パラノイアックなウェスアンダーソンって感じでなかなか良かった。
ていうか『マリッジストーリー』とかの影響で忘れてたけどバームバックって元々そういう人だったね。
何の予備知識もなく軽い気持ちで見始めたのだが、めちゃ面白くて驚いた。
とても秀逸なメタ・ティーンムービーだと思う。
20年前のトキシックな価値観と、現代の、ブリーの母親の行動に象徴されるような形骸化し>>続きを読む
例えば『イングロリアス・バスターズ』みたいな、反ナチ組織がナチスと対決しこれを痛快にやっつけるというような話ではなく、いわばナチス内部からナチ思想を解体しようしている作品だと思った。
身体中傷だらけの>>続きを読む
アメリカの黒人たちにとって「南部への旅」という物語は、自分たちのトラウマ、自分たちを抑圧するシステムと向き合い、これを乗り越える装置としてあるのだなという事を再確認した。
ただ本作は構造がシンプル過ぎ>>続きを読む
シャマランの作品は久し振りに観たのだが、ものすごく面白かった。
冒頭で、登場人物たちの職業や持病なんかが非常にわざとらしく説明的に示されるあたりや、極度にご都合主義的な展開などを見るにつけ、「相変わら>>続きを読む
夏といえばイニシエーション映画だよな!
おじさんも子どもの頃からたくさん観てきた!それなのにいまだに大人になれないのはなんでなんだろうな!?まあ観てるだけじゃあ駄目ってこったな!良い子のみんなはおじさ>>続きを読む
川崎生まれのとあるラッパーが以前、インタビューでこんな発言をしていた。「川崎でもアトランタでも世界のどこでも、“南"はやべぇんだ」
フランスでも"南"はやべぇ。
パリではなく、マルセイユが舞台なので>>続きを読む
家族の人物造形が24時間テレビのような欺瞞的なステレオタイプを破壊していて素晴らしいと思った。
特にお父さん。ラップとセックスとマリファナが好きという、耳が聞こえないだけで中身はほぼスヌープ・ドッグと>>続きを読む
映画の帰りの電車の中でとある政党の党首が優生思想を公然と主張した、というニュースを読んだ。
この手のニュースに触れると、自分はいつも怒りを覚えると同時にうしろめたさも感じてしまう。自分の中にもそういう>>続きを読む
バイク2ケツで海岸沿いを颯爽と流したり、イチャついてたら家族が帰ってきちゃって慌てて服着て窓から逃げたりとまるでティーンムービーのようなことを還暦手前のおっさんと50過ぎのおばちゃんがやっているのだが>>続きを読む
イキったジョックスが乗った車と殺人鬼コンビのトラックが接触しそうになる交差点のシーンの緊張感やばし。