tsnさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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浮き雲(1996年製作の映画)

4.0

淡々としてるけどちゃんと展開してゆく
言葉も多くないし、表情もほぼ無表情なんだけど、それが逆に哀愁を感じてよかった
北欧特有のインテリアや色使いもとても可愛いくて目にも楽しい

田園に死す(1974年製作の映画)

3.5

今までに見たことない撮り方の映画だった
これこそ唯一無二
コラージュのようでもあり、
いわゆるテレビの中のテレビのような表現でもあり、
なんとも形容し難くて、脚本も難解、終始不穏
先生とのバーでの会話
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愛情萬歳(1994年製作の映画)

3.5

孤独とかをテーマにした作品で、涙を流すシーンはこれまで幾度となく見てきたし、
自然と「泣けてよかったね」という思考に至っていたけど、
この作品は全然そう思えなかった。
むしろ自分って孤独なんだと事実を
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ホリデイ(2006年製作の映画)

3.5

直球なストーリーでわかりやすくってそれがいい
現実的なこと抜きにして欲求のまま行動してくれるのが映画らしくって好き
映画はこうでないとって思わせてくれる
あと、若い頃のジュードロウはやっぱイケメン

めし(1951年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ミチヨが東京で一人夢を掴んで働くことを期待せずにはいられない展開だけど、最終的には元の鞘に戻る感じ、ちょっと残念でありつつも冒頭の広い宇宙の中の哀れな人々の営みを愛することに収束していっており、生活っ>>続きを読む

青春神話(1992年製作の映画)

3.5

若者たちの鬱屈とした感情が
雨、詰まった排水溝、浸水した床に浮かぶゴミ、独特のBGMなどの隠喩で表現されてて、上手い表現だと思った
対照的に、浸水した水が天井とか壁に写ってるのがやけに目立って綺麗で印
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お茶漬の味(1952年製作の映画)

4.0

強情でいじらしくて正直な女たちがたくさん出てきた

タイトルのとおり、お茶漬けを境に心が解けて行く様はモノクロでありながら温かく、
それまでの妙子の奔放さも許してしまうような名シーン
急に物語のボルテ
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東京物語(1953年製作の映画)

4.0

わたし歳を取らないことに決めてますの

この言葉で一気にグググっと心を掴まれた

他人だから叶う距離感なのかもしれないし、
家族の現実の温度感が丁寧に描かれていて135分飽きずにじっくり味わえた

ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

3.5

変わらないものは変わる前に終わっているのかもしれない

明日には今日の気持ちは変質するから

名言たっぷり
思春期の方が色々哲学的なこと考えたりするよなって自分自身を振り返っても思う
いつかちゃんと指
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

4.0

佐々木、はたから見たら掴めない存在だけど、4人でいる時、特に祐二といる時の佐々木は人間味があって、劇中ずっと佐々木に夢中になった
カラオケで声かけるところなんか特に佐々木の人柄が出てて好き

歳をとっ
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ダーティ・ダンシング(1987年製作の映画)

4.5

序盤のジョニーとペニーのダンスで一気に持ってかれる
特にペニーの引き締まった美しく完璧なボディ(背筋すごすぎでは?)、彼女自身が自分のボディとダンスを愛して誇っていることが全身から溢れ出ていた
あと、
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最初の晩餐(2019年製作の映画)

4.0

食べ物に付随する思い出や記憶って強烈だなと思う
自分にも思い返してみると思い出の料理がいくつか頭に浮かんでくる
家族が何なのかって色んな解釈があると思うけど、家で一緒にご飯を食べるという行為そのものが
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かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

4.0

あんまり映画とか見て泣かないけど、なんだか随所でポロポロ泣けてしまった
家族の心と心が擦れる瞬間の痛みとか温かさとかを濃厚に感じる映画だった
序盤の宙ぶらりんっていうのがとても上手い表現で、実の父も母
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.5

ずっと故郷の町と人と生活を愛してきて、故郷の外での人生なんて想像しなかったのに、宗教による分断でアイデンティティとも言える町を去らなくてはいけない
日本人の宗教観ではなかなか想像できないことだけど、や
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窓辺にて(2022年製作の映画)

3.5

稲垣吾郎がめちゃくちゃハマってた
街の上でのときも若葉竜也がバチバチにはまってて、今泉監督は配役のセンスがピカイチ

会話しかないぐらいの全体構成で、小説をそのまま映像化したみたいだった
自分のことは
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前科者(2022年製作の映画)

3.0

消しゴムのシーンは晴れやかでよかった

対象者との距離感など、映画だから許されることだなと思う場面が多々あり、あまり没入はできなかった
職業ものの作品でありながら、ヒューマンドラマ的な要素が強い

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.5

ラストシーンはじめは「え?」って思ったけど、いざ始まるとグッと引き込まれて不覚にも胸が熱くなった
文化祭の青春を大袈裟でなくコンパクトに描いてるあたりも白けずに最後まで見れるポイントだったし、
ハダシ
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.5

家柄にも恵まれ経済的にも裕福な家庭に生まれたのにあまり幸せそうじゃない華子と、田舎から出て必死に這い上がり苦労も多いのに楽しそうに生きてる美紀が対照的だった
細やかなディテールの演出が凝ってて、
華子
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パリ13区(2021年製作の映画)

3.5

単調に見えて結構内面の奥の方にある感情まで炙り出してる作品だった
理屈や根拠とか、出会い方とかきっかけとかそんなことどうでもよくて、なんだかあなたが必要っていう本能的なところをボヤッと見せた終わり方が
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劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

4.0

劇場版になっても相変わらず最高の二人
主演二人がうますぎて面白さを格上げしてる
家でケラケラ笑いながら見たい映画

マペット・ムービー/マペットの夢みるハリウッド(1979年製作の映画)

3.5

セサミストリートみたいな懐かしい気持ちになったけど、70年代の映画だった
ストーリーは普通だけどマペットがみんな味わい深い動きしてて愛着がわく

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.0

りんごは好き?のくだり
工事現場での会話
最後の迎え

ウィルがいなくてもあの車はいつも通り街を走るしビール飲んで馬鹿騒ぎする
ショーンとウィルの関係性も良かったけど、
気の置けない友達付き合いの描か
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

3.5

二人が過ごす四季がとても美しい
エベレットとモードが荷車で移動する風景が特に好きだった

無骨すぎるエベレットがモードと出会ってちょっとずつ柔らかくなっていて、
二人で共に歩んできた人生の積み重ねを感
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マイ・フレンド・フォーエバー(1995年製作の映画)

4.0

同級生との対峙やテントで靴を渡すシーンなど
エリックの強さと優しさが共存する姿が印象に残った
子供ながらに自分の正義をきちんと持っててすごい
そういう些細な表現で硬い友情が描かれていたのもよかった

ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

4.0

色々気になることはあるけど野暮なことは言わず、
恋愛とか友情とかにはカテゴライズしたくないような、ハロルドとモードの愛の形がとっても素敵だった

モードの物事に執着しない軽やかな生き方が羨ましい
物は
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.0

仕立て直したお父さんのスーツに袖を通した瞬間感極まった
いいシーンがたくさんある

日々に追われてる大人に是非見てほしい

アダムス・ファミリー2(1993年製作の映画)

3.5

今回もハンドが最高
手だけであんな感情表現が豊かなの凄い
アダムスファミリーの作り込まれた世界観とサマーキャンプのギャップもよかった
ブレないところ好き
ストーリーはとってもわかりやすいので
この時期
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桜桃の味(1997年製作の映画)

3.0

自殺することと同じくらい不幸でいることも罪

BGMもなくドキュメンタリー風のとてもシンプルな構成なのもあり、
哲学的なことをあれこれと考えた


脱輪したときに皆が助けに駆け寄ったり、
邪魔者にしな
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人生はビギナーズ(2010年製作の映画)

3.0

父の見えなかった一面を見ることを通して
オリバーの生き方も変化していく
孤独という霧がちょっと晴れるようなラストシーンが印象的

それにしてもジャックラッセルテリアがめっちゃ可愛かった
賢くて可愛い犬
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.5

対話の一つひとつが優しくじんわり心に触れてくる

親のいない子供のフリはジェシーなりの防衛反応だったのかな

子供たちは大人が思ってる以上にいろんなことを考えていて俯瞰して状況を捉えているし、
親子だ
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パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー(1998年製作の映画)

4.0

カリスマ性のある役を自然体で演じたらロビン・ウィリアムズの右に出る者はなかなかいないんじゃないか
本作でも彼の演技と表情に引き込まれた

何気ない一幕だけど、リスを退治する場面が大好き

エレファント(2003年製作の映画)

3.0

ドラマティックさを削ぎ落とした日常の中で起きる異常事態

合図もなく突然に始まって加速することもなく一定の温度感で惨劇が繰り広げられる

無差別の残酷さが際立つ作品だった

あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)

4.0

”ベッドの下で自由を見つけて”

自由への道はすぐ側にある


自分達のバスでツアーを回る様子がとってもよかった
慌ただしいツアーの中でもあのバスの中には自由で楽しくて感傷的な時間が流れていた

アメリカン・グラフィティ(1973年製作の映画)

3.5

オープニングのドライブインから古き良きアメリカの姿が鮮明に映し出されててかなり期待値があがる

いい車にいい女を乗せる
いい車でいい男とドライブする
それが当時のステータスで
まだ平和だった時代のアメ
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.0

画面展開されるコラージュや食卓の構図など実験的な試みが印象的

食卓のシーンはなんとなく家族ゲームを思いだす

ビリー無茶苦茶なんだけど、
モーテル以降、恥ずかしがり屋の子供みたいで愛おしさが溢れる
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耳をすませば(1995年製作の映画)

3.5

ちゃんと見たの初めてだった

眩しい青春の権化
海がきこえるが痛みを伴う青春なら、耳をすませばは弾ける瑞々しさ溢れる青春

聖蹟桜ヶ丘をイメージした坂のある街がとてもよかった
あと、昔ながらの団地も
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