"漫画そっくり!チエミのサザエさん"
という触れ込みが過言ではないくらい実写版としてしっかりしてる。特に、江利チエミと藤原釜足によるサザエ&父は、後のご長寿アニメーションのキャラクターイメージに大いに>>続きを読む
2000年代のアキバ系との親和性が強いイメージがあるアニメシリーズの劇場版2作目。
15年くらい前、アニマックスで幾度となく放送されていた作品で、ストーリー以上に強烈なナツミの記憶のメタファーとして>>続きを読む
「オッペンハイマー」副読本として鑑賞
配信時期的にも明らかなように、「オッペンハイマー」参考資料としてセット鑑賞する以外にはそんなに観る動機もない作品。ドキュメンタリーとドラマがどっちつかずで見づら>>続きを読む
超地味〜!でも地味も極めれば個性になる
コンラッドのフラッシュバック描写以外は淡々とした会話劇。BGMなどの演出すらかなり抑えている。ロバート・レッドフォードの監督デビューは初っ端から玄人っぽすぎる>>続きを読む
マッチョ指導の罪について考えさせられるマッチョ映画
ゴツゴツの肉体と化したザック・エフロンをスクリーンで観られてよかった。スポーツ映画なのにマッチに勝っても喜びを感じられない。それどころか重低音轟く>>続きを読む
イスラエルとパレスチナ、ウクライナ、アフガニスタンに入り、現地取材からニュースのその先を追う。
対立の中で良し悪しの二元論に終始せず、たとえばガザでの紛争ではイスラエルの戦争犯罪を認めつつもハマスの>>続きを読む
銃弾の見えないドンパチ映画
クールな演出のオープニングから始まり、ラストもかっこいいが、中盤は同じ展開が続くので中弛みしている。
よみうりランドのプールや東名高速道路を使用したロケ地の活かし方は面>>続きを読む
救急車や海辺でサッカーをしていた少年たちまでも攻撃対象にするイスラエルの凄惨な人道破壊行為を明らかにするという確固たる意志を持った本作は、子どもによる証言で2014年ガザ戦争を伝えている。ガザにおける>>続きを読む
今の時代がいちばんいいよ--ブリュッセルより
時間の都合で、「ゴースト・トロピック」と連続で観られなかった本作をやっと鑑賞。
タルコフスキー「ノスタルジア」で得られなかったヒーリング感や郷愁が存分>>続きを読む
博士の異常な愛情 または私は如何にして水爆を愛するのを止めて心配するようになったか
原子爆弾の「プロジェクトX」でも第二次世界大戦を追う「映像の世紀」でもない、まさに「オッペンハイマー」というべき完>>続きを読む
チャップリンの短編映画。
後の長編より「ガサツ」なチャップリンが見られる。人を踏んづけたり、殴ったり、凶暴なチャップリン。
折りたたみ椅子が組み立てられないシーンは、のちに「スヌーピーの感謝祭」な>>続きを読む
「その場しのぎ」も突き抜ければ芸術
行き当たりばったりな脚本はよく考えたらかなり酷いものが多いが、それが気にならないくらい見せ方が上手い。「ソーセージ王」ってなんだったんだよ、とか結構そういう疑問が>>続きを読む
「ブレードランナー2049」公開時に発表された前日譚。
15分での世界観の構築が、長編2作に匹敵するほど印象深い。スターウォーズの「ローグワン」のようなスピンオフだからこそ醸し出される儚さがある。>>続きを読む
病気、出産、メンバー間の不和とレフトアイの死を乗り越えたTLCは今が第二の全盛期だ!
TLC全盛をリアルタイムで体感していない自分にとって、2017年のセルフタイトルアルバムでの復活が彼女たちの音楽>>続きを読む
リストカッターミロシュ
「伊集院光 深夜の馬鹿力」のネタコーナー、「リストカッターケンイチ」みたいな豆腐メンタル少年が主人公。初体験で早漏が露呈したことで一本逝ってしまう。そんな彼が「男」を取り戻す>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ポール・シュレイダー版「グラン・トリノ」
カードカウンティング=過去のカードを記憶し、これからのカードの推測を行うこと、という冒頭の説明パートから、ミニマムな演出が光る。しかし、そこで「とらんぷ譚」>>続きを読む
ぜい肉つきまくりの西部劇
前半は割と面白く観られたが、後半は登場人物が多すぎ、テーマをトッピングしまくった結果、興味の持続が叶わなくなった映画。割と短所がはっきりしてる分、そこに目を瞑ればそこまで悪>>続きを読む
「理由なき反抗期」映画。
主人公である中学生・聡実の反抗期は無気力や無関心のような形で訪れる。そんな折に出会うヤクザの男との奇妙な交流が、青春の虚無感からの味変を起こす。
中学生ならではのちょっと>>続きを読む
1983年、アトランタの学生を中心に発生したコミュニティはブラックカルチャーのメッカになり、1990年代以降は犯罪の温床になった。
Chicのヒット曲と「ピクニック」を合わせた造語「フリークニック」>>続きを読む
グランツーリスモは、子どもの頃によくやってた記憶がある。ニューヨークとかグランドキャニオンのコースがあったから「4」じゃないかと思うけど、また引っ張り出してやろうかな。
2023年は「スーパーマリオ>>続きを読む
1980年公開なので、使われている曲はほとんど70年代のものだが、アーティストが80年代にも活躍するメンツなので、実質「1980年代っぽいロック×アメリカンニューシネマ」という異色のマッチになった一作>>続きを読む
キリスト教徒だった学者が弾圧を受け、島流しにされるが、配流先の小さな島で魚の世界の魅力に気づき、魚類辞典を作るまでのお話。
島民で漁師である青年・昌大との交流からは、人生の短い期間でなにを学ぶのか、>>続きを読む
限界突破サバイバーたち
当時のメキシコにおける政治への批判や宗教批判の隠喩が非常に多く、一つ一つの要素を取れば難解だが、大まかに見れば集団心理の揺れ動きを描いた純粋に面白いサバイバルものだった。普段>>続きを読む
土曜日、新宿にいて暇だったのでこのアプリで「今観に行ける映画」機能を眺めてたら本作が目に入ったので鑑賞してきました。チケット購入時、座席がほぼ満員なことにびっくりしながらそれまで全然気づいてなかったの>>続きを読む
権利を剥奪され続ける、現代ヤクザの苦悩を追ったドキュメンタリー。
究極の鼻つまみ者であるヤクザを、社会は当然のように締め出そうとする。私自身も暴力団排除など当然であると感じていたが、今作を観て、そん>>続きを読む
世界最初期のアニメーション映画。
ウィンザー・マッケイが4000枚の紙を使って絵を動かすと言った時、周りの人達はこれをバカにするが、これを実際に制作するまでのドキュメンタリー風作品。
ラストの「リト>>続きを読む
夏のまぼろし(ノーリアクション)
鑑賞後に押し寄せる空虚が甚大で怖い。円環構造に取り囲まれる、まさに便所の中のような閉所の恐怖がありながら、通底する空気感のぼんやり加減と緊張のバランスが抜群。それは>>続きを読む
アニタ・ユンの魅力爆発の一作。かなり危ういバランスが独特な味わいをもたらす。
とはいえ、ストーリーの展開はアンジャッシュのすれ違いコントを引き伸ばしたようなものではある。また、バックの音楽も全体的に>>続きを読む
フランスの隠れたノワールの佳作。
口裏合わせから騙される側へ移行していく鮮やかさが楽しい。短い時間で無駄のない演出。
個人的にはラストのビーチのシーンが「ビガー・ザン・ライフ 黒の報酬」以来の衝撃>>続きを読む
やさぐれがたまらない。
ケリーライカートのデビュー作。荒削りなジャームッシュ的な画作りにとても中毒性がある。
絶対に社会の歯車にならない2人の逃避行。ロクでもない奴らだが、付かず離れずの関係性に惹>>続きを読む
〜私人逮捕系の人々へ〜
この映画には教訓がありました。
慎ましく善行を積みなさい
悪行を拒めば救われます
罰する前に3度考えなさい
カトリック系のところはすこし堅苦しいが、普通に喜劇。
最初と最>>続きを読む
アメリカを代表するコメディ俳優の半生と現在を追うドキュメンタリー。
ダブルミーニングのタイトルが素晴らしい。「静止」、「それでもなお」という意味の「Still」という言葉はマイケルJフォックスの現在>>続きを読む
他の漫画やアニメの実写化ーーたとえば、「ゴールデンカムイ」とかと比べてこちらの方が出来が良いとは微塵も思えないけど、比較して点数が高いのは、、単に好みの問題です。
だいぶ前に見たけど、嵐ファンをびっ>>続きを読む
もうほとんど山村聰主演「峰岸会長物語」な拳闘映画。
拳闘(=ボクシング)はスポーツなんだと懇々と説く山村聰が新鮮。ジムから旗が推薦されず、ヤケになってドラマーが煽っているように錯覚するシーンと、吉川>>続きを読む
ホウシャオシェン作品を観てると、台湾は雨が多いんだなとつくづく思う。田舎の暮らしをゆっくりと綴るのが特徴的だが、その朴訥な作家性はもしかしたら親父譲りなのかも。
父が亡くなり、慟哭する母から背を向け>>続きを読む
社会を変えようとして本当に変えた映画
「死ぬまでに観たい映画1001」掲載の日本未公開ドキュメンタリー。「地獄より酷い街」ダラスで発生した警官殺人事件の容疑者や検察、弁護士などへのインタビューと事件>>続きを読む