tontonさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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パーフェクト・レボリューション(2017年製作の映画)

2.9

俳優陣が素晴らしすぎる。

特にリリーさんはもう名優の域だ。
特に一方的な無理心中シーンの今まさにという瞬間、少しだけ「こんな終わりもアリか・・・」という表情をしたように見えた。
それは、少なからず苦
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

4.1

海・自殺 ソナチネとどうしても重ね合わせてしまう。
だが、北野映画なのか・・と思う程、バイオレンス描写が軽い。
ソナチネも命の軽いモノたちの話だったが、命を弄ぶ描写や痛みを感じる演出は確かにあった。
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二重生活(2012年製作の映画)

4.1

それぞれの物語が絡みあうが全てが他人にとってどうでもいいことの様に終わる。
ラストシーンも傍から見れば、いつものホームレスが暖をとっている日常の光景と変わらない。

だからこそ、この映画は素晴らしい。
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自由と壁とヒップホップ(2008年製作の映画)

3.5

パレスチナ人ラッパーのドキュメンタリーなんだけど、決して「音楽は素晴らしい」 「音楽で世界は変えれる。」的な事にはならず。
度々インサートされる「イスラエル軍からの弾圧に対し投石しかできないパレスチ
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.6

福山演じる弁護士の軽薄さ。
その軽薄さは被害者や加害者の供述への理解にも。
そして福山雅治自身の演技も軽薄だ。

というと悪口のようだが、違う。
それを狙っている。
めちゃくちゃ上手かったり重厚ではも
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幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)

4.1

「理由は聞くけど、気持ちは聞かない」

血縁でないから家族ではないと継父を拒む子供。
その子供に「なんで、そんな事いうの?」と諭す父親。
そんな父親が前の嫁からかけられた言葉が、この台詞。
理想の、一
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.1

音楽を聴いている時の無敵感。

誰しもにあるものではないだろうか?

あれを纏った主人公。
その姿に見えるは若さからくる全能感だ。
そして主人公は確かに全能だった物語の途中までは。
徐々に主人公と恋人
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.1

死んだ兄の遺言から、甥の後見人になった弟。
時系列を入れ替えた物語から徐々に見えてくる、彼の大きなトラウマ。
それと共に現在進行形の話の中では登場人物たちの会話がどこか噛み合わず、静かにどちらかを傷つ
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トイレット(2010年製作の映画)

3.8

もたいまさこはジャッキーチェンだ。

そんな事を考えたのは萩上直子監督新作「トイレット」をみたから。

ストーリーは
母を無くしたあるカナダ人の男には引きこもりの兄と、人を否定する事しかしない妹
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宇宙人ポール(2011年製作の映画)

3.8

ストーリーは
アメリカのコミコンというコミックのフェスに来た二人のSFオタクなイギリス人。
UFO目撃スポットを旅行している道中訪れた、UFO墜落の噂で有名なエリア51でひょんな事から逃げてきた宇
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ヒミズ(2011年製作の映画)

3.5

原作物という事でどこか突き抜ける感じが今までの作品に比べ薄かったり、少しだが(少しでも、そうであってはならないのかもしれないが)東日本大震災を絶望を描くことの時間短縮として使っている様に見えた。(ただ>>続きを読む

セイジ 陸の魚(2011年製作の映画)

2.9

自転車で旅をする大学4年生の旅人。あるキッカケから謎の多いセイジという寡黙だが周りから慕われている男のBARで働くことになる。
彼と、彼の周りの人間と様々な経験をしていく中、ある無差別殺人が起きる。
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

3.9

原作物という事で、きっとアルファベットや数字を使ったタイポグラフィー的な謎解き要素など、文字で表現するものがあったのだろうが、それが上手く表現できてないというかすっ飛ばしていたので、主人公と共に作品内>>続きを読む

SHAME シェイム(2011年製作の映画)

3.7

ニューヨークで順調に仕事をこなす、ブランドン。だが彼はSEX中毒者。
仕事以外を性行為に費やしながらも、日々を順調に過ごしていた。
そんな折、妹のシシーが突然家を訪ねてくる。

といったストーリ
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ドライヴ(2011年製作の映画)

4.5

整備工や映画のカースタントマンをしながらも裏では犯罪者を逃走という形で幇助することでお金を得ている主人公。
隣に住む女性に恋をし、その家族を守るため女性の旦那が行う強盗を手伝うのだが・・・。

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KOTOKO(2011年製作の映画)

4.7

ストーリーは
シングルマザーで子供を育てながら働いている琴子。彼女は世界が二つに見えるという症状を抱えていた。それは命を危険にさらし、この親子を社会から隔絶していくものとなる。
そして、琴子は児童
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八日目の蝉(2011年製作の映画)

3.0

なんか微妙じゃない?
なんか色々ツッコミどころがあるというか。
感情を揺さぶられると急に走りだして、んで急に止まって心情を吐露するって学園コントのオープニングみたいだし
小池栄子も男性恐怖症とか
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接吻(2006年製作の映画)

4.5

ストーリーや演出もいいんだけど、見どころというと主役の小池栄子以外ないほど凄い。
獄中結婚しようとする女の哀しさや狂気を余すとこなく表現しているのだが、なにより驚いたのはそれら全てに女性的な魅力を感
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隣る人(2011年製作の映画)

4.0

地方のとある児童養護施設の中の人たちを追ったドキュメンタリー映画。
本来親から与えられる愛情を保育士さんに求め、時に一緒にくらす子供達でその愛情を取り合ったりする。
保育士さんたちは深い愛情を与え
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かぞくのくに(2012年製作の映画)

3.5

在日朝鮮人の帰国者事業で北朝鮮に行った兄が25年ぶりに治療目的で帰国する。久しぶりの一家そろっての団欒。だが、そんな状況に北朝鮮という国の暗部がつきまとう。
っていう、監督の実経験も入った内容なんだ
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トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)

3.5

実際に聴覚障害児施設で起こった虐待と、その裁判を映画化した韓国映画。
そんな重い内容だけど、ちゃんとエンターテイメント映画としての良質さが溢れているというより、このテーマでエンターテイメント映画でい
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わたしたちの宣戦布告(2011年製作の映画)

3.3

子供が難病にかかった事から始まるストーリーなんだけど、それをエンターテイメント満載で伝える。
時にはその親たちが子供を病院に預けて遊んでいるところとかも。
こういう事やると、「不謹慎だ!」とかいう
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ヘヴンズ ストーリー(2010年製作の映画)

4.0

多くを望まなかった人間達に降りかかる不幸と因果。
そして、その当事者たちが絡み合い、選択を間違え、また新たな不幸が産まれ、そして命も産れる。

4時間38分の物語。
誠実に一人一人のキャラクター
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あの娘が海辺で踊ってる(2012年製作の映画)

3.5

{映画館で公開当時みた感想]

ストーリーは
アイドルに憧れる17歳の女子高生・舞子は、自意識過剰なあまり周囲から嫌われ浮いている。そんな彼女にとって、穏やかな性格から“ホトケの菅原”と呼ばれる菅原
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.0

この映画、二部構成なんだけど、その二部構成を表現するのに音楽を使っている。
それはカントリーウェスタンからHIP-HOPへと音楽が変わるところなんだけど、これって白人→黒人なわけじゃん、つまりそこで
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マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)

2.5

感想としては移民国家アメリカの理想とジレンマというものが物語の根底にあるのは分かるんだけど、結局今までのスーパーマン以上でも以下でもないっていうのが中途半端な感じになってる気がする。
それと「出生か
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地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

4.1

エンドロールの星野源が歌う「地獄でなぜ悪い」までノンストップで、全ての人間が一つの方向に向かっていく物語!

全ての人間が一つの方向に向かっていくってそれこそ映画の現場、つまり仕事場だ、そこは元から
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.8

性同一性障害の男ロランスとその彼女の十年愛を描いた作品で、十年愛っていっても結局「愛」なんていうもんじゃ自分も恋人もましてや常識も世界も何も変わらなくて変えられなくて、でもそれによって起きたちょっとし>>続きを読む

劇場版 テレクラキャノンボール2013(2014年製作の映画)

3.8

10時間のAVを劇場版として2時間にまとめたモノなんだけど、面白いと映画ファン・サブカル好きの中で話題になり連夜の超満員だった。
内容もまるで「スタンドバイミー」の様な男の子チックなロードムービー
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

3.8

ゲイのカップルと虐待されていたダウン症の子供、カップルはその子を自身の子として育てようと法廷で戦う物語。
「偏見」「差別」というものに目を向ける映画ではあるのだろうが、僕には「最善」という言葉の恐
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ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)

4.5

ストーリーはある老人が一人の倒れているホームレスの様な女性をみつけ、家で介抱する。彼女はそこで老人に色情狂であった自分の生い立ちを喋り始める。


劇中にもあったけど彼女はSEX中毒の様に寂しさを埋
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野火(2014年製作の映画)

4.0

反戦映画である。
だが塚本監督は何かのメッセージを訴えるためではなく、己の中にある不安を奥底まで見つめた上での描き方。
塚本作品らしいユーモアもちゃんとありつつ、徹底的に「壊れる」様を映し出す。
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恋人たち(2015年製作の映画)

4.5

残酷なまでに誠実な脚本・演出・作品と私たち観客の距離感。だからこそ作中わずかに射した光が普遍的に見た人大勢に響く。
直に絡み合わ事がほぼない3っつの物語、だが一人の行動は別の物語の誰かの過去やもしか
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皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ(2015年製作の映画)

3.7


過去にとらわれた男が、過去に蝕まれた女と愛し気づく喜びと勇気。
目の前の女性のために、彼女を守るため彼女を喜ばすため、鋼鉄ジーグになり、過去にすがるために今を壊そうとする男をやっつける。
その時、「
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