登場人物、特に生徒たちが、周りの人間を「見ていない」のが印象的。見ていない、というのは、気にしてない訳じゃないけど、自分の都合の良いような思い込みや想像が相手そのものよりも優先されていて、そんな虚像と>>続きを読む
ちょくちょく混ざる実際の試合の映像、松井秀喜がNYYに居た時よくテレビ中継で見た選手が沢山出てきて、野球好きとしてはそれだけでおぉー!となった。
ただ、貧乏球団がいかにして勝つかを追求した時に、統計学>>続きを読む
ずっと夢と現実の間を行き来してて、何が一体本当のことなのか分からない。ホラーを見てるような不気味さがありました。
利根川や大和田常務や諸田とか、今はちょっと悪人顏ばかりしてる香川照之がこの話では人の良さだけが取り柄のお兄さんに。
家族間の人間関係についてよく考えさせられる。
バトーが仲間になる話。この世界だと、自衛隊は軍なんだけど、中東に派兵されたあげくに、帰ってきてから犯罪者扱いされてるバトーの部隊が、左翼に攻撃される自衛隊に見えて仕方なかった。で、サイトーが割とクズで>>続きを読む
淡々と話が進んでいった印象が強い。それほど感情移入もできなかったけど、9条ファンタジーを成立させておれる日本人に、感情移入できるようなテーマではそもそも無いのか。イスラエルとの武力衝突なんて弱いものい>>続きを読む
三島由紀夫がこんな、サラッとした話書いたっけ?って違和感が残った。山口百恵はバチ可愛いけど。
山崎豊子原作。不毛地帯は主人公がかなり優秀な重役で、同僚など周りに足を引っ張られるという話だったけど、沈まぬ太陽は主人公が割と人が良いだけのただの人。最後は結局、それほど幸せにならんし。だからこそか、>>続きを読む
結局若者たちが子どもを作った事に責任あんまり負ってないけど、案外こういうやり方のが賢いのかなと。
愛情の欠如がどれだけの人間を悪の道に走らせてるのだろうか。しかし、愛情は注がれるべき時に注がれないと、後から補充は難しいかもしれない。
ツォツィの姿を見てそういう事を考えた。最後の富豪は、ツォツィには>>続きを読む
正直物語の筋自体はイマイチ分かりづらい。でもところどころ引き込まれるシーンはある。やたら懐かしくなる映画だった。
確かに、派手めな女の子もバリバリの運動部もチャラ男も地味な男をあからさまに見下してる。>>続きを読む
もう少しホバの心理を突き詰めて欲しかった感はする。都市計画、古きを壊して新しいモノに作り変えていく事へのアンチテーゼが犯行の動機に見えた。
産業界の競争や官公庁の組織の硬さの隙を突いた犯行を防ぐのは、>>続きを読む
人種差別を乗り越えるにあたって、やはり白人側に理解者が居るという事がミソなのかなぁと思った。リッキーが居ないと、ロビンソンもメジャーではやれなかった訳だし。
エヴァとガンダムの合いの子ってのは設定といいキャラデザといい伺える所。
対話がテーマなのに描かれるのは戦闘というのがミソかなぁ。そういうものなのかもねぇ。
敵さんが和平を申し入れているようで、その実は>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
1番最後の「武器よさらば」が好き。自走戦車という武器が人間に牙を剥くが、実は自走戦車の標的は各人の武装。武器に親しみすぎて、武器が人間の一部になってしまった事を武器に教えられるという。
福井さんは反米右翼チックだけど、どっか保守とも言い切れない所があるんだよなぁ。この話でも、オットー艦長の演説めっちゃ好きやけど、結局したい事はフルフロンタルの提示する世界の構図で世界が固定されるのを嫌>>続きを読む
夢は「見る夢」も「追う夢」も現実ではない点では同じで、その夢のおかげで人は人として生けているのかなぁと思った。
人生の中の最も当たり前な前提を覆す事で、より人生そのものを問い直す話になっていたと思う。多くの人と触れ合って、大なり小なり人生の時間を共有していく人生がラストシーンに集約される。
小さな島での、限られた人間達の物語。サイバディが活動できるのもゼロ次元の異世界。
そういったある意味狭く、閉鎖しれた世界の中に、「壁を飛び越える」主人公が外から飛び込んできて、閉じた世界に篭る周囲の>>続きを読む
攻殻機動隊が好きだから、士郎正宗が原作という事で見てみた。
攻殻機動隊もそうだけど、人間らしさって何だろうって事をよくよく考えさせられる。
劇場版で一つの物語なってるかなぁと思って見たけど、そういう訳ではなく、物語の前提になっているゲームの在り方が断片的にしか分からなかった。
でも「オッサンの若者の葛藤」「社会人とニートの葛藤」「全体主>>続きを読む
あんまりアニメ版の学園パートが好きでなかったから、こんくらいの路線のが好き。
さらに「日本人」のイメージが強く押し出されるようになったように思う。蛮勇なイメージ。
EUはEUというより、どちらかと言う>>続きを読む
少し話が呑み込みにくい。
世界観や設定、時々滲み出る思想のようなモノにはかなり惹きつけられたけれど。
僕自身エウレカセブンの本編見た訳ではなく、適当に映画見てお茶を濁しておこうと思ってたけど、思いのほか感動した。
ライブ映像の美しさはさすが。
しかし、映画って事もあり、分かりやすくする為か、ストーリーが少し甘ったるくなったかも。
たまには「USA!USA!」感を味わいたく思って見たけど、この映画はかなり激戦の鍔迫り合いになってたので意外。
それにしてもアメさんは海兵隊が大好き。海軍の陸上部隊、ではなく「海兵隊」が一つの組織にな>>続きを読む
最初見た時、「草薙素子の顔訳分からんくなってもたやんけ」と思ったけど、物語の質はやはり安定してる。
組織と個人の間の葛藤が、素子自身組織に守られないととても生きていけないような体である事でよりはっき>>続きを読む
最後の炎に包まれる零戦と、そこにオーバーラップする石原裕次郎の「黎明」、
「時はゆき 人の姿は変わり
だけど若い子よ 夜明けは巡りくる」
の歌詞にめちゃくちゃジーンとくる。
このレビューはネタバレを含みます
未来都市を荒廃したものとして描いてるのは衝撃だった、と奥浩哉のガンツなSF映画論に書いてあって気になった。
機械であるレプリカントが、「人間以上の人間」として造られたものであるのに、しかしそんな能力>>続きを読む