逆鱗さんの映画レビュー・感想・評価

逆鱗

逆鱗

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.5

動画配信サービスのレコメンド機能が良作に会わせてくれた

湿地帯が自然の営みを守る
そこには、環境変化が訪れないため、カイアも自然と共にあり続けた

湿地の外には、湿地の中への偏見がある
そりゃ当然で
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

わかりやすくは、何も語ることのない作品
まるで、主人公のケイコのようだ

我々が生きている人生も耳に入ってくる情報は多く複雑であり、決してわかりやすくはない

語られる言葉を聞いてわかったと思っていて
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明日の食卓(2021年製作の映画)

3.5

面白いわけではないが、結局どう収束するのかが気になって最後まで観てしまった。

けど、これってどう収束したのかよくわからんままに終わった。

飛行機雲は、何の比喩なのか?

明日への希望??

でも、
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.5

前作のコンセプトはそのままにUPDATEしてきましたね。

海外のギグワーカーとの連携、出会い系アプリ、アカウント不正利用、指定時間で消えるメッセンジャーアプリなど、前作より今のデジタルツールを駆使し
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この子は邪悪(2022年製作の映画)

3.5

こういうサイコパスなホラー好みです。
こういうのはあり得ない設定で全然問題無くて、それよりも不穏な感じが漂う雰囲気が大事。

甲府のほどよく郊外な街並みや古い戸建や空虚を見つめる住人たちなどが、不穏な
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破戒(2022年製作の映画)

3.5

人は弱いから差別をするという言葉に、現代は差別が無くなったのか、表に出ないだけなのか、と思いを馳せた。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5

ご都合主義が過ぎまして、観てて少々冷めました。
かといって、そういうエンタメ作品と考えると、あれこれ言わずに楽しめるので、3.5にしました。

こちらの勝手な期待値なので、誰も悪く無いのですが、予告編
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非常宣言(2020年製作の映画)

4.0

冒頭のツカミ
カウンターに座る航空会社の女性への対応に「クズのくせにそんな風に笑うな」との捨てゼリフを吐く狂気

そこからずっと掴まれたまま展開が続く

これは、非常時の判断を巡る物語だ

解くべき問
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

4.0

2ndがイマイチ乗れなかったけど、今作は良かった

1stの良さであった、勧善懲悪のわかりやすい物語が良き

誰が見ても非道の極悪マフィアが、小さい港町の罪の無い民をいじめて金を稼いでいる

テロ組織
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.0

セカンド観た時と同じようにカタルシス弱い

もうジョンウィック強いのわかってしまってるから、勘違い侯爵には勝てそうな匂いが最初からプンプンする

キャラや戦闘アクションも新たに目を引くモノが無かった
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.0

王道のストーリーラインとカーレースの組み合わせがベストマッチ!

イケてない側の主人公が師匠にコーチングされ挫折を乗り越えて成功するストーリーラインは王道で鉄板。
また師匠もその過程で諦めた夢を取り戻
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

4.0

お前の夢には大義があるか?

王となり世の中から戦争を無くしたいと夢を掲げても私利私欲のためなら、そこに本気で力を貸そうとする仲間は現れない

そこに大義があり、皆がワクワクするような夢だからこそ、本
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

4.0

コンヴィヴィアルテクノロジーなる考え方がある

人間と共生するテクノロジーの意味だ

劇中のミーガンは、共生のレベルを超え、
人間を中毒にしてしまうレベルだ

人間がミーガンを使っているのではなく、ミ
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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

4.0

分断と融合と分断と...

ソマリアの内戦による自国民同士の分断と争い

南北朝鮮半島の同じ民族同士の分断と諍い

2者はもともと手を取り合い共に生きていた仲間であった

いろいろな複雑な事情があり分
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キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

4.2

大志を抱いて、本気で挑め
STAY GOLD!
「それでもお前は生きているじゃないか!」

原作が上記テーマだから、本映画も同じテーマで貫かれているのは当然だが、
見事に表現しきれていた

ファースト
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君たちはまだ長いトンネルの中(2022年製作の映画)

5.0

次のような言葉に惑わされたくなければぜひ観ていただきたい

この国の借金1200兆円、国民1人あたり1000万円の借金に相当
消費税を増税しないと孫世代にツケを回すことになる

京大教授藤井聡さん経済
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夜を走る(2021年製作の映画)

3.0

これは俺の感性や美的センスでは太刀打ち不可能

悶絶して考えてもレビューの書きようがない

と言いつつ頑張って書く

やはり、人は承認欲求の権化だと思う

お前はそのままで良いと、現状維持を承認してく
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.0

俺もまだまだ若い者には負けないぜ!

世間の高評価に対して恐れ多い3ポイント
でも合わないものは仕方ない

私も年齢的にはこの映画のターゲットなんだが、戦闘シーン以外はあまり楽しめなかった
(1作目は
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.0

展開のどんでん返しや映像美や賞賛

だけど、一点気になり、ノイズになってガチで楽しめなかった

なんであんなに無双なんだ?
しかもフィジカル無双だけじゃなく、電気も操るし

脳波は微量な電気が流れてい
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流浪の月(2022年製作の映画)

4.0

月はただそこにあるだけ

美醜は関係なく、意味もない

人は勝手に美しさや風情などの勝手な解釈をする

昼間見える月も見えない月も
ただそこにある

見えるのは大気が澄んでいるから
月の輝きは変わらな
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消えない罪(2021年製作の映画)

4.0

最小単位の共同体=家族はかくありき

人間は一人では生きていけない
(人間と漢字を定義した昔のヒトはさすが)

だから、共同体である、国に属し、組織に属し、そして最小単位の家族に属する

そして、共同
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食の安全を守る人々(2021年製作の映画)

5.0

日本人の命を外国に売り飛ばす日本政府

隣町の市議が山田正彦さんを招き講演会付きの上映会を開催してくれたので観賞した結果、張り手を喰らったように目が覚めた

世界49ヵ国が禁止している除草剤ラウンドア
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

4.0

私たち人間は承認欲求のためなら何でもやる

私たち人間を突き動かす衝動は承認欲求だ

死刑に至る病=承認欲求ではないか

仕事に勤しむのも、人間関係を構築するのも、悪事を働くのでさえ、承認欲求を満たす
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ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

4.0

ジョンウィック型ジャンルムービーの良作
または
イコライザー型ジャンルムービーの良作

このジャンルの天板の型は、主人公の圧倒的な戦闘力の高さ+血の通った人間味
VS
分かりやすいほど悪党+こちらも圧
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正しいバスの見分けかた(2015年製作の映画)

3.5

好意から恋心に変わる瞬間

瑞々しい青春
これはいかに心身を若く保っても二度と訪れない一時

気になるあの子の何気ない会話の内容が、ますますその子を魅力的に感じさせてくれる

自分も不思議な感じの子が
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アウトポスト(2020年製作の映画)

5.0

19年10ヶ月に及ぶタリバン政権との戦い

映画的な面白さというより、事実に基づいた物語に本人役で本人出演のこの映画に最大敬意の満点

2001.9.11テロに端を発したタリバン政権との戦争は、202
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ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実(2019年製作の映画)

3.5

やった後悔とやらなかった後悔
そして贖罪...

自分の行為がキッカケで仲間を死に至らしめてしまった者

仲間を救いたいが、救えなかった者

やった後悔もやらなかった後悔も、一人の英雄の最後の全力を尽
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記憶の夜(2017年製作の映画)

3.8

大どんでん返しのジャンルムービー
韓国ノワールの味付け

途中途中で挟む、アレ?な感じが上手い

これも貧困の果ての所業か!?

金銭的にも時間的にも少しは余裕がないと他人には優しくできない

ばかり
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僕を育ててくれたテンダー・バー(2021年製作の映画)

3.0

自分には合わない作品でした。

人生とはこういうものなんでしょうけど、イエール大卒業して以降、ウダウダしてるだけのように見え、JRは何がしたいんだよってなりました...

まぁ、私がJRの年頃もウダウ
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バービー(2011年製作の映画)

3.0

実話ベースの話に敬意を評するが、映画として面白いわけではないので3ポインツ

物語の緩急が弱い
設定の緩急は強い
活かしきれていない

障がい者の父、母を幼い時に亡くし、妹と三人暮らし
民宿をまだ子供
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チャイルド・ブライド -売られる子供たち-(2019年製作の映画)

5.0

重大な事実を告げている本作に敬意を表する5.0

アメリカの光と影は本当に振り幅が過大

GAFAのような巨大な企業が生まれる土壌があれば、
コカインなどの麻薬に汚染されているのも同じ国

そしてまた
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いとみち(2020年製作の映画)

3.5

少女が自分の居場所を見つけるまでの成長の物語

ただただ駒井蓮を観る映画

物憂げな様子、オドオドしつつも自分の殻を破り始める様、満足げに三味線を弾く様、全てが絵になる

物語としては淡々と進む、津軽
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白頭山大噴火(2019年製作の映画)

3.0

韓国版アルマゲドン的な映画

だけど、ちょっとコメディタッチが強すぎて、悲壮感が薄いから、死地に赴く感じが極薄で、せっかくの家族愛も泣けるシーンに昇華できていない

物語の落差はあるんだけど、心が揺さ
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アンビュランス(2022年製作の映画)

4.0

90年代リバイバルのようなマッチョムービーなんだけど、男は強しではなく、女は強しなのが今風で良き!

脳みそは空っぽで観るべし!

銃撃、カーチェイス、美女、と豪華絢爛

劇中でも今時「銀行強盗って.
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.5

それぞれに正義はある、いつの世も。

夫の視点で観れば、許せない行為で決闘をする理由になる。
妻の死もかかっているとはいえ、勝てばいいのだし、負ければそれまでと腹を括っていることもわかる。

妻の視点
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殺人鬼から逃げる夜(2020年製作の映画)

4.0

聾唖というハンデがある主人公の勧善懲悪モノに拍手喝采しかねぇだろ〜

見えない目撃者の系譜を継ぐジャンルムービーの佳作

ハンデとは身体的なモノ以外でも、巨悪より明らかに力が劣る存在であれば成り立つ
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