shishishiさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.0

あらかじめ影響を受けた映画リストを公開してくれていたため、目を忙しくすることもなかった。色々てんこ盛りすぎて、いちいち追ってたら画面の運動に目がいかなくなるのでリストの公開は大正解だろう。
実に親切だ
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知りすぎた少女(1963年製作の映画)

4.1

ローマの休日の人気を逆手に取った、無邪気でお茶目な悪戯映画。
相変わらず怒涛のビジュアルで眼球に物語を訴えてくれる大変美味な時間でした〜。

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.7

これは食らった。
怖くて泣けて緊張して笑ってゾッとしてとにかく笑ってで、劇場はとにかく、エッ、、、という空気に包まれたかと思うと爆笑が起こって、、、久々に楽しい映画、劇場体験だった。
相変わらず車の中
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.1

サイコー
笑って泣ける正統派お正月映画になっててほんと1人で見てよかった。
人が喋ってる途中でぶった切る編集も妙にリアリティラインを高めてて良き。
デカプーのコメディ映画らしからぬ抑えの効いた演技も上
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実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)(2007年製作の映画)

3.8

連合赤軍オールスター集結映画であり、そんなものを見ない訳などなく、ウキウキで劇場へ向かった訳だが、なんだこのテレビの再現ドラマのような映像は、、見るに耐えん、、と劇場を出そうになった事は正直に告白して>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.1

相変わらずハリウッドはクソ男コキ下ろし話で商売上手くいってるなぁなんて思いつつ、脚本が最近セクハラ言動でぶっ叩かれまくったマット・デイモンとベン・アフレックのマブダチコンビに加えてニコール・ホロフセナ>>続きを読む

マリアンヌ(2016年製作の映画)

4.3

こんな変な映画だとは思わなんだ。
ナチス、レジスタンス、スパイ、を描きつついちばん異常なものとして取り扱われるのが「人間的感情」となっている。どう見てもブラピとマリオンコティヤールが異常に見える。
2
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

3.5

おもしれー。超ピカレスクストーリー。
徹底的にドイヒーな戦略家っぷりと、何も隠さずなんでもスラスラと口から吐き出すスローンさんすごい気持ちいい。
ああいう、ぱりっとしたカッコいい人がくっちゃくちゃにや
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The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

3.8

「欲望のめざめ」なんてダサい邦題は誰が考えたのだろう。そんな、おはようございます!な話ではない。

あまりに評価が低くて、今になるまで後回しにしてしまったのだが、自分はこのソフィコッポラ版を大いに支持
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東京公園(2011年製作の映画)

4.4

三浦春馬があの世に行ってしまってからまた見返したんですがやはり大傑作。
冒頭はほぼミケランジェロアントニオーニの「欲望」的な、盗撮を咎められる所から始まるんですが、そこから(詳細は省きますが)ヒッチコ
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DOOR III(1996年製作の映画)

3.9

なんだかわからない会社のなんだかわからない人たち、迷う人を見下ろすように撮影するカメラ、正面から撮影された車に轢かれる人間、ゆっくりと迫る女、怪物へと変身する主人公。この段階で、一旦黒沢清のホラーは完>>続きを読む

コリアタウン殺人事件(2020年製作の映画)

3.6

すごい楽しかった!!
数多あるこの手のフェイスドキュメントホラーの中でも久々にアタリキターーー!といった具合。
普通のオヤジの下手な映像がずーっと続くから(そこ勇気持ってやりきってるのがエラい)ちゃん
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.9

原作と脚本はヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト。あの「ぼくのエリ」でも原作と脚本であった。
前回と同様、ヨーロッパに伝わるモンスターと、その者がもつ独自のコードを現代人と対峙させる物語なのだが、モンス
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下女(1960年製作の映画)

4.0

これオモロいっすよ。おすすめ。
モノクロームで切り取られた、表現主義的家、壁、階段、家族、不気味な可愛い女。一昔前の映画だけれども、モダンな印象。まるで楳図かずお漫画のような恐怖と笑い。
すぐにでも見
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欲望(1966年製作の映画)

4.5

「そこにそれはあった」これを決定的かつ物理的に証明するものが写真でありフィルムであり、映画はあたかもそれを現在進行形かのように見せるメディアであるが、そこに疑問符をつけて不安定なものへと変容させようと>>続きを読む

Virginia/ヴァージニア(2011年製作の映画)

3.1

なんじゃこりぃあああ
制作体制がミニマムで、地獄の黙示録を撮った男の映画とは思えない。いやこれは誉めている。
いかにもモテない学生が書いた様なプロットも微笑ましくて親近感が湧くが、主人公がヴァルキルマ
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アンジェリカの微笑み(2010年製作の映画)

3.9

カメラ、人間、幽霊、、、これは映画の最小単位なのかもしれない。

5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

4.3

平気でモブの注目を集めるロケ撮影、至る所にある鏡とそこに映り込むカメラ、まったくヌーヴェルバーグらしい一作。
実験的な技法を多々使ってくるが、素晴らしいことにそれ故に見ていて楽しく幸福な気持ちになる。

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.8

仕事帰りのちょい疲れ気味で劇場に入り、席に着いた瞬間、これから見るのが007であること、ダニエルクレイグ版ボンドのラストであること、そして下記のことを思い出して少々後悔した。そうだ、、、、、今回はアナ>>続きを読む

カオス(2000年製作の映画)

4.5

中田秀夫の最高傑作。
髪型、メイク、衣装をコロコロと変えて登場する中谷美紀がスクリーンを征することで物語が展開してゆくが、逆転の瞬間は萩原聖人により髪型、メイク、衣装が決定されてしまう。
この瞬間に、
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事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

3.8

映像業界の舞台裏、メイクをする女、幽霊、といったモチーフを扱ういつも通りの中田秀夫映画。
幽霊演出については相変わらずフルサイズで見せた後効果音付きのポン寄りで驚かせようとしていて目も当てられない部分
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血ぬられた墓標(1960年製作の映画)

4.2

もう冒頭から観客を殺しにかかるハイテンションっぷり。魔女狩りの様子が描かれるが、ハンマーを持つ執行人の身体を目の当たりにすれば、逃げようがない現在進行形として納得するしかなく、あの仮面を被せられる光景>>続きを読む

呪いの館(1966年製作の映画)

4.6

あひゃ〜〜〜〜
少女がこちらを見ている
終わりだ氏のう

薄汚れた窓、手、少女の目、走っても走っても抜けられぬ部屋、美です映画です!!

由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.1

おおおおもしれぇ
シンプルな映像で前へ前へと休む暇もなく展開していくのでずっと頭を抱える。
カメラが銃として機能し、ショットの全てに加害性がつきまとう具合を見せる、報道について問う正しい映画である。
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.0

アクションと人間ドラマ、どちらも一流。ハリウッドで横綱相撲を取る監督となってしまったジェームズマンゴールド、また傑作をこしらえた。
第二次大戦が終わり、代わりに戦えるものを欲する1960年代の男。銃に
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ファンハウス/惨劇の館(1981年製作の映画)

3.6

ひぇ〜〜〜!!!
今見るとちょっと気が引ける〜〜〜〜!!
けど、ひぇ〜〜〜!!

スポンティニアス・コンバッション/人体自然発火(1989年製作の映画)

4.4

笑っちゃうほどぶっ飛んだ都市伝説をよくぞここまで真面目に取り組んでくれたと思う。狂気的な画面で救われない愛が語られる、、、あれ、、目が袋田の滝みたいに、、

SCOOP!(2016年製作の映画)

3.3

職場の先輩たちに殴られ怒鳴られしていた新人時代を、懐かしいなぁ、と思い返せる、そんな映画です。こういう人たちがベンツのGクラ乗ってるのあるあるだよね。
あと福山雅治と吉田羊のキスシーンは2兆点です。

KOTOKO(2011年製作の映画)

4.9

公開当時に見たときは「なんだかスゴイ映画だな〜」くらいに思っていたが、最近何の気無しに見返してみたら大泣きしてしまった。オイラも年食ったなぁ。
主人公コトコ、もはやほぼcoccoだが、コトコは現実に対
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.6

"良薬にして口に甘し"のお手本のような映画である。
数多あるレイプリベンジものの中では最も敵の射程範囲が広いのではないか、、、
少々コメディ演出の下手さや誇張過多なルックにイラつく場面もあったが、"あ
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雪夫人絵図(1950年製作の映画)

4.3

これもまた女性の不幸を執拗に追いかける溝口健二の腕が鳴りひびいた映画である。
和とモダンテイストがパレット上のように入り乱れる情景も、小原譲治が見事に画面に収めている。
ラストの川縁のロングショットの
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