酉革多郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

4.0

adoに対する捉え方で印象が全く変わる映画。歌声も曲もどちらも良かったし、ストーリーにもハマってて歌の部分は個人的には高評価。ただ、流石に冒頭でfullで曲を流すのはやりすぎか?

ストーリー的にはワ
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.7

シンゴジとは逆のエンタメ路線。
シンゴジからのエッジの効いた展開を求める人には退屈かもしれない。
割り切れば、笑えるし王道的な感動ストーリー。
少し幼稚に感じるのも制作側の意図かと割り切った。

シン
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

裕福な黒人ピアニスト、シャーリーのもとに職探しのためにナイトクラブで用心棒を務めていたトニーリップがやってきたことから物語が始まる。

上流階級のような佇まいで、高慢なシャーリーと、粗暴で庶民派であり
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12モンキーズ(1995年製作の映画)

3.7

 病原菌が蔓延る世界を救うためにタイムスリップした男の物語。

 タイムスリップSFに二、三味付け加えることで、大きく跳躍してみせた作品。ミステリーとも取れる。

 後半に至るまでの観客の心理状態は、
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.7

 バットマン映画といえば、悪役が大きな印象を与えることが多いが、今作では全編通してバットマンの様子を丹念に描かれており、真の意味で「バットマン」映画であったのかもしれない。

 逆に、悪役等は少しキャ
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

3.8

うまいことまとまった快作。
あっと驚く展開、スッキリしたラスト、ツボを押さえたゴア。
世相を反映したあらすじでもあり、最近よく見るような連中への皮肉も忘れていない。

見る人が見ればただの映画では収ま
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ガタカ(1997年製作の映画)

4.2

静かなSF

多くは語らず、故に本質が伝わってくる作品
作品を包む静けさの中で浮き彫りとなるのは人間の醜さではなく優しさであり、羨望・嫉妬を超えた先にあるのは優愛なのかもしれない。

イーサンホークの
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.1

 冒頭だけで飯百杯は食べられる傑作。
瞬間最大風速は今年一か!?
 1、2発済むところを、5、6発叩き込む必要以上に、過剰な暴力。それを補うゴア表現。
 各メンバーの深堀りをしつつ、選ばれしメンバーの
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.8

間の美学。
考えさせる沈黙が非常に効果的な一作。

主人公は他者から自由だと思われることは是とせず、しかし定住することは拒む。

現実を自分自身で理解しながらも、現実そのものを指摘されることは嫌がる人
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ヒットマンズ・ボディガード(2017年製作の映画)

3.7

パトリックヒューズが綺麗にこなす、かもなく不可もないコメディアクション映画。
サミュエルの破壊力と説得力には脱帽

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.0

二転三転四点する物語。
人生行きに抜くには、理想を叶えるには必要なのはど根性だということを教えてくれる。
最高の映画ではあるが、二度見る気にはならない、ついでに言えば異性と見るものでもない

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.9

50年台から70年代までのアメリカをマフィアとジミーホッファを交えて描く大作。
アイリッシュマンはほとんど感情を表に出すことなく、与えられた仕事をこなし続ける。その点は機械のようである。(彼の従軍時の
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.8

韓国映画のヘビーさを感じた。
アジア産ゾンビ映画というのは少ないし、良作となると尚更だが、みんなが見たいゾンビ映画のフォーマットを忠実になぞる模範的な良作ゾンビ映画だった。
人間的成長、仲間の死、徹頭
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怪怪怪怪物!(2017年製作の映画)

3.7

出てくる奴らが全員ゴミのゴミ大会。
時たま挟まれるコメディは程よく作品を中和し、流れを断ち切らない。
理性を失った人間は猿と同じだが、知恵が効く分猿より小賢しく、まさしく怪物。

ディアトロフ・インシデント(2012年製作の映画)

3.6

デイァトロフ峠事件、ソ連の雪山で起きた集団失踪事件であり、見つかった遺体の異常な状態(全裸など)から半ば都市伝説と化している。

この事件の取材を行う大学生グループが出会う数々の事件、事象を描くpov
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ゾンビーバー(2014年製作の映画)

3.6

動物がゾンビ菌に感染した時、そいつはゾンビになるわけだが、果たしてそのゾンビ動物に噛まれた人間はどうなるのか。

そう、ただゾンビになるわけではない、その動物の個性を受け継ぐのだ!!

という考えをも
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鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

3.6

強烈な後味。
ジェフリー・ラッシュのシワの一つ一つもが演技をする好演。
巧妙なストーリー。嫌われそうな映画だけど傑作なのは確か。

地獄の黙示録・特別完全版(2001年製作の映画)

3.8

「朝のナパームの香りは格別だ」
映画史に残る屈指の名台詞
発言したキルゴアの登場シーンはわずか15分しかないが、圧倒的存在感である。
この映画には有名なシーン、有名なキャラクターが数多くあるがそれらは
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トロール・ハンター(2010年製作の映画)

3.8

トロールは実在する。そしてトロールは超危険!
危険なトロールがいままで目に止まらなかったのはトロールハンターがいたからだった!
というプロットの話でモキュメンタリー方式でpov形式。
この手のモキュメ
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グリーンルーム(2015年製作の映画)

3.8

スキンヘッド=ネオナチであることに気づくまでに時間がかかったために、なぜ主人公たちが坊主頭に戦々恐々としているのか前半疑問に感じてた。後半は血みどろだけどラストはさっぱり

コンジアム(2018年製作の映画)

3.8

顔面蒼白、黒目が侵食、引きずられ投げ飛ばされるアクロバティック心霊現象
povホラーの奥深さよ

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.0

無音の緊張感、ゼログラビティで感じたあのヒリヒリ感の説明はこの映画一本で事足りる。

ザ・エンド(2012年製作の映画)

2.0

この世の終わりを誰にも理解できない、させる気もない描写で描く。
なぜか動物の大量出現、同窓会に来てない同期生と無数に思わせぶりな展開を出し真相は語らない。
世界の終わりに真実はない。
それにつけても、
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エスケイプ・フロム・トゥモロー(2013年製作の映画)

2.9

父親はたとえ失業しても子供と夢の国で遊ばないといけないという父親の世知辛さがわかる。
それ以外は複雑怪奇、真相は闇の中。
夢の国での無断撮影という煽り文句が光る。