に際に和解する話。
そんなヒューマンドラマだが、ティム バートンお得意のファンタジーによって盛り上げられている。特に、父親が自分が経験して来たことを語
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ミート・ザ・ペアレンツ(2000年製作の映画)

4.0

恋人の両親に結婚の許しをもらうべく挨拶に行くも、そこでドタバタが起きるコメディ。
『ゴッドファーザー』『タクシードライバー』などで、社会的に権力を持っていたり、苦悩しているイメージがあるデニーロが「愛
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大脱出(2013年製作の映画)

4.0

脱獄のプロが、最新システムが完備している誰もが諦めるような監獄から脱出を試みる話。
生い立ちや複雑な背景などは短く、ただ脱出する過程を詳細に描いている。加えてシュワちゃんとスタローンの年を重ねてもある
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恋の渦(2013年製作の映画)

4.5

現代の若者(アラサー)の恋愛模様のリアルな実態が描かれた作品。
チャラい男性5人組が下心丸出し合コンしまくり的な話かと思ったら、男女の恋愛だけでなく、男性同士の中でも人間関係があって面白かった。メンバ
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チキ・チキ・バン・バン(1968年製作の映画)

4.0

ある父子家庭で、子供を楽しませることが大好きな父親が、鉄くず同然のレースカーを買い取り、手作りで改造したところから家族の希望と可能性が膨らんでゆく話。
原作が童話ということもあり、ラストが急展開な気も
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男はつらいよ 寅次郎子守唄(1974年製作の映画)

3.0

人に親切にする中で、赤ちゃんを預けられ、それを病院に連れて行く中で、看護婦に恋をする話。14作目。おいちゃんが3人目に変わった。
今回は完全な片思いという描かれ方ではなかったからこそ、幸代の趣味、合唱
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奇跡(2011年製作の映画)

4.5

バラバラになった家族をまた一緒に暮らせるようにしたい、という想いを胸に、九州新幹線同士がすれ違う瞬間に願い事をすると叶うという噂を信じて子供だけでそのすれ違うポイントを目指して冒険するという話。
子供
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男たちの大和/YAMATO(2005年製作の映画)

3.0

ある生き残り兵が回顧する形で、1945年戦艦大和の最後がどんな様子だったのか語られる話。
16,17歳の学生がほとんどだった、というのがわかる。
また、出身地が広島県という設定、好き合っている蒼井優も
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虹をつかむ男(1996年製作の映画)

5.0

家出をした青年が徳島の名画座で少しの間働き、映画の素晴らしさと人情に触れる話。
なんでも渥美清が亡くなったことで、幻の『男はつらいよ第49作目』そのまんまのキャストが撮影予定のロケ地で撮影されたとか。
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マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(2011年製作の映画)

4.0

サッチャー首相がどんな一生を送ったか、本人が老後回想する話。本人の老後、死んだ夫が幻想として見えてしまう現在と、政治家となり活躍する様子とが交互に描かれる。
それらは交互に描かれるものの、サッチャーの
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アンナ・カレーニナ(2012年製作の映画)

4.0

アンナが貴族でありながら不倫、建前でなく自分の想いを貫く話。周りの貴族からアンナが噂され、周囲と距離が生まれる様子などが、絵本のような斬新な
演出によって丁寧に描かれている。
ジュードロウは普段のイメ
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キャピタリズム マネーは踊る(2009年製作の映画)

3.0

マイケルムーアによって、資本主義が、富と貧困を助長しているという主張がなされている作品。
アメリカにおいて低所得者が家賃を払えず家を即日追い出される。そんな中で、空き家を買いあさり売り飛し、儲けている
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小さいおうち(2013年製作の映画)

5.0

女中目線から、ある家庭で起こった不倫事件が描かれる。
どんどん戦局が激化していることが新聞、町の看板、三越、伊勢丹の広告を使って上手く表現されていた。
どことなく戦争カラーが強くなって来ている今の世の
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実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)(2007年製作の映画)

4.5

学生たちが、連合赤軍となりあさま山荘事件へどういう軌跡を辿ったのか、学生側から描いた作品。
どうしてリンチ事件が起こったのか、というのが具体的に描かれていた。特に森恒夫、永田洋子が発する”総括”という
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パブリック・エネミーズ(2009年製作の映画)

5.0

実在のギャング、ジョン デリンジャーの一生を描いた作品。『俺たちに明日は無い』よりもクール、洗練されていて『ゴッドファーザー』よりも描写が生々しい。
密告により映画館を出たところで殺される、頰を弾が貫
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

2.0

アメリカの中年俳優が仕事で日本に来るものの、どこへ行っても孤独感が付きまとう。夫の仕事に着いて来たアメリカ人の若い女性と出会い、関わるものの心からは分かり合えない!?話。
ずっとビルマーレイの困った表
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

4.5

人生に絶望した男が、自殺しようとした時、天使から「自分が最初から存在しなかった設定」の世の中を見せられ、生きている素晴らしさを見直す作品。
生きていると、自分の願望通りに物事が進むことばかりではないこ
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アメイジング・グレイス(2006年製作の映画)

2.5

ウィリアム ウィルバーフォースという人物が英国においていかに奴隷制を廃止させたか、という話。
骨組みは史実に忠実なよう。それ自体はドラマチックな話であるが、あまり抑揚を感じなかった。映画的な面白さより
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東京家族(2012年製作の映画)

4.0

そのコンセプト通り、『東京物語』とストーリー、シーンの構成、撮り方まで同じ。それが今回は白黒ではなく、現代に置き換えられているのがまた楽しい。熱海ではなく横浜に追いやられ、宴会のうるささではなく外国人>>続きを読む

おとうと(2009年製作の映画)

3.5

親族からその酒癖の悪さで嫌われている笑福亭鶴瓶演じる”おとうと”鉄郎。そんな彼をどこまでも心配し、見守る姉の存在。そんな家族がケンカしながらも温かさをもって接する話。
加瀬亮がバツイチになった蒼井優を
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男はつらいよ 寅次郎恋やつれ(1974年製作の映画)

3.0

2年前に会った歌子ちゃん(吉永小百合)と再会し、恋に落ちる話。
家出してきた歌子ちゃんは柴又でぶらぶらすれば良いと考える寅さんと、きちんと父親と和解した方が良いと考えるさくら。
「幸福とは」を家族で考
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フラガール(2006年製作の映画)

5.0

炭坑の時代が終わろうとしている最中、福島県いわき市で「ハワイ」を作るため、人々が奮闘する話。
炭坑の時代が終わり、今まで当たり前だった仕事が無くなってしまうことを理解できなかったり、東京で一番になりた
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ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

5.0

夫婦の破綻を『いつも二人で』形式で表現することによって、とても上手くいっているときと現在の夫婦関係を強調している映画。
それにしても若い頃のウクレレ×タップ、現在のラブホテルでのダンスシーンなど音楽が
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セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

5.0

盲目となった元軍人将校が人生に絶望し自殺しようとするが、最後にやりたいことをしておくために雇った学生と出会うことで再生する話。
とにかく女性好きだがいやらしくない。
それは香水だけで、女性の出身地、そ
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おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)

3.0

狼との共生の話。狼男と恋に落ちて、子供が生まれる。狼と人間、両面を持った子供を育てるのに苦労する話。
狼と人間のベッドシーンでは「これって獣姦じゃ、、」とか少し、漫画の世界だなぁ、という印象だった。
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.5

世の中何をするにも金、金、金。政治家も皆そう。そんな世の中に嫌気が差したデニーロが一人で腐敗した社会に立ち向かう話。
「モヒカンのデニーロ」が取り沙汰されがちだが、そこへ向かうまでの筋力トレーニングな
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ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

4.0

ニュースでも街の様子もいつもと違うのに、ルーティンワーク化した生活から、街をいつもと同じ様に下を向いて歩くことで、全く外の変化に気づかないシーンがこれまでのゾンビ映画になく、とても面白かった。
『ゾン
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キス&キル(2010年製作の映画)

3.5

殺し屋が、女性との出会いをきっかけにギャングから足を洗うもののそれを恨まれ殺されかけまくる話。
2、3年普通に付き合ってきた隣人が殺しかかってきたりと、(懸賞金がかけられているからでもある)他人なんて
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赤ずきん(2011年製作の映画)

3.0

実写版で見て気づいたけれど、絵本にも出てくる、狼のお腹に石を詰め込んで水に沈めるというのはかなりグロく、『冷たい熱帯魚』とやっていることはほとんど変わらない。狼は教会に入れない、など絵本的なお約束があ>>続きを読む

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

3.5

グロシーンがキツい。
でもそんなシーンを見ることができるからこそ、映画はおもしろいのかもしれない。
とりあえずグロいのだめ。

テキサス・チェーンソー(2003年製作の映画)

2.0

死ぬほど恐ろしい。北京ダックなどをかけるためのフックに人がかけられたりととても残忍。それだけでなく、チェーンソーに追いかけられたり、出てくるまでの間が怖い。
ビギニングも見てみたいが、やはり怖い。
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スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(2007年製作の映画)

5.0

ブラックなテーマでありながら内容はミュージカル仕立てで衝撃。
ロンドンの背景はとても暗く、これも産業革命の影響で工場化が人々への心理的に影響したことと、実際に煙がすごかったのではないかと考えた。180
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

4.0

感染症がパンデミックする話。感染者が一人にクローズアップされリアルに描かれていたところはエグい。『マジックマイク』とはまたカラーが違って驚き。人は寄り添って生きてゆかなければならない一方で、人が集まる>>続きを読む

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア(1994年製作の映画)

3.0

1994年。人の心を持ったヴァンパイアが400年、自分の欲のままに人を殺す生き方に疑問を持ちながら生きるという話。
ヴァンパイアとなったトムクルーズは似合わないし、男性の首を噛むところはゲイっぽく見え
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