眼球の中に事故の記憶が残っているところからダリオ・アルジェントの映画が始まるのかと思ったらそんないいものではなかった。美男だからかろうじて許されても、そうでなければただただ不審人物でしかない山田涼介と>>続きを読む
冒頭マニに闘わせておいて自分は何もしないのかと思いきや、いざフロンサックが戦うとめちゃめちゃ強くて笑った。1人の女性と恋に落ちながら、でもそこに泊まるんだ?!ていう男の都合の良い考え方と、そんな男性性>>続きを読む
コットが置かれた状況もその性格もまるで違うのにどこか赤毛のアンを思い出す。実際に親なのかどうか、よりも、注いだ愛情。愛の積み重ね。この内容ならもう少し長く見ていたかった。詩のような映像、井戸水を初めて>>続きを読む
この世界に永遠など存在しない。だがそうあろうとする姿はとても尊い。
全編に死の匂いが立ち込める後戻り不可な物語で良く言えば詩的、悪く言えば少々説明不足な感じがする。特に文鳥さんと呼ばれる経緯や盗難車の>>続きを読む
勘のいい人ならかなり早い段階で敵味方の真相に気付くと思うし、だけどその割になんでそんな回りくどい事してたのかが分かりにくい。スタローンを追い続けてきたファンが見たかったのは、きっとこんなめんどくさい話>>続きを読む
観客がこの世界の事を「なにも知らない・なにも聞いてない」古川琴音目線で映画を観るので、彼女の言動にもっと説得力を持たせるべきだと感じた。普通あの状況なら警察に行くとか、東京に住む家があるのだからそこに>>続きを読む
世界観が独特すぎて、あの人たちが一体なんの制約を受けながら生活しているのかイマイチ分からなかった。水不足とか日が昇らないとか空気汚染とかでも無さそうだし。植物の種とか泥水とかミミズとか好きな人には堪ら>>続きを読む
モノクロにした事で今まであまり気が付かなかった動き、特にハイライトや瞳の奥の光等に目が行くし、海中に引きずり込まれるシーンは初代の映像を思い起こさせ激アツ。一方で、背鰭〜放射熱線はカラー版のが見やすく>>続きを読む
「パルプ・フィクション」の前哨戦という感じ。めっちゃ久しぶりに見るとなんか記憶よりだいぶシンプル。もっとハーヴェイ・カイテルとティム・ロスの間に交流があったような…。逆に、こんなに血が流れてたっけ?と>>続きを読む
見ててずっとしんどかったな。、
それは大切な人を亡くした喪失感ではなく自分を大切にしない生き方が痛々しかったから。若さゆえなのかもしれないけど。結局父親が息子たちにとって、妻にとって、どういう人間だっ>>続きを読む
運命の赤い糸ってすごくロマンチックな考え方だと思うし、途中めちゃくちゃ泣いちゃうぐらい切なくて、最後はヒロインの人生を考えるとあの終わり方で良かったなとは思うけど、それでも「いま」の自分の運命の相手を>>続きを読む
身体は男の子として生まれて心は女の子の役だけど実際演じてるのは女の子(だよね?)の時点で、既に混乱。なぜ男の子に演じてもらわなかったのか…あるいは、心が男の子の役にしなかったのか、監督の意図が分からな>>続きを読む
「羅生門」に代表される いわゆる証言で真相が浮かび上がってくる系なのだけれど、少々時系列を細かく分解し過ぎて、あまり市子の心情に寄り添って見てあげる事が出来なかった気がする。◯◯が無いと人として当たり>>続きを読む
めちゃくちゃスピード感のない「屋敷女」という感じ。なんとなく直ぐ真相は分かっちゃうのにそこに行き着くまでがめちゃくちゃ長い。「私を信じて。。」と何度も繰り返すより、もっと観客の洞察力を信じてストーリー>>続きを読む
親が決めた結婚は正解か否か…という主題からだいぶ逸れていった気がするけどきっとそれは主題じゃない。文化の違い、モラル、相性もだけど、なにより自分の気持ちに正直に居られるかどうか。「人生は短い。だけど悔>>続きを読む
映像表現のコラージュ。なんかここまで来ると何でもありな気がしてくる。慕情と後悔の合わせ技で何となく形にまとめてる感じはする。でも(パズルのピースがぴったり合うのが全てとは思わないけれど)もう少しこう、>>続きを読む
たった1人の医者に島民皆がのしかかりすぎ…という酷な問題を全放棄した終わり方。これがあっての「-1.0」の吉岡秀隆の、「1人の犠牲者も出さない事を誇りとしたい」という名演説を思い返すとなんだか複雑な気>>続きを読む
デヴィッド・キャラダインとビル・デュークという、かなり手強そうな悪役を配しておきながら事の顛末はとても呆気ない。そもそも作品の方向性が本格アクションを目指してたわけではないのかもしれないけど、多少のス>>続きを読む
「私にナイフを突き立てた犯人をかばうの?」
善悪の区別って、その時の状況次第でコロコロ変わるような気がする。全く不満の無い夫婦生活って実際はないのかもしれないけれど、それでもその隙間を放置していたら、>>続きを読む
動機がいたって普通、一般人にも分かるものだから、工夫を凝らしてやってる残虐な行為と剥離している気がする。冒頭の人の雪崩が恐ろしすぎるし現実でも起きるシリアスな恐怖なのだけれど、発端がワッフルメーカーの>>続きを読む
初期傑作3作もサスペンス映画ぽい演出はあったけど今回は明確に「殺人」を出してきたのでファンタジー色が薄れてしまった。
とはいえ相変わらずベッドから起き上がらず着替えるウォレスのズボラな性格と、グルミッ>>続きを読む
出だしこそ元気よく始まったものの降霊術の事故以降は、憑依されたまま、あるいは騙されたまま惑わされたままボンヤリと進んでいく感じで、結局なにが本当にあったことなのか、ルールも状況説明も中途半端なまま。せ>>続きを読む
ルールが多いというか少々設定が複雑な気がするし、だけどそれだけ尺をとってる割に悪役とあのJホラーな女の子の過去が語られなさすぎて、最後の決着がちょっと不満。分かりにくい。
でもこういう話自体は大好物だ>>続きを読む
日常にある小さな幸せ。
毎日同じ事を繰り返してると見落としがちな大切なもの。
記憶喪失に陥った牧場主がみんなを思い出すシーンで思わず涙が出た。
主が帰ってきたタイミングで一斉にあわてて後片付け始めるブ>>続きを読む
インパクト大の魔導士のビジュアルは知っていたけど映画を観るのは今回が初めて。背徳の匂いがたちこめる前半は、これってこんな話だったんだ!って驚きが強く、昔の映画ながら見てて新鮮(おじさんがちょっと「イン>>続きを読む
日常の、自分だけが感じる小さな歪み。ひとつひとつは耐えられても、周りが要領よくやってるのを目の当たりにした途端、まるで世界で自分一人だけが辛い仕打ちを受けてるように感じ何もかも投げ出したくなる。なんで>>続きを読む
行き先を告げずに遊び歩いたり夜遅くまで出歩いたり…できるのは、それでもどんなことがあっても受け入れてくれる家と家族がいるからだよな。そういう意味で主人公ダンカンにすごく甘い設定。周りに助けられているの>>続きを読む
離陸直前の旅客機に護送中の殺人犯が乗り込んでくる序盤、90年代アクションの匂いがして期待値爆上がり。実際観てる間はハラハラドキドキしたし、でも終わってみると脱出方法もっと工夫してほしかったなぁ…とか、>>続きを読む
わざわざ台詞で言わなくていいところは、ちゃんと「台詞として言わない演出」が出来すぎててむしろちょっと優等生すぎるきらいがあるし、もともと映画として語られた物語ではないので構成が少し歪だったりするのだけ>>続きを読む
僅かな心のひだを感知するほど線が細くて繊細で、でも大抵のことには動じない自信も兼ね備えてる。エキセントリックとか風変わりとか使い方次第で悪くとられる言葉だけど、このウォンカさんには最大限の賛辞として贈>>続きを読む
映画内でのアクションだとしたら痛快なものでも現実にこんな騒ぎを起こしてる人がいたら正直引いてしまう。冒頭のパーティー会場とレストラン厨房、暴力と性欲にしか思えない。立ち直るチャンスを与えてくれたレスト>>続きを読む
一連の犯人に仕立てようとする…のは分かるけど、なぜそれで大人しく要求をのんでくれると思ったのか。子どもたちが同乗したのは想定外のことだったのに。リーアム・ニーソンがキレるまでが長く、キレてからが短い。>>続きを読む
緑の目というのがあまりよく分からなかった(必要なかった?)し、日本が舞台なのに話してるのは英語…(だけどたまに日本語)なの混乱するし、でも描写の正確さはともかく日本の文化が好きという心はなんとなく伝わ>>続きを読む
とくに何でもない、後のストーリーに影響を及ぼさないものにも意味ありげにグンとクローズアップするところ、ある意味、何でもかんでも伏線だと思いたがる観客への挑戦状のように思えた。
地下鉄駅構内で絡んできた>>続きを読む
単独行動のイメージがあるボンドに(事態が事態だけに)政府のバックアップが完全についているのと、そんな緊急事態にも関わらずむやみやたらに裸になってラブシーンに突入する展開が生ぬるい。クライマックスの大乱>>続きを読む
誰にも依存したくない。どこにも所属したくない。だけど周りがそれぞれの世界で生きてるのに自分のみが取り残されたようで少し寂しい。社会人を冷やかしてるつもりが気付けば、ただどこにも馴染めないだけの滑稽さを>>続きを読む