トシさんの映画レビュー・感想・評価

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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます



「新聞記者(19)」「余命10年(22)」「最後まで行く(23)」などの藤井道人監督の新作。この方、まだ37歳の若さなんですよね。サスペンス、ラブストーリー、アクション、どんなジャンルを撮ってもク
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.0


マシュー・ボーン監督の新作ですが、iTunes Storeで無料配信されていたのを見つけて観賞しました。マシュー・ボーン監督は、「キック・アス(10)」との出会いが衝撃的で、その後の「キングスメン(
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ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)

2.4


ニューヨークのブルックリンに住んでいる精神的に疲れている人たちが、色んな形で出会いながら最後にはそれぞれの居場所を見つけだし、平安で落ち着いた時間を取り戻すという感じの展開でした。ウディ・アレンの作
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.3


鈴木亮平さん、面白い俳優ですよね。私は「俺物語!!(15)」で彼が演じた剛田猛男が忘れられないです。作品も面白かったですし。でも振り返ってみると本当に様々な役を演じておられて、NKK大河ドラマの「西
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます


4月はほんと映画を観られてないです。気になる作品もあるのですが、他のことに時間を費やしておりー。それはまた改めて4月のまとめ記事に記載したいと思いますが、そんな中で観てきたのがこちらの作品です。これ
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.0


うちのママさんが大の土方歳三ファンなんです。家のなかには土方歳三や新選組に関する、こんなのどこで買うんだ?という書籍で溢れかえっていて、彼らの足跡を追う歴史ツアーなんかにも参加してあちこちへ。土方歳
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5



唯一の被爆国である日本では広島と長崎の惨状が正しく描かれていないとして公開延期になっていた「オッペンハイマー」が、アカデミー賞を受賞したからということもあるのでしょうが、満を持して遂に公開。監督は
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.3


こちら劇場公開されずにAmazon Primeでの配信のみで観賞できる作品になります。先日に発表されたアカデミー賞で作品賞を始め主要部門にノミネートされ、脚色賞を受賞。原作はパーシヴァル・エヴェレッ
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青春ジャック止められるか、俺たちを2(2024年製作の映画)

4.0


「止められるか、俺たちを(18)」の脚本を担当した井上淳一さん(監督は白石和彌さんでした)が、今度は脚本に加えて監督も担当した続編になります。続編と言っても、若松孝二監督以外の登場人物はほぼ初登場に
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.2


前作が導入としての役割を果たして色々と複雑だったのに対して、本作ではいよいよ救世主としてポールが覚醒し、敵対しているハルコンネン家との戦い、また同家の新たな支配者との決闘という活劇的な見せ場の連続に
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.3



町田その子さんの小説は未読です。でもママさんが読んでいて、〝良かった!〟と言ってました。その後も「ぎょらん」「うつくしが丘の不幸の家」と、町田その子さんの小説を追いかけて読んでましたよ。私はですね
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.2

純粋な謎解きミステリーかと思いきや、こちら〝藪の中〟あるいは〝羅生門〟のようなミステリーの体裁を取った法廷ものでした。夫がベランダから落ちて死亡したという事実をめぐり、それが事故死なのか、妻による殺人>>続きを読む

カラーパープル(2023年製作の映画)

3.2

スピルバーグ版は見直して、いつか改めて感想書きたいと思うのですが、深刻なテーマを扱っている割にはユーモアのある描写も多くて、スピルバーグらしい甘さのある味付け、誰にでもわりと見やすい作品になっていたと>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

3月8日は〝世界女性デー(International Women’s Day)〟。この日はジェンダー平等を含めた女性を取り巻く問題への啓蒙活動が世界で行われるのですが、PMS(月経前症候群、Preme>>続きを読む

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

2.0

昔、三無主義というのがありました。〝無気力・無感動・無関心〟を指すのですが、そんな感じだけどバレーだけは天才的にうまい音駒高校の孤爪研磨に、主人公、烏野高校の日向翔陽という身長164センチの小さな巨人>>続きを読む

マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

3.2

レナード・バーンスタイン、アメリカ人として最初の国際的指揮者であり、作曲家そしてピアニスト。ミュージカルでは「踊る大紐育(51)」(原題はOn the Town)、「ウエスト・サイド物語(61)」で有>>続きを読む

瞳をとじて(2023年製作の映画)

5.0

「ミツバチのささやき(73)」「エル・スール(82)」「マルメロの陽光(92)」のビクトル・エリセ監督の31年ぶりの新作。昨年、〝午前10時の映画祭〟で、35年以上ぶりに「ミツバチのささやき」を観るこ>>続きを読む

ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

2.4

フロリダ海峡を泳ぎきったナイアドが、テレビカメラに向かいメッセージを発信するように、言いたいことは3つだということですね。一つは、決して絶対にあきらめないこと。二つは、何かに挑戦するのに年齢は関係ない>>続きを読む

サイレントラブ(2024年製作の映画)

2.3

チャールズ・チャップリンの名作に「街の灯(31)」というのがありまして、もし未見の方がおられたらぜひ観賞をお勧めしたいのですが、サイレント映画なんですよね。目の見えない花売り娘に恋をする放浪者のドラマ>>続きを読む

雪山の絆(2023年製作の映画)

3.8

これは凄いです。2時間23分という長さですが、自宅のテレビ画面で観ているにも関わらず、一瞬も緊張感が途切れることなく最後まで観終わりました。オープニング直後から、すぐに空港でのラグビー選手団と家族の別>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5


不思議で可笑しくて、刺激に溢れた作品でした。価値観がグラングランと揺さぶられます。まるっきり壊れてしまっているかのように見えてたものが、実はいちばんマトモであることが分かってくるという。こちらPG1
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.2


オープニング、1904年の日露戦争における二百三高地の激戦が描かれてます。この戦いについて詳細を知りたい方は「二百三高地(80)」をぜひご覧ください。中学生の頃に父に連れられて弟と千日前の国際シネマ
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サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

2.3


異国の地を舞台に、妻に浮気されている堅物の小説家リフキンが美女と出逢い、仲を深めていくという話です。全く新しさの無い映画でした。これまでずっとウディ・アレンの作品を観てきて、久しぶりにその語り口を楽
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.4

恐ろしいヤクザと中学の合唱部の生徒というミスマッチな取り合わせが面白いです。ヤクザの狂児に頼まれてカラオケ指南をする聡実なのですが、その過程を通じて二人の間にいつしか友情が芽生えます。そして誰にも相談>>続きを読む

コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.8


昨年は年の初めの観賞が「非常宣言」という韓国の航空機パニックものだったのですが、今年も韓国映画「コンクリート・ユートピア」でスタートします。予告編を観て大変楽しみにしていました。ありえないような設定
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

3.9

とてもいい映画でした。最近、Diversity and Inclusion(多様性と一体性)に加えて、Equity(公平性)について語られることが多くなっているのですが、トモエ学園の教育方針や子供たち>>続きを読む

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.4


導入部分、ゆっくりと川を行くタンカー船が映し出されます。やがて川辺で犬を散歩させていた少女が白骨化した死体を見つけます。しかも、それが二体、綺麗に横たわっている状態。白骨なので男か女かも分からない。
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

2.8

スタイリッシュな映像と、本人の心境を自身のナレーションで語らせていくというスタイルの映画。ちょっと〝ブレードランナー〟の初公開版みたいな感じ。殺し屋としての彼が、〝プロフェッショナルの流儀〟とでもいい>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

基本、何も大きなドラマが生まれない作品です。平山という男の変化に乏しい毎日のルーティンがたんたんと描かれています。みなさんは、朝起きたらまず何をされますか。テレビをつける、パンを焼く、コーヒーを入れる>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.3

「ゲゲゲの鬼太郎」は幼少期に白黒のアニメ番組が放送されていました(再放送だったのかもしれません)。そして娘たちが小学生の頃にはカラーのリメイク版か放送され、また実写映画化(鬼太郎はウェンツ瑛士、猫娘は>>続きを読む

ほかげ(2023年製作の映画)

3.3

少年の視点で戦争を描いていく映画は昔からちょくちょくあり、例えばジョン・プアマンの「戦場の小さな天使たち(87)」は私は隠れた名作だと思っています。最近では「ジョジョ・ラビット(19)」も良かったです>>続きを読む

翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.4

やはりその土地のことをよく分かっているというのが強いのかもしれないですね。前作もなかなか楽しめたのですが、地元住民ではない私からすると若干の距離感があったのも事実なのですよね。今回は近畿地方が舞台なの>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

3.9

オリジナルは監督の戸田彬弘さんが主宰の劇団チーズtheaterの旗揚げ公演作「川辺市子のために」だそうです。つまりその映画化作品。想像していない展開でした。〝そういう話だったの?〟〝え、そっちへ行くの>>続きを読む

ナポレオン(2023年製作の映画)

3.4


学生の頃、大阪フェスティバルホールでアベル・ガンス監督の「ナポレオン」を観ました。こちらラストはトリプルエクランと呼ばれる手法で、3面連ねたワイドスクリーンになり、イタリア戦役に出発する軍隊がマルチ
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.2

アガサ・クリスティのエルキュール・ポアロのシリーズはコロナ禍で外出が難しかった時期に、いちから全部、発刊順に読み直したんです。なので本作の原作と言われている「ハロウィーン・パーティ」ももちろん読んでい>>続きを読む

(2023年製作の映画)

3.4


予告編やテレビの番宣を見て、結構楽しみにしていた作品でした。北野武監督としては、「龍三と七人の子分たち(15)」から8年という久しぶりの新作となります。本格的な時代劇で、歴史もの好きなら恰好のテーマ
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