再鑑賞 というか初見ぶり。
中学の頃ケーブルテレビで初めて見た時の衝撃と感動は本当に忘れられない。
今見ると、特に前半は全シーン全カットにカメラワークとサントラが敷き詰められている。才気走ったという表>>続きを読む
運転手もいないまま空転し続ける車のように、全てのシステムが意味を失い管理体制が崩壊していく。
フレームインしてフレームアウトする外部の人間。
来るはずもない警察。(と思いきや冒頭を踏まえると、アポカリ>>続きを読む
アメリカ映画のクリシェだけでできてる人間ドラマを、トム・クルーズを筆頭とする俳優陣の身体性がかっさらう。
スター映画、というか俳優の身体・表情映画。徹底的にわかりやすさとロジックを追求したクライマック>>続きを読む
ロングテイクやロングショットの中で何が映るのかという緊張感は尋常じゃないけれど、そこで映し出される事象のうち1/10も理解できてない。
もっと勉強します。
再鑑賞
レイ・リオッタが真っ黒なジャケットを羽織ってフレームインした瞬間に、映画がラブコメからノワールに転換する。
取り返しのつかない過去に苛まれたり、現実のままならさから死に物狂いで逃避した挙句犠牲>>続きを読む
ゴダールは、SFでもゴダールだな。
我々は過去でも未来でもなく現在を生きているという台詞、「映画は常に現在形である」ったいうベラ・バラージュの言葉を思い出した。
『Bizarre Love Triangle』に乗せて描かれる電車での暗殺シーンからして最高という言葉以外見当たらない。
カット毎に衣装を変えるミシェル・ファイファー。そもそも、全場面のデザインセンス>>続きを読む
俳優の眼球へのアップとそれに重なるドラッギーなオーバーラップに、ブルース・キャンベルのカメオ出演に、呪いの書と悪霊の登場に、サム・ライミの映画の細部を見出せば見出すほど、作家主義とマーケティングがイン>>続きを読む
サム・ライミは、こんなに美しく悲しい映画も作れてしまうのか。
「チェーホフの銃」メソッドを完璧に体得しているという印象。画面に出てくる小道具や設定が、ほぼ全てその場面の中で有機的に働いている。だから劇>>続きを読む
サム・ライミって天才なんだな。
ちょっとぐらい落ち着けと言いたくなるぐらい全場面に工夫が凝らされてて、見ていてずっと面白かった。
ギャングとの対決は、まさにアイデアが爆発してる!ラストの切なさもまた良>>続きを読む
最近授業でブレヒトの戯曲を読んでることもあり、フリッツ・ラングとブレヒトの親和性の高さを実感。それでも、終盤の歌の用い方は、直情的でもある。「死刑執行人もまた死す」というタイトルの意味も考えてしまう。>>続きを読む
ああ、もう本当に最高。
そういえばタランティーノ映画を映画館で見たのは初めてだ!
そして、映画館の大画面・大音響にここまで興奮したのもとてつもなく久しぶりだ!
目の前で何か超凄くて面白いことが起こって>>続きを読む
二回鑑賞。
容易くは理解できず直接的な感情表現も間接的な意思表示もぎこちない人間達が空想上の役割を演じることで、互いに「家族」という役割を演じていることが浮かび上がる。同時に、捨象されてたノイズを知覚>>続きを読む
手と同じくらい足も重要な映画だと思った。
主人公は、柔らかな手で財布を弄り、足でアパートの部屋や廊下を行ったり来たり。だからこそ、壁・鉄格子に囲まれたあの場所への着地が綺麗。
駅のチケット売り場での集>>続きを読む
生まれて初めて、両親にも友達にも干渉されず、たった一人で何かを育て上げたという経験は、たとえ自分の身の破滅を招いたとしても、ティンヤにとっては成長だったのだと思う。
みはるの後ろにドコモタワーが見える場面が、素晴らしい。
みはると春樹の関係性の変化がとても丁寧に描かれるからこそ、小川さんが演じてる役柄に思いを馳せてしまう。
暗い部屋の中で行われる親密な関係性の構築は、白黒撮影によって艶やかに暖かく描かれる。でも、セクシュアルな関係性と親密な関係性は重なるようでいて、同じではない。
「あなたは友達だけど、大切な人ではない。>>続きを読む
60年以上前の映画の画面にここまで驚けるんだと感激した。同時にひどく怯えた。
病的な長回しも、無情なほど整理された巨大なオフィスも、こちら側を睨みつけてくる子供達も、ゲラゲラ笑い続ける群衆も、全ては寝>>続きを読む
最後の食卓が、本当に嫌い。
こういう「私たち善良で良識ある人間だけが真相に気づいていて、他の奴らはバカだからわからない」っていうマインドに陥るのわかるけど、そういうのを堂々と振り翳してるからいつまでも>>続きを読む
見た当初はあまり面白くなかったし、多分見返してもそんなに面白くないと思う。ただ、現実への解答をアメコミ映画が模索しているのを見るにつれ、最後にブルース・ウィリスが出てくる意義について考えるようになった>>続きを読む
殺人事件の犯人が果たして愛した男なのかどうかという謎で引っ張りつつも、後半からはほとんど「トキシック・マスキュリニティ」への恐怖が描かれている。
同時に、グロリア・グレアムが、必ず男性から「見下ろされ>>続きを読む
箱の中身はなんじゃろな的なアレは、デヴィッド・リンチも思い出すし、もっと言えばマクガフィンの先駆けじゃん!とか思った。
イメージが脈絡なく出てくるが、それらが視覚的にはつながってる(月にかかる雲→目を>>続きを読む
『サスペンス映画史』を読んで。ようやく見た。人間が失踪するサスペンス映画って考えてみたら多いな。
やっぱデカい列車が動き始めるのとか、馬に乗って銃撃戦とかカッコいいしアガるな。
しかも、これだけ盛りだくさんの内容なのに、一回も切り返したりクローズアップしたりしない。定点とパンだけで、画面を面白くし>>続きを読む