酉革多郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.6

映像は圧巻の一言。前作上回る映像表現のレパートリーの多さが、劇中曲、展開と合わさり最高の迫力、オシャレさ。映像の魅せ方も素晴らしく、説得力が非常にあった。瞬間瞬間が作品となっていた。

一方で、ストー
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エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

3.5

前作プロメテウスとは変わりエイリアンを名に冠した作品。
しかし、今作はプロメテウスより増してエイリアンは単なる舞台装置でしかない。
エイリアン映画だと思って期待すると肩透かしを喰らう。
登場人物が少し
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フレーム 危険動画サイト(2017年製作の映画)

3.5

過激動画サイトで猟奇殺人しまくるグループに目をつけられた主人公一行がどかどか殺される。
猛烈なスプラッターと不条理さをsns問題と絡めて描いてるいるけど、そんなもんは関係ねぇこれを見ろっていう監督に気
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スガラムルディの魔女(2013年製作の映画)

3.8

銀行強盗したのはいいものも、派手なドンぱちで逃亡、逃げ込んだ先の村は実は魔女たちの溜まり場だった。

序盤、主人公たちはアニメキャラクターに扮して銀行強盗。スポンジボブが撃たれるこのデタラメさ加減。そ
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ヒート(1995年製作の映画)

4.0

徹頭徹尾、むせ返るまでの男の世界。
仕事一筋、家庭は顧みず、なんなら持たず、仲間はたくさんいても私生活は孤独。

目玉の銃撃戦はわずか10分ほどで、描かれるのはどうしようもない男たちの実態。

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.8

大傑作の2作目。
なんといっても鈴木亮平演じる上林の存在感、もはや異常である。何者にも縛られず、邪魔する奴は文字通り全員消す。ヤバすぎる。
暴対法以降のインテリヤクザとの対比として上林は描かれているの
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セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

4.4

孤独で偏屈な盲目の退役軍人と、田舎から超名門校に入学した貧乏学生の出会い

アルパチーノの絵になる演技、愛すべき変人スレードの存在感はアカデミー賞も頷ける圧倒さ。

過剰な成分のない、どこか牧歌的な、
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.4

正真正銘、最強のファンムービー
でも、全人類が楽しめる最高のエンタメ。
背反する二つを成し遂げた歴史に残る名作。

ここまでシームレスに「ゲーム」の世界観を「映画」に落とし込めるのか驚いた。
小気味よ
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

OJの方が余程未確認生物と言いたくなるような、悟りよう。
父親の仇であるとわかっても、彼は決してやつを殺そうとは言わない。かといって、強大な力を前に逃げ出したりもしない。馬のため、牧場のためという一点
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アス(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

監督のジョーダンピールはあらゆる場面にヒントを散りばめて隠喩的社会風刺を行う。
アメリカが抱える黒人差別をホラーで描ききったゲットアウトに引き続き、差別と貧富の差を取り上げたUs
映画の中に問題意識を
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ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

3.6

くだらなさに乾杯!
街ぐるみの悪巧みと、どえらい怪物どもに鉄槌を下すニコラスケイジ
1から100までニコラスケイジ映画、喋らないけど
Fnafの理想系である

PARTY7(2000年製作の映画)

3.7

この緩急こそが石井克人。
前半は良い意味でしょうもないゆる〜いコメディ、堀部圭亮が出てくる後半は畳み掛ける物量コメディ。ストーリーなんてあってないような、その場しのぎの展開の連続。だからこそのエンディ
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カジノ(1995年製作の映画)

4.4

スコセッシのセンスに脱帽。
流れるようなカメラワーク、音楽、どこを切り抜いてもかっこいい。
バカスカとタバコを吸いまくるエースのかっこよさと画面が切り替わるごとに登場する鮮やかなスーツの数々、ギャング
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

3.9

聖夜に見つけた赤ん坊とホームレス3人のドタバタ劇

いやらしさも難解さもない、すごく見やすい映画。ラストに至るまで笑顔で見続けられる良作。

鮫肌男と桃尻女(1998年製作の映画)

4.0

組の金を奪った鮫肌、キモいおじさんから逃げたい桃尻、二人が出会う時血に塗れた逃避行が始まる。追いかけるは組の殺し屋etc
漫画原作ではあるけど本当に漫画みたいなキャラが出てきまくる。
短時間で目に残る
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ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

3.8

無口な町の会計士、大企業に会計調査を頼まれるが怪しいことだらけ、そんな彼の素顔とは

アクション映画ではあるが、ベンアフレックの演技に脱帽。

アーミー・オブ・ザ・デッド(2021年製作の映画)

3.6

ゾンビまみれになったラスベガスにいっちょ金庫破りに行こうやという話。
キャラクターも立ってて(コヨーテ、最高です)、銃撃ちまくりで迫力満載、ゾンビには欠かせないゴア描写も徹底、突然のハプニングもあって
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

4.2

一作目は現実からの無軌道な逃避行を青春のどうしようもなさと絡めて、逃れようのない現状への「無慈悲」な解決策を与えてくれた作品であったが、
一転、今作では青春は遠に過ぎ去り、折り返し地点に差し掛かった人
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ハムナプトラ 失われた砂漠の都(1999年製作の映画)

3.8

ノリよし、お手軽冒険活劇。
嫌味な点もなく気軽に見れる。

 と記憶していたが、人は死にまくるし、不気味な描写、虫の大群etc…と見直してみると以外とどぎつい仕上がり。

 楽しめる形に落とし込められ
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

4.0

 東京ではなく、TOKYOを舞台にしたアクションコメディ。

 初めから最後まで暴力が続き(ここが重要)、濃過ぎるキャラが、命を懸けて戦う様を、ビビットなカラーリングで描くこの映画は、不可思議なTOK
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