春とヒコーキ土岡哲朗さんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

春とヒコーキ土岡哲朗

春とヒコーキ土岡哲朗

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MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

サメのデカさだけで真っ向勝負。

デカすぎるサメ。たくさんサメ映画がある中で、シンプルにデカすぎることで個性を出した。それも25メートルという、デカいけど、決してばかばかしくて付き合ってられない程のサ
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何者(2016年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

痛くていい。

頭でっかちの痛々しさと、仕方なさ。主人公は、SNSや仲間内で偉そうに分析を語るが、企業面接では自分が優れた人間であることを伝えることはできず内定がもらえない。SNSと就活という二つの要
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木更津キャッツアイ ワールドシリーズ(2006年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

大切な時間も、過去にしないといけない。

アニの「もう帰ってくんね?」は木更津キャッツアイにしかできない名シーン。死別した友人との再会の物語で、「いつまでいるんだよ」とうっとうしがるのがクライマックス
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木更津キャッツアイ 日本シリーズ(2003年製作の映画)

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ハイテンションキャラのノリがクセになる。

そのまんま続きがある嬉しさ。テレビシリーズ同様に1回ごとに表と裏を見せて種明かしになる構成を、2時間の映画でちゃんと9回まで配置したのがすごい。おまけに延長
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

アントマンは壮大にやるもんじゃないのかも。

期待しすぎちゃってたかも……。公開前の絶賛評ばかり目にしていたのと、MCUの次の祭りに突入するための一本という重要度で、期待が高まっていた。アントマンが小
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メランコリック(2018年製作の映画)

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異常事態だけどいいや、と抵抗しないことの危なさ。

非日常な設定なのに、日常的な感情を続ける主人公。バイト先の銭湯が、閉店後はヤクザの殺人場所として使われていたという、日常から一気に非日常に引きずり込
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酔拳2(1994年製作の映画)

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隙と常人離れのギャップ。

お母さんが良いキャラ。夫に隠れて麻雀をやり、息子が敵に絡まれるとかなり喧嘩腰の、大人しさゼロのお母さん。夫の前では怒られないように急にか弱いふりをするが、それも暴れてるとき
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

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つらい、つらい、つらい現実に救いを見つけられる。

いつか誰かを救えるかもしれないから生きていく。不登校の子たちで集まって過ごす、異空間のお城。みんな学校には行けないけど、ここでは気楽に過ごせる仲間が
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

カラフルで宇宙で独特なノリ健在で、それが終わる。

かなり悲惨な話だった。ロケットが改造アライグマになった経緯がやっと明かされたが、MCUでもぶっちぎり胸糞だった。動物たちを実験台にして無理やり知性を
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ずっと気が抜けなくて、見終わったらどっと疲れていた。
 
緊張しっぱなしでへとへとに。二人の人間が高い塔に登って、ハシゴが落ちて下りられなくなる話。シンプルで、ポスターを見ただけでどんな映画かはっきり
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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マルチバースが流行っても、我々にある世界は一つだけ。

壮大なSFで、普通の親子の話。娘を理解せずに忙しさに追われる母親が、突然マルチバースの戦いに巻き込まれる。しかし、黒幕は別の宇宙の娘。戦いの発端
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ここまで楽しみにさせられたら、クリフハンガー最高。

アニメーションがかっこよすぎる。前作同様、いろんなタッチのスパイダーマン、動くコミックのようなタッチ、パッチワークのような絵がかっこいい。そして今
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ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)

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差別感情はこの世からなくなるのか。

こんなにも暗いディズニー映画があるとは。外見が醜く、大衆から不気味がられるカジモドが主人公。主な登場人物は、カジモドのほか、差別主義者のフロロー判事と、人種差別さ
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X エックス(2022年製作の映画)

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何者にもなれない成れの果てになることへの恐怖。

何者なもなれなかった自分との戦い。主人公と殺人老婆を演じるのが同じ女優さん。女優として大成しなかった老婆は、未来ある主人公の若さを嫉妬というか、崇拝す
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E.T.(1982年製作の映画)

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宇宙人が出てくるけど、これは少年の日常だよ。

宇宙人と共に過ごした経験は実際にはないけど、でも、小さい頃はそのくらいの想像を常にして過ごしていたから、この映画のワクワク感は、みんなにとって現実。
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

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気軽に見れて、ファンタジーとアクションは本格。

好きになるキャラクターばかり。最初の脱獄で、主人公たちが善人じゃないけど憎めないヤツらなのが分かって良い。審問官が「恩赦与えるつもりだったのに!」と言
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

キアヌは間違いなくかっこいい。

前作は、アクションの中でもガンアクションのすばらしさにハマった。今回は、柔術のパワーアップがめざましい。冒頭のカーアクションもすごい。複数の殺し屋との戦いを並行して描
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

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手際がよすぎて惚れ惚れする。

ジョン・ウィックの戦闘は、とにかく手際が良い。銃さばきが巧であるだけでなく、敵に攻撃されても最短で対策するし、武器がなくなったら使えそうなものを最速で見繕う。無敵なわけ
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

社会と犯罪者の関係をリアルに描いたサスペンス。

知っているバットマンのままなのに、見たことない映画。『ダークナイト』よりも暗いトーンで、犯罪者が発生する社会を見せるサスペンス・スリラー。
バットマン
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

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あまりに期待通りのマリオワールドが広がっていた。

マリオの嬉しい完全再現。横スクロールで見せるブルックリンの街並みがマリオのステージを再現してるところで、地に足のついた日常から楽しいゲームの世界まで
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

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愛ゆえの暴走と、それを見過ごす愛、見過ごさない愛。

冒頭の数分が素晴らしい。最初に、今回の事件のきっかけとなる出来事を見せる。一人の女の子・佐織が町のお祭りののど自慢大会で、緊張しながらも素晴らしい
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ(2004年製作の映画)

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「映画」についての、高度なメタ映画。

物語は、終わらなければいけない。未完成の西部劇映画に迷い込んだ、春日部の住人たち。彼らの脱出に必要なのは、映画を終わらせること。主人公が、悪を倒したり、成功を収
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スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(1980年製作の映画)

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まだまだ強くなれる負け試合を、まるまる一本使って描く。

今度は宇宙船やデス・スターのグレーの中ばかりでなく、色が多彩。ド頭から氷の惑星ホスでの戦闘で、冒険感より戦争ものの色が濃く入ってくる。打って変
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スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ(2008年製作の映画)

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実写の方が興奮するけど、やはりスター・ウォーズ。

崖を登りながら集団で戦うシーンは実写にはないので、目新しくて面白かった(EP3でオビ=ワン個人のはあるが)。アソーカの存在が、アナキンの成長にも大き
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スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(1983年製作の映画)

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最大の盛り上がりで、物語を閉じながら、永遠に開く。

ジャバの宮殿が、オリジナル三部作で一番面白い。それまでの作品で、悪の科学的な基地には出向いているが、化け物たちの巣窟は未知の領域。ジャバは帝国とは
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スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年製作の映画)

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どうしようもなくワクワクしちゃう。
ポッドレースのアトラクション感たまらん。
新三部作の1個目だからなのか、まだ世界観が定着してない雰囲気は未だにある。クライマックスが、アナキン側、オビ=ワンとクワイ
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スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002年製作の映画)

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戦いや、アナキン以外のストーリーもたくさんありながら、ちゃんとアナキンの感情をたくさん描いてる。スター・ウォーズでそこまでの量の心理描写を求めていない気もするが、正義の騎士が私情に駆られて悪の面を育て>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年製作の映画)

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ただただ、観てしまいます。

オープニングの宇宙シーン、飛び交う二機の目線でアトラクションのように映画の世界へ。強くなったアナキンはオビ=ワンをたしなめる瞬間があるくらい精神的にも成長している。だが、
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

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世界で一番すごい映画かも知れない。

(2018年のIMAX上映を見ての感想です)

劇場で観て、やっと分かった。家のテレビで見たときはこの映画を全然受け取れていなかったのだと分かった。内容を一回観て
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

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夢を持つことが素晴らしいわけじゃない。

夢を追いかける素晴らしさと愚かさ。
主人公のジョーは、ミュージシャンとしての成功を夢見て、中学校の音楽教師で終わりたくないと思っている。有名奏者のドロシア・ウ
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

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剥き出しだから分かる、「映画って、面白ぇんだ!」。

すばらしき、ストーリーのなさ。車で襲う、車に襲われる、その映像を見せることだけが目的の脚本。ダラダラしゃべって時間を稼いでカーアクション。それを2
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インターステラー(2014年製作の映画)

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頭脳派ノーランが、魂を見せた。

ノーラン監督が「自分が観て育ったブロックバスター映画をもう一度」という志を宣言して作った本作。ノーランは、宇宙開発が縮小し、テクノロジーの発達が内向きになっていること
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

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やっぱり面白い!

過去に来てしまって戻れない主人公の姿に、不安も大きいんだけど、ワクワクしちゃうんだ。最初の現代シーンでいっぱいフって、フって、フって、過去シーンや戻ってからの現在シーンでオトして、
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インセプション(2010年製作の映画)

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緊迫したシーンの途中で、面白さにニヤけた。そして鳥肌が立った。

心技体が揃っている。
心=奥さん関係の心理描写(死因、虚無の世界)。
技=人の夢に入り込む設定を細かく詰めている部分や、「サイトーが落
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スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

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デザインは全部出し切り、設定は小出しで、世界観がキマる。

前後を省いても面白い「第4話」。帝国の圧政が続くなか、反乱軍が初勝利を治め、要塞デス・スターの設計図を盗み出すことに成功した、という「あらす
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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どうせつながるんだから、自分のために生きろ。

質の良い、わけのわからないもの。ポスター1枚を出した以外は宣伝一切なし、あらすじも声優も秘密での公開。公開初日にいったい何があるのかのワクワクで観に行っ
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