コロナ禍やAI技術を上手くエンタメに昇華した意欲作と思うが、
衝撃のサスペンス・アクション!
という古典的なキャッチコピーにゾッとした。
チープさとブラピの違和感が面白い。
回想が多く冗長に感じたが、キャラクターは魅力的。
依然として日本は極東なのだと知った。
唐突に映る東京海上ビルが無情さを引き立てるのは意図的か。
吉永小百合は山田洋次の原節子なんだな。
日没後の若者たちが明け方まで飲んでた頃に思いを馳せ、人生の夜明けに向かう話。
もれなく身体か頭がおかしいが、一番おかしいのは監督とスペインの映倫。
シンプルなプロットだが、緻密なショットと会話のテンポで引き込まれる。開始3分で分かる良作。
シン・ゴジラで示した「超常VS現実=大人のエンタメ」の方程式が、身内の超常(ウルトラマン)のせいでバランスを崩し、キレイに騙されることが出来なかった。
山本の高次の存在感は流石。