SGさんの映画レビュー・感想・評価

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小さき麦の花(2022年製作の映画)

5.0

ochre&blue
見事なまでに、この二つの色彩が描かれた映像に引き寄せられた。
あたかも、ヨウティエは黄土、クイインは青といった印象だ。
二人の存在は、この二色のハーモニーの様であった。

劇場版 荒野に希望の灯をともす(2022年製作の映画)

5.0

平和とは何か。
永遠のテーマであり、回答も難しい…
と思っていたのだが
ここに素晴らしい答えがあるではないか。
しかしなぜ、この素晴らしい答えを持った方が
非業の死を遂げなければならなかったのか。
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中島みゆき 劇場版 ライヴ・ヒストリー2(2022年製作の映画)

5.0

素晴らしい!と一言で語れない。
前作より、泣けた。
泣けたから良いのではなく、感動で自然に涙が溢れる。
プレイヤーの演奏、ステージセット、衣装、
そして、中島みゆきの声、表情、所作、楽曲のどれも、全て
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マッドゴッド(2021年製作の映画)

4.0

暗黒、孤独、残虐、破壊、再生
強烈なシーンの連続に、鑑賞中は買って行った飲み物も飲めないほどで、エンドロール後も身体が重い。
でも何故か、時間の経過と共に
じわじわと何かが込み上げてくる。
この〈何か
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アルピニスト(2021年製作の映画)

4.0

マーク・アンドレ・ルクレール
映画を通じて、彼を知れて良かった。
極限のクライムシーンは圧巻!
下半身がむずむずし、太腿を摩りながら観ていた。
孤独、命を脅かす自然
どれも自分にとって大きな恐怖である
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エルヴィス(2022年製作の映画)

4.0

king Elvis!
勉強になりました。
黒人音楽、ゴスペル、R&Bを取り込み
ロックンロールに。
自分の求めた音楽と
パフォーマンスの根源でありながら、あまりの知識不足を充分補ってもらえた。

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犬王(2021年製作の映画)

4.0

音楽的観点から見て
とても面白かったし、熱くなれた

アニメの手法で、ロックオペラが展開され
大友良英氏の音楽が個人的にはバッチリ
アヴちゃん、森山未來のボーカルも
しっかりと胸に届いた
そして風景の
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スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)

4.8

素晴らしい。
その創造性、姿勢、そして継続。
音楽家をアーティストと表するが
正に彼らこそ!と感じる。
ポップの世界が、こんなにも実験、破壊、時にパンキッシュであるとは衝撃的。
彼等以上に高名なミュー
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ひまわり(1970年製作の映画)

4.0

冒頭のひまわりの大地
ジョバンナがアントニオを探しに向かう
車窓からのひまわりの大地
エンディングのひまわりの大地

そしてヘンリー・マンシーニの
言葉は無くとも多くを訴えかける、情感に溢れた旋律
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ジギー・スターダスト 2002年サウンドリミックス・デジタルレストア版(1973年製作の映画)

4.0

何よりコンセプトだ
衣装、メイク、曲、演奏
それらが機能し、独自の世界が繰り広げられる

ありきたりだが、生でステージを観たかったものだ

当時のロックシーンにおいて、宇宙を表現するものは、とても多い
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ザ・ビートルズ Get Back:ルーフトップ・コンサート(2022年製作の映画)

4.0

IMAX初見
音、特にポール・マッカートニーのベースの音
リンゴ・スターのスネアの音に聴き惚れた

The Beatles
物心ついた時には解散していたが
あまりの巨星で、思春期に読んだ音楽雑誌には頻
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ミラクルシティコザ(2022年製作の映画)

3.8

笑いました
泣きました

沖縄返還のニュース
ロック雑誌で良く取り上げていた〈紫〉
ファーストアルバムも買った
TVで観て衝撃だったコンディショングリーン
当時の記憶を巡り鑑賞

70年代のコザを描い
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.8

字幕を追っかけていると勿体ないくらい、ファッショナブル・アートな映像の連続

感性が磨かれた気がしました

名付けようのない踊り(2022年製作の映画)

4.3

つい最近、舞踏家の事が気になり調べ始めていたところへ田中泯氏の〈名付けようのない踊り〉の公開を知り、現在居所されている山梨にて鑑賞。
昨年、細江英公氏の写真展で、土方巽・大野一雄を知り、写真から放たれ
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中島みゆき 劇場版 ライヴ・ヒストリー 2007-2016 歌旅~縁会~一会(2022年製作の映画)

5.0

荘厳
素晴らしいステージ
歌唱、言葉、メロディー、所作
バンドの演奏
〈伝説のライブ〉とは偽り無し

ジョン・コルトレーン チェイシング・トレーン(2016年製作の映画)

4.0

個人的にはロックを中心に音楽を聴いてきたのだが、そこには必ず、ジョン・コルトレーンや
マイルス・デイビスが現れる(たどり着くといったところか)
若い頃にコルトレーンを聴いた時は、〈その良さ〉はわからな
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ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド(2021年製作の映画)

3.8

バンドの解散
特に思春期にのめり込んだバンドの解散は
大きなショックを受けるだろう
自分にも、経験がある

本作はザ・スミスを取り巻く若者たちの
〈ざわつき〉を、とてもよく捉えていると感じた

本人達
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SAYONARA AMERICA(2021年製作の映画)

4.5

既に本作のライブが高い評価を受けていたのは聞いていた
納得です
その通りでした

今回、本作を観て改めて感じるのは
やはり、演奏の良さの重要性
言語、人種、世代を飛び越え、
心に届く演奏は現地のオーデ
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エターナルズ(2021年製作の映画)

4.0

楽しめた

冒頭流れる(大の)お気に入りの曲で
瞬間、個人的な評価がグンと上がってしまう

そしてクロエ・ジャオの映像はスクリーンに映え、美しい
大好きだ

設定、人物像、社会問題、戦争、または愛など
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.0

ミュージシャンとして最も大切な耳
そして突然、難聴になるドラマーの主人公

自分の知る限りでも
聴覚障害により一時活動中止や引退したミュージシャンは少なくない

音楽鑑賞、楽器を少々嗜む自分としては、
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ONODA 一万夜を越えて(2021年製作の映画)

4.0

やはり、小野田さんを語る事は
とても難しいと改めて感じる

しかし、本当に酷い事は戦争であり
そして、これを終わらせた鈴木紀夫さんの〈冒険〉は、凄い事だったと感じる
小野田さんを辿る時、必ず同時に語ら
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

4.1

重い内容を覚悟して観に行きましたが
冒頭の Ten years afterでテンション上がり
気楽な気持ち(期待は高まった)で、鑑賞の始まり

ユージン・スミスを見事に演じる
ジョニー・デップが凄い
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サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)(2021年製作の映画)

4.5

69年、ウッドストックと同じ夏に
ニューヨーク・ハーレムにて開催された
と、いうだけでもとても興味深い
しかも、50年埋もれていたとは

ウッドストックを鑑賞した時の印象は
渋滞、雨、フェンスを破壊し
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少年の君(2019年製作の映画)

4.2

経済成長があれば格差社会
いじめがあれば人間関係の歪み
恋愛には困難

重い話しの中
チョウドンユイの演技に引き込まれて
どっぷりと浸れた

豊かな表情、眼力、過弱さと力強さ
凄い演技でした

大都会
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8時15分ヒロシマ 父から娘へ(2020年製作の映画)

4.0

小学生の頃
〈戦争を知らない子どもたち〉を音楽授業で合唱した

現在、十分歳をとり
はて、本当に僕らは〈戦争を知らない子どもたち〉だったのか?と思う事がある

今は亡き母からは
母が小学生の時、妹を背
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アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン(2018年製作の映画)

4.0

音楽の在り方とは

ゴスペルというものを通して、改めて考えた

アレサフランクリンの歌声は
何処か別の空間からやって来て
(と、自分は感じた)
アレサのソウル、肉体から発され、解放され
その場にいる者
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

5.0

コロナ禍の中、ライブに行けてない
また人数制限、配信無観客など

そんな中、素晴らしいライブ映画を堪能した

デヴィッドバーンの最近の活動は余り気にかけていなかったが、このステージを観たら、もっとちゃ
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ビーチ・バム まじめに不真面目(2019年製作の映画)

4.5

自分にとって花火は最高の快楽

儚さと強烈な存在

エンディングが花火のシーンだった事は
感慨深い

そこにヴァンモリソン

どうしようもない
が、魅力的なムーンドッグの姿が粋に観える

不思議と鑑賞
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ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.9

超痛快クライムサスペンス

確かにその通り
小気味良い展開

映像の空気感を生む
sound tracksは、特にカッコいいと感じた

気怠いビートがよく似合った

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.0

圧倒される映像
セット、キャラクター、音楽共に好み

近未来的な話しの映画は様々だけど
個人的には絶望感がつきまとう事が多い

けれどもそれは、この映画には感じられなかった
それは他を寄せ付けない
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.5

一度だけ行ったアメリカの印象は
〈巨大な田舎〉だった
その時の印象通りの風景が続く映像
これだけでも見応えあり感動

音楽もカントリーが良く似合う
この土地だからこそ産まれてくるのだろう

主人公の境
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爆裂都市 BURST CITY(1982年製作の映画)

3.5

80年代、日本のロックは熱かった

あの時の空気感を知るものにはたまらない

個人的には、オープニングの
バトルロッカーズでピークを迎えてしまうけど

無頼(2020年製作の映画)

3.9

兄弟、家族の在り方
価値観、正義感の在り方

何が良いやら、悪いやら

見終わった後、いろいろ考えているうち
泉谷しげるの春夏秋冬が頭の中によみがえる

中村達也の色気がカッコ良かった

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.3

社会に適合できない、でも愛すべき男

その男に惹かれ、人が繋がっていく

現代の息苦しさ
しかし決してまんざらでもない人情

心に響く映画だった。

脇を固める役者陣も素敵
仲野太賀は特に印象に残った
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トルーマン・カポーティ 真実のテープ(2019年製作の映画)

3.0

ほとんど知識無く観た。

まだまだ、自分の知らないNYという場所の在り方を知れた事は面白かった。

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.0

夜の世界、家庭不和、振り回される子供。
そんな中、一果のバレエシーンは一際美しく感じた。
そして、一番印象に残った海岸のロケ地は自分のよく通った大好きな海だった。