tomtomさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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牛首村(2022年製作の映画)

2.6

特に物凄く怖いといった作品ではなかったのだけれど、題材(農村での子供の口減らし)がグロテスクなのと芋生悠の強烈な演技が頭に残ってしまい、夢に出てくるようなインパクトがあった。あと、主人公があまりにも美>>続きを読む

ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)

2.9

列車爆破事件の犯人を突き止めるため、何度も犠牲者の過去の記憶をタイムループさせられる軍人の話。

ストーリーの展開はシンプルで、尺も短め。古き良きハリウッドのSF映画といった感じで、万人受けする作品だ
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

3.4

杜撰な捜査によって死刑囚にされてしまった黒人男性と、その弁護士の物語。

実話ベースの話だと知っていたので、あまりにも杜撰な捜査手法や露骨な人種差別の描写に、こんな酷い時代があったんだなぁ、と思ってい
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.2

思っていたよりもずっとポップで、幅広い年齢層の人が楽しめる映画だと思う。ナチスドイツという背景もそうだし、子供が傷つくようなシビアな場面もあるので、コメディ作品として成り立たせるということ自体が難しい>>続きを読む

ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

2.5

前作に比べて賛否両論あるということは知っていたので、少し迷いながら選んだものの、あまりハマらなかった...

作品そのものがつまらないというわけではない。ただ、パニックホラーの傑作だった前作からうって
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

2.6

現時点で地球上で一番の美人は、マーゴット・ロビーなんじゃないだろうか、と思っている自分からしたら、予告編を目にした時点で既に観ることが確定していた映画だった。アメコミについてよく知らず、ストーリーその>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.5

ストーリーもテンポが良いし、アクションシーンも見応えがあって、痛快なアクション・シーンが観たいと思った時に観れば、ハズレはしないだろうという映画。比較的新しい映画なのに、どこか古典味があるような感じが>>続きを読む

ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.0

序盤、確かに夫の会社はカルト臭がするものの、会社の禁止区域に自己判断で入ってしまうのは良くないなぁ、等と思っていたら、どんどん話がきな臭い方向に。不気味なサイコホラーであるだけでなく、かなり明確なメッ>>続きを読む

スマイル(2022年製作の映画)

3.7

前々から気になっていたホラー映画がNetflixに上がっていたので視聴。今日のような雨降りの日の夕方、自宅で一人で観る選択をしたのは大正解だった。

自身も大きなトラウマを抱える精神科医が患者の死をき
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

2.9

歴史物の作品に、娯楽性と史実の再現という二つの徳目があるとするなら、前者にかなり力点の置かれた印象。ウィンストン・チャーチルという、語りに語り尽くされた歴史上の人物に関する作品である以上、ある程度チャ>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.3

見終わった後に、どっと押し寄せてくる疲労感。面白い作品には違いないのだけれど、予想の斜め上を行く世界観に戸惑って、映像と展開を追いかけるのにやっとという感じだった。今度見返してみると、違う感じ方をする>>続きを読む

帝一の國(2017年製作の映画)

3.8

将来日本の総理を目指す主人公の帝一が、名門私立高校の生徒会長選挙で、ありとあらゆる手を使って結果を出そうとするコメディ作品。

長距離フライトのお供にダウンロードして置いた映画で、ハズレだけは絶対に引
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バービー(2023年製作の映画)

4.0

ピンクで統一されたパステル調の世界観と、同じ位鮮明な男社会に対する痛烈な批判。娯楽としての要素と社会風刺がうまく溶け込んだ面白い作品だった。

ミスト(2007年製作の映画)

2.8

謎の生命体の襲撃によりスーパーの建物に閉じ込められた人たちの、極限状態における人間模様を描く映画。尊大な弁護士やカルト的な狂信者、他人に銃を簡単にぶっ放せる「普通」のおじさん等、登場人物がいかにもアメ>>続きを読む

スクール・フォー・グッド・アンド・イービル(2022年製作の映画)

2.6

シンプライズされたハリーポッターのような印象で、善と悪という単純明快な二項対立と童話がテーマ。ただし、ハリーポッターシリーズに比べると一つ一つのキャラクターや魔法のようなディテールに魅力がないので、物>>続きを読む

1922(2017年製作の映画)

2.8

意地悪な妻を殺害してしまった親子に降りかかる「呪い」を描いたホラー。

スティーヴン・キング原作ということで、ある種小説のように淡々とした展開の映画で、それ自体は事前に承知の上で観ていた。ただ、ホラー
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

2.9

ドタバタコメディのテンポが軽快な、韓国の大ヒット犯罪コメディ映画。一方、ハラハラドキドキ手に汗を握る展開というより、予定調和のコントを見せられているような安心感があり、老若男女問わずに楽しめる作品とい>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.4

いわゆるタイムループ系のホラー作品でありながら、主人公の軽さ故にさほど悲壮感がなく、むしろコメディテイストの感すらある映画。最初は性悪だと思っていたが、回を重ねていくにつれ人間らしいところが分かり、主>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

2.5

 台詞は最低限の分しかないし、描写は淡々としている。狼人間ならぬ羊人間という強烈なキャラクターを中心に、ごくごく当たり前の日常が、どことなくグロテスクに描かれる。この違和感たるものを、どこまで受け入れ>>続きを読む

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

4.0

24人もの青少年を殺害したサイコパスと、彼に執着する青年が、一つの「冤罪」事件を解き明かしていくサイコスリラー。

日常から大きくかけ離れた世界の話であるようで、どこかで世界と繋がっているような話が一
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アス(2019年製作の映画)

3.3

怖さと滑稽さは紙一重でも、全く相容れない要素だけれど、後半以降はホラーの要素の中に所々可笑しさが顔を覗かせていて、時折緊張の弛緩する場面があった。思う存分怖がりたい、という時向けの映画ではないかも知れ>>続きを読む

皮膚を売った男(2020年製作の映画)

3.1

前から観てみたいと思っていたチュニジア映画。欧州にどうしても行きたいシリア難民の青年が、背中にシェンゲン・ビザの入れ墨を刻まれた人間アートとしてブリュッセルの美術館に展示されるという内容で、難民を受け>>続きを読む

8 Mile(2002年製作の映画)

3.0

ラップにそれほど興味があったわけではないのだけれど、むしろ一人の青年がアンダーグラウンドから這い上がり、世界的なスターになっていく下積み時代の物語として楽しく観れた。ましてやラップやヒップホップの好き>>続きを読む

キャリー(2013年製作の映画)

3.2

キリスト教原理主義者の毒親、生理にまつわる学校での凄惨なイジメ等がテーマになっていて、何だかあまり2010年代っぽいテーマではないような気もしていたのだけれど、スティーブン・キング原作の作品と聞いて納>>続きを読む

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.5

「ジョジョと奇妙な冒険」の人気キャラクター、岸辺露伴のスピンオフ作品。そもそも原作特有の雰囲気を実写版で表現することは無理だろうと、期待値不定の状態で観に行ったら、実写は実写でまた違う魅力があって面白>>続きを読む

クローゼット(2020年製作の映画)

2.4

「サバハ」という韓国ホラーが好きで、似た作品を探していて視聴した映画。ただ主人公があまりにも残念な父親すぎて、序盤で感情移入できなくなってしまう。そのクズ親っぷりも物語の重要な一部といえばそうなのだけ>>続きを読む

記憶にございません!(2019年製作の映画)

2.3

投石事故の影響で記憶をなくした史上最低支持率の総理大臣が、あまりの人望のなさに改心するコメディ作品。

コメディ作品として何も考えずに楽しめる映画。一方で、もう少し政治風刺の色合いが強い作品だと期待し
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きさらぎ駅(2022年製作の映画)

2.8

Netflixで話題沸騰中の低予算ホラー映画。特定の段取りで電車に乗ると異世界に連れて行かれてしまうという都市伝説「きさらぎ駅」をモチーフとしている。

ホラー映画としてだけ見るとCGはチープだし、後
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42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

1947年、アフリカ系アメリカ人として初のメジャーリーガーになったジャッキー・ロビンソンのデビューシーズンを描いた実話を元とする作品。

昔アメリカにはニグロリーグなるものがあり、野球のプロリーグにも
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.7

この映画のコンセプトを初めて知った時には海外に住んでいて、「日本の埼玉だから笑いにできるけど、任地だと暴動に発展しかねないネタだなぁ」と思った憶えがある。いや、実際には日本ですら揮発性の高い題材なのだ>>続きを読む

ラスト サムライ(2003年製作の映画)

3.4

時代考証や舞台設定などを見ると確かにツッコミどころ満載なのだけれど、ただ日本へのリスペクトを意識して作ったのだと感じられる映画。ストーリーをぼんやりと憶えていたとはいえ、それなりに楽しく観れた。

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.5

長編のミュージカル映画は、どこかで没入感が途切れてしまう瞬間があるので苦手で、その点では今回も例に漏れずだった。ただ、この映画は音楽や映像美が、心にじわりと染み渡るものがある。終わった後は、冒頭のシー>>続きを読む

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.0

実生活の感覚から乖離した議論、浮世離れしたインテリのままごとなのかもしれない。ただ、良くも悪くもこれだけの力量を持って哲学や思想を論じることができた時代というのが、今の冷めきった日本に生まれた世代とし>>続きを読む

アムステルダム(2022年製作の映画)

2.5

ストーリーそのものは秀逸で、企画段階では恐らくずっと面白い映画になるはずだったのだろうなと思ってしまう。各々のシーンの切り取り感が強く、繋がりがスムーズではないので、あまり緊張感を感じなかった。飛行機>>続きを読む

マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)

3.0

有名俳優の「頭の中」に繋がる謎の穴を見つけたことで、人生の歯車が狂い出していく人形使いとその妻を描いた物語。

かなり尖った作品のように思えたところ、娯楽性という意味ではそれほど期待せずに観たのだけれ
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

2.7

世界的ベストセラーの最終巻を訳すため、9か国から集められた精鋭の翻訳家。全世界同時公開を前に、守秘義務のためバンカーに閉じ込められて作業を行う最中、謎のハッカーにより本の内容の一部がネットで公開されて>>続きを読む