空気人間さんの映画レビュー・感想・評価

空気人間

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ハートビート(2016年製作の映画)

3.0

ストーリーや演技はさておき、バイオリンとダンスを楽しむための映画。バレエ、ヒップホップ?とダンスは素晴らしいけど、主人公のバイオリニストの引き真似は下手らしい…。想定どおりの大円団で何も考えずにストレ>>続きを読む

龍三と七人の子分たち(2015年製作の映画)

3.3

現役を退いても尚仁義に生きるアナログ任侠と仁義なき現代の無法者の対比をトラブルをとおして描く。盛り上がりのあるラストだったが伏線と思っていたネタが回収されなかったり若干消化不良なところがあったのが残念>>続きを読む

アントマン(2015年製作の映画)

4.0

テンポのよい展開と魅力的なキャラクター、(一見)理論的な筋書と期待を裏切らないマーベル映画だった。マーベル映画を全部見ていないためファルコンマンが初登場だったがヤムチャ的扱いでアベンジャーズでの彼のポ>>続きを読む

超高速!参勤交代(2014年製作の映画)

3.0

無理難題にチームワークとアイディアで筋を通して応えるストーリーは勧善懲悪と相まって爽快だったが、演技がライトで大袈裟で残念ながら入り込めなかった。時代劇だが設定だけで現代劇を見ている感覚だった。

ピッチ・パーフェクト2(2015年製作の映画)

3.0

前作からの成長を描きつつ大団円を遂げる続編としては良作な内容だった。恋、友情、将来(進路)とカレッジムービーの王道を抑えつつ新メンバーも加えて乗り越えていくストーリーはやはり御都合主義だが安心して楽し>>続きを読む

バニラ・スカイ(2001年製作の映画)

2.5

ペネロペ・クルスとキャメロン・ディアスがとてもキュートだが、ラストは特に度肝を抜かれる展開ではなく公開当時に見ていたら違う印象を受けたかもしれないと思った。今更取り立てて見る必要は感じない。

カイト/KITE(2014年製作の映画)

2.5

ラストの展開は予想できる内容で他登場人物にさほど魅力はかんじないが、サワ役の少女がかわいらしく、その魅力だけで成り立っている作品。しかし上下セットでなく色すら合ってない下着は個人的にセクシーさを感じら>>続きを読む

ピッチ・パーフェクト(2012年製作の映画)

3.0

アカペラを軸にしたカレッジガールズムービー。個性的な登場人物ではあるが、能力の片鱗を感じさせないメンバーが含まれる中、御都合主義な快進撃を続けるストーリーに目をつぶれば大きな破綻や中だるみもなく気軽に>>続きを読む

π(1997年製作の映画)

2.0

数学に偏執する主人公をモノクロで象徴的に切り取る演出は、主人公の心理と相まって緊迫感や息苦しさを感じさせる。ストーリーは単調で明快でないため正直おもしろくはなかった。

ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

3.5

導入部分は単調さからイマイチ入り込めなかったが、ラストの結末はやや無理がある展開ながらどんでん返しの連続で見応えがあった。クライムサスペンス好きなら隠れた良作としてオススメしたい作品。

エイプリルフールズ(2015年製作の映画)

3.3

エイプリルフールに起こった複数の事件が交錯して一組のカップルの未来を導くストーリーはテンポよくおもしろかった。皆が嘘をつきながら、それでも正直に人と向き合おうともがいている愛すべきキャラクターに溢れて>>続きを読む

NINE(2009年製作の映画)

3.8

豪華な出演陣、キャッチャーな音楽、目を惹く演出と映画の贅を極めた作品。ある映画監督の半生と女性観を軸に映画作りが交錯するストーリーだが、人生にとって何が大事かを問いかけるテーマをきちんと描ききって脚本>>続きを読む

キングスマン(2015年製作の映画)

4.3

英国紳士としてのこだわりと嗜みに彩られたスパイ映画。ラストの大一番は監督のギャグが冴え渡る下品なラストであったが、重く残忍なシーンを軽妙に見せて視聴後には爽快感さえ感じた。続編があるなら是非劇場で見た>>続きを読む

テッド 2(2015年製作の映画)

3.5

前作同様軽妙な下ネタにハートウォーミングな展開が繰り広げられる安定したおもしろさだった。モノのアイデンティティを問う深いテーマが盛り込まれているが、主人公と同等もしくはそれ以上にテッドに愛情を示すテッ>>続きを読む

グラスホッパー(2015年製作の映画)

1.0

原作読了後の視聴なため比較してしまうが、設定を映画化しただけでストーリーを丁寧に展開することもなく余計な蛇足を加えた無残な映像化だった。特筆すべきは蝉役の山田涼介くんの普段の演技とは異なるクールなかっ>>続きを読む

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

3.5

時代設定とキャラクターは作り込まれていて魅力的だけど単調さを感じてところどころ眠気に誘われる。チグハグデコボコな即席チームがスパイ組織に成る最初の仕事のストーリー。続編を予感させるラストなので是非続き>>続きを読む

明烏 あけがらす(2015年製作の映画)

3.5

映画というより深夜帯スペシャルドラマなノリと内容で気楽に楽しめる作品。キャラと小ネタのくどさは福田監督作品ならではだが、魅力的な登場人物がストーリーをテンポよく牽引して飽きさせない。

アメリカン・ハッスル(2013年製作の映画)

4.0

FBIと詐欺師カップルの大掛かりなハッスルを軸に人間の本質をジョークを交えてテンポよく展開する。自分と周囲を騙して人生をサバイブする人間の本質が凝縮したトイレで妻と愛人が本音を吐露し合うシーンは壮絶だ>>続きを読む

イニシエーション・ラブ(2015年製作の映画)

2.5

最後のネタバレ答え合わせは語りすぎで不要だった。誰にとってのイニシエーションだったのか、その過程としてあれだけの内容が必要だったのか疑問で個人的には共感できなかった。

裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

3.0

情報探索と整理を中心とした抑揚が極限まで抑えられたスパイ映画は、人物描写に特徴が欠けるためストーリーや人間関係を理解するのに難解なのが難点だけど重厚な雰囲気を楽しむと割り切れば見応えのある作品。「ぼく>>続きを読む

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.0

軽薄な日常と文化が濃厚に香る過去の対比から始まり、自分の価値観を再認識させるストーリー。過去(偉人)に憧れを抱いても自分が生きられるのは現在で、現在でどう自分らしく生きるかが大事というメッセージを受け>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

3.8

主人公と鬼教師の人間性と音楽性に焦点を当てるため蛇足を排除したシンプルな物語だが、リアルな現実性に即した展開、物語の全てが集約するラストの演奏シーンが意味する心理描写が見事。万人向けではない息苦しさを>>続きを読む

土竜の唄 潜入捜査官 REIJI(2014年製作の映画)

3.5

監督:三池崇史&脚本:工藤官九郎による悪ふざけの極致とも言える下品なネタ&どぎつい演出を豪華俳優陣が熱演する内容のない極道潜入捜査コメディは、何も考えずにノンストレスに楽しめて面白かった。続編がありそ>>続きを読む

神は死んだのか(2014年製作の映画)

1.5

パッケージ紹介文から無神論(神を憎む教授)vs有神論(クリスチャンの学生)の崇高な知的ディベートが繰り広げられると期待して鑑賞したが、二人を取り巻く人間模様が物語の大部分を占め、肝心の論争は宗教教養皆>>続きを読む

ロッキー(1976年製作の映画)

4.0

有名すぎるBGMと「エイドリアン!」の台詞からポップな娯楽映画だと思い込んでいたら、繊細な脚本を丁寧に描く超良作だった。シルヴェスター・スタローンが脚本を書いて売り込んだ経緯があるらしく、映画同様のサ>>続きを読む

ジャッジ!(2013年製作の映画)

3.5

サンタモニカ国際広告祭を舞台にテレビCMを軸としたコメディ映画で、気軽に楽しめる。設定にある北川景子が有能である事前描写が足りず、御都合主義はあるが、仕事に対する誇りやポリシーをうまく魅せて社会人にと>>続きを読む

乱歩地獄(2005年製作の映画)

2.5

映像化不可能と言われた江戸川乱歩原作の4話オムニバス映画。「火星の運河」は理解不能で他話もわかりやすくはない物語と演出だが「鏡地獄」の成宮寛貴、「芋虫」の岡元夕紀子と松田龍平、「蟲」の緒川たまきは倒錯>>続きを読む

スワロウテイル(1996年製作の映画)

4.8

円都という多国籍な舞台設定を象徴する他言語を操る登場人物は、貧困であるが生命力に溢れる。彼らが求める幸せは、円都外の欲望に飲まれて壊される。刹那的ではあるが、儚くも力強い円盗の人生は美しかった。

悪の法則(2013年製作の映画)

2.8

物語の背景は語られず、襲い来る“悪”の全容は描かれない。あえて核心を描かないことで恐怖を掻き立てる意図だろう。本当の“悪”とは理解と想像を超える。人生は選択の連続であり、選択により人生は形成される。こ>>続きを読む

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