Mütig Mütig Liebe Brüder!!!
前半は艶笑劇として笑える(山ほど同じ持ちネタを披露するジジイとドMジジイがやたら注文つけてくる件、最低すぎて最高)のだが、「これ笑えるけど、実は>>続きを読む
凄い面白いかと言われたら確かにそうではないけど、この地味さと展開の遅さはドゥニ・ヴィルヌーヴの持ち味だと思う。
ブレラン2049とあまり変わらない。
言ってしまえば、ドゥニ映画は「何かが始まる予感」を>>続きを読む
とにかく見てほしい。この映画と、この映画の世界と地続きの日本の現実を。
自分が先週ノリで友達と居酒屋に入って溶かした5000円は、フォンさんにとって払うのを躊躇うほどの大金。
もちろん彼女たちを搾取し>>続きを読む
もしかしたら映画は最も「めんどくさい」芸術なのかもしれない。
ホドロフスキーが「魂の戦士」とまで尊敬するアーティスト達を集めて作ろうとした幻の企画『DUNE』。
その規格外のスケールに映画会社は皆尻込>>続きを読む
群像劇ながら、突出して松坂桃李がヤバすぎる。登場してから死んだ目つきと暗い顔で画面に佇む姿が終始不穏。
首吊り自殺を試みる場面において、ここまで説得力のある絶望を纏える役者は彼だけかもと思えた。
終盤>>続きを読む
めちゃくちゃ感想に困る映画だった。
途中までは、IMAXスクリーンでド派手アクション映画を久しぶりに見れて感無量。
今回は60〜80年代のリッチで優雅なアクション映画を再現してるかのよう。キューバの艶>>続きを読む
ヒュー・ジャックマン、なんか高倉健みたいな立ち位置になってきてんな。
水に沈んだ街の描写は好きだった。
「コンビニにあるものだけでクリエティブなことをするのがヒップホップ」とは近田春夫の言葉だが、本作のサイコキラーは「コンビニにあるものだけでバイオレントなことをする」と言っていい。
強烈な使われ方をする>>続きを読む
グランプリも納得。
予想の何倍も自由な作りで面食らった部分の方が多いけれど、間違いなくこの監督にしか作れない作品。
文化がなくなると言葉では容易く書いてみるけれど、実際丹念に映像で見せられるとこれらが>>続きを読む
第一話、第三話、第四話なんかは、主人公二人の日常を追ったテレビドラマのようで楽しかった。最後にちゃんと飛躍するし。
第二話は、ジャルジャルの「価値観合う奴」を連想。このエピソードだけ他と浮いてる感は否>>続きを読む
「誰のせいでもない」って台詞の通り、時が流れて人間関係が変化することで起こる辛い出来事も沢山描いても、誰かを批判したりしない姿勢が素晴らしいと思う。
ただその事実が辛いのもまた事実であり、主人公ジーン>>続きを読む
ナワポン監督の文字情報演出は、今回はアイドルに関するネットの書き込みや選抜リストなどになっていてそれが超利いているとか、色々考えたけど、普通にめっちゃ泣いた。
アイドル産業の構造的な問題はほぼ描かれな>>続きを読む
超久しぶりに見返す。初見時は突発的な暴力に終始緊張してたけど、改めて見ると結構笑える。
「小学生の遠足じゃねえんだぞ」の台詞の直後に遠足みたいなバスに乗って移動するヤクザ達とか、めちゃくちゃ笑ってしま>>続きを読む
改善点とかいくらでもあるのだろうが、そんなのどうだってよくなる。
何もすることがない時間の鬱屈を自転車爆走で無理矢理紛らわす感じとか他人事と思えないし。タイトルとエンドクレジットちゃんとかっこよかった>>続きを読む
ドイツ文学の教授は「クソつまんなかった」と言ってたけど、かなり面白かった。
前半は、古典的なメロドラマをしっかりした画面で見せるアンバランスさに笑って見てたが、後半からはとにかく水周りが不吉すぎる。ダ>>続きを読む
「語るべき物語」を持たないと公言していたサイタマノボンジンこと入江悠監督が、再び自主制作映画の形を通して物語を語ろうとすることの意義。
勧善懲悪のジャンル映画としてはもう少し見やすくして欲しかった気も>>続きを読む
身につまされた。
二度と戻ってこない蜜月を求める男達。
ヒッピーのような風貌のカートは、就職して家庭を持つという人生のレールを歩むことが全くできず、対するマークもカートより器用なだけでオープニングから>>続きを読む
子役映画、ロードムービーとして凄くしっかりしてると思った。あえて言えば、「車」をもっと撮って欲しかったかも。
この映画を見て「可愛い」と思ってしまう自分はもう、「青春」懐古厨野郎なのか、。
一度と言わず何度でも見る必要がある。
何をやらんとしてるかをじっくり考えたい。でも何か異様な映画を見ているということだけは分かった。
アメリカの超大国的、資本主義的暴力に対して物理的暴力でツケを払わされる不成者の物語。部隊を使い捨てる司令側の描写と、消耗品としての人間が次々と肉塊と化していく描写からは、テイラー・シェリダンあたりの作>>続きを読む
後で色々考える。
チェーホフ、村上春樹、濱口竜介といった作家達の文脈、また演技、カット割り、編集といった映像論の歴史的文脈が映画の外側を覆っており、内部だけ見ても起承転結や反復と差異が丁寧に織り込まれ>>続きを読む
現代劇とは言いつつあくまで「2010年代」の空気感(SNSがまだFacebookだった時代)を再現しながら、その合間に往年のハリウッドミュージカルのような書き割り×パステルカラーの絵面や1980年代の>>続きを読む
ロバート・エガースって、「近代化する前の世界」への偏執的な「オタク」な気がする。非常に拘りが強いパッケージに、要素の多い脚本を合わせると高尚なアート映画に見えるし、実際そうなのだろうが、その根本には凄>>続きを読む
バッファロー66みたいな地元地獄巡り映画。あっちより好きかも。
開始数秒後で映画の呼吸に吸い込まれていった。
カメラが横移動で街を見せていっても結局行く当てはないし破滅に突き進むわけでもない。
だから>>続きを読む
地方の若者がバスに乗ってニューヨークに行くが、一晩ホテルに泊まるだけの余裕すらない。見ている間、これは『真夜中のカーボーイ』なんだなと思ったりもしたが、カウンターカルチャー世代が作り出したアメリカンニ>>続きを読む
広大な野原をゆっくりと人物がこちらに向かって歩いてくる序盤と、近くにいる人物から離れていく終盤の対置。
白黒とカラーで過去と現在を分けているのかと思ったがそういうわけでもない。
まだ主人公が少年だった>>続きを読む
Why are we still reading this book?
というセリフを今でも時折思い出す。
特に、過去に巨匠だの、天才だのと崇め奉られた作家達の行いを業界がきちんと批判できず、軽々しく>>続きを読む
夏休み映画としてのパッケージングはうまく言ってると思う。内容を考え直すとガバすぎるし、思想的にも引っかかる点は多いが。
10分しかないのにちょっと飽きる。上がる動作の繰り返しがくどい。
途中からスリルは感じず、早くオチだけ教えて欲しくなった。
こんな映画に「考察」なんてする意味あるのか。
成長=垢抜ける=美人っていう構図は少しルッキズムを感じてしまうんだけど、そもそも男性から一方的に値踏みされていた女性が自分の成長を受け入れることで心身共に自己を手にしたと考えれば後半の展開も納得できる>>続きを読む