とりにくさんの映画レビュー・感想・評価

とりにく

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さよならみどりちゃん(2004年製作の映画)

3.8

ぬるっと低体温な気持ちで観たけど良かった。星野真里も西島秀俊も岩佐真悠子も松尾敏伸もどこか欠けた感じで、原作キャラクターを体現してた。
最後のシーン、やはりみんな好きですよね。

神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.0

何の気なしに見たのですが、なかなかすごかった。
岸井ゆきのさんの垢抜けなさ、可愛らしさ、したたかさ、存在の儚さは、YouTuberがもつ不安定な魅力を全部体現してました。
そして、ムロツヨシさんの中年
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朝が来る(2020年製作の映画)

4.5

シンプルにとてもいい映画だった。

光が、自然物が、皮膚の皺も粗も映し出された人間が、映像の中でとても綺麗。
この美しさの中に、いくつもの絶望が生まれてくる不思議。世界は眩く、残酷ですね。

人間のあ
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劇場(2020年製作の映画)

3.9

さきちゃんが天使すぎた。
ばかじゃないよ、かしこいよ。ってすぐにおどけて見せるのは本当に賢くて優しい。

自分は生物学的に女で、例えば今の自分の部屋に永田のような男性が住み着くことを想像するともうとん
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かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

3.9

ずっと揺蕩っていたいような空気感。
静かな半透明の物語の中に、人間と人間が関わることでのぐじゃっとした部分がちらちらする。
あの年頃特有の、単なるエゴを嫌って、周りの人の立場・感情を自分の何かと重ね合
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

エモ映画すぎてちょっとみたいなところもあったのですが、池松と伊藤沙莉が可愛すぎた。
ずっといちゃいちゃしていてほしかったけど、こういう恋人たちが別れてしまうのはなんとなくわかる。
変わり者でどこか幼児
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さがす(2022年製作の映画)

3.6

狂気と残酷性と猥雑さに殴られる2時間で、めちゃくちゃ疲れてしまった。
道を外れた者たちが抱く欲望と矛盾、それに絡めとられる人間の情景に心を蝕まれましたが、楓ちゃんの幼い正義感と強さがこの映画の光でした
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1秒先の彼女(2020年製作の映画)

4.0

ストーリー上の主人公のぱっとしなさ加減がなかなかで、コミカルながら現実の無慈悲な感じも緩めず描いているのですが、可愛く浮遊感のある映画に仕上がってるのが面白かった。

ひまわり(1970年製作の映画)

3.8

日本映画的ヒロインを見慣れたわたしにとっては、主人公の激しさが新鮮でした。ゴージャスで美しいソフィアローレンと、子どものように可愛らしいリュドミラの対比が印象的。二人の女性、どちらも切ない…

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

わたしは村上春樹さんの小説があまり好きではないので、村上ワールドを見事に落とし込んだキャラクターや台詞に上手くはまれない部分はあったのですが、最後のソーニャの手話の場面は悲しみを抱えたすべての人間を救>>続きを読む

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

4.8

劇中に言葉はたくさんあるけれど、この映画の感想にうまく言葉が使えない。
都会の混沌にべったりと染みつく不安と絶望、そしてその後にかすかに残った希望の物語。

池松さんと石橋さんが、最初から最後まで慎二
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アジアの天使(2021年製作の映画)

3.6

好きな感じだったのですが、ところどころ冗長に感じてしまいました。
あと、人と人におけるコミュニケーションのずれは使用言語というよりは、心のあり方によるものが大きいと個人的に思うので、そういう意味では「
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生きちゃった(2020年製作の映画)

4.5

え、これすごい、、、

日本人かつ現代人だからなのか他者に対しての言葉がわたしも本当に出てこない人間で、黙って状況の変化や誰かのありかたを受け入れることが優しさや成熟なのだとどこか勘違いして生きちゃっ
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はちどり(2018年製作の映画)

4.8

良すぎてレビューを書きしぶっていたら、書きたいことがわからなくなってしまったので、点数だけ。

僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46(2020年製作の映画)

3.9

ふいに思いたって鑑賞。
欅坂さんのパフォーマンスは心惹かれるものがあるし、メンバーは全員顔と名前がわかる、たまにネットに転がってるライブ映像を見たりする
でも、ライブに行ったりCDを買うようなちゃんと
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ソワレ(2020年製作の映画)

3.7

画のきれいな映画。影が動くところとかコインランドリーでの笑顔とか歩道橋の2人とか下手くそに塗られた爪とか素敵。
設定はこてこてに典型的な感じで、一部魅せ方がハマらなかったシーンもあるのだけど、終盤はな
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僕の好きな女の子(2019年製作の映画)

4.0

わたしの好きな心ぐじゅぐじゅ系映画でした。
渡辺大知、太賀が出ることに信頼を寄せて鑑賞。やはりこの2人の佇まいはとても良い。
ヒロインの、主人公がかわいいと思う気持ちがわからなくもないんだけど、うーん
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ふたりの人魚(2000年製作の映画)

3.7

好きな雰囲気の作品ですが、なぜか観る前に調べすぎてしまい、素直に楽しめず残念…
川の流れと共にカメラを動かし、ところどころ人と建物をアップにしていくところ、すごく好き。

愛しているなら、死ぬまでわた
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四月の永い夢(2017年製作の映画)

3.5

映像の色合いとかキャラクター設定とかがあんまり好みではないのだけれど、監督は力がある方だと思う。
川崎ゆり子さんがめちゃくちゃ魅力的。

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.0

アニメーションの見せ方がすごいなぁと。ミニシアター上映から始まった映画っぽさというか、少しサブカル部分?のような、表現に新しさを感じるところがありました。(良い意味です)
もちろん内容は幅広い層に刺さ
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長いお別れ(2019年製作の映画)

3.5

山崎努がすごい。
原作通りなんだと思いますが、適度な救いが用意されているわけではなく、娘たちが本当に苦労している感じは好感が持てる。
良い話なのですが、描き方が自分の好みと異なるからか、長く感じました
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私の知らないわたしの素顔(2019年製作の映画)

3.5

俳優の演技がよく、話も練られていたが、面白くはなかった。
女性ならではの痛みがひりひりする内容。
ジュリエットビノシュがかわいい。

赤い雪 Red Snow(2019年製作の映画)

3.5

暗い画と、とろりとした赤の映画。
永瀬正敏、菜葉菜、佐藤浩市…俳優方の演技が素晴らしい。
しかし、全体的にはあまり好きになれず。

家族の肖像(1974年製作の映画)

4.0

話をちゃんとは理解できていないのですが、映像が本当にすばらしく、観たのは何年も前なのに未だにカメラの動きなどを思い出します。
シルヴァーナマンガーノの妖しい魅力がすごい。

若者のすべて(1960年製作の映画)

3.5

映像も構成もものすごいと思いますが、話があまり好みではなかった。
ロッコの許しによって悲劇が膨らんでいくところが辛い。
当時のことを皮膚感覚で知っていたら、善人の時代も悪人の時代も終わり、小市民の時代
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ホットギミック ガールミーツボーイ(2019年製作の映画)

3.7

初めての山戸監督。
映像とかセリフが突き抜けており、ちょいちょい恥ずかしくてスクリーンを直視出来なかった。
初と亮輝が東京を歩きながらマシンガンみたいに思いをぶちまけ合うところは、すごく良かった。
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ひなぎく(1966年製作の映画)

3.8

前衛。
本質的なところをわかっていないので、
雰囲気を楽しみましたが、それでも面白いです。
黒い髪の女の子が好き。

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

大好き。2019年度末にブログを書いてたので、そこから抜粋。

ミシェルとパトリシアのやり取り、会話、仕草、表情…などとても良かった。
男と女の噛み合わなさ、2人でいることのよろこびと不自由、愛のおそ
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.6

合わないけど、面白い。
お母さん役の方がリアルだなぁと思っていたのですが、一般の方から選んだようで。
演技の上手い女優さんではこの感じはだせないなぁと思いました。

家族ゲーム(1983年製作の映画)

4.0

面白かったです。松田優作の存在感に圧倒された。
伊丹十三も良いですね。由紀さおりもかわいいし。
内容というよりは、雰囲気でもう楽しい。奇妙にくるっている。

帰れない二人(2018年製作の映画)

3.7

変わりゆく中国の風景と時代の映し方が良かったです。全能感が拭われたあとの、2人の描き方が上手い。
女優さんがものすごく余貴美子に似てる。

宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.3

池松壮亮、蒼井優、ものすごくよかった。
観終わったあと叫びだしたくなる。
全力で立ち向かう姿を映し出す一方で、どうあがいても変えられない現実もちゃんと描いていて、甘い内容ではない。
ラブシーンの格好悪
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

3.5

期待していたほどにははまらず。
十和子のだらしない雰囲気が上手い。この映画の、阿部サダヲ良かった。

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

4.2

すごい良かった。
レアセドゥに一目惚れして観に行ったが、アデルがとんでもなく可愛かった。
スパゲティを汚らしく食べている姿や浮気がばれてどろどろに泣いている姿の人間らしさ。
恋が終わってしまうのは切な
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パターソン(2016年製作の映画)

3.5

もう少しドラマを望んでしまうので退屈しましたが、どことなく不思議で今までに観たことのない映画。
主人公のようなタイプの人間は、今の時代とても少ないだろうな。

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