つやぴーさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

バービー(2023年製作の映画)

2.4

思ってた場所と違っていた人間世界の描写がまるで少ないし、そこから持ち帰った価値観でバービーランドが男性社会に染まるのも早すぎる(単純すぎる?)。女性男性関係なく、誰かを下に見るのが自分の尊厳を守る事で>>続きを読む

ミンナのウタ(2023年製作の映画)

3.3

襲われたり殺されたりといった実害があるわけでなくただ「消える」だけなので絶望的な恐怖は感じないというか、作品の性質上、あまり邪悪な内容には出来なかったのだろうなとは思う。すりガラスに徐々に見えてくる人>>続きを読む

トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

3.5

プライムにも敵にも「こんな星で」とか「ここがお前の墓場だ」等、地球も散々な言われよう。人類は〜なんて主語を大きくひとくくりにせず1人ひとりを小さく窓から覗いていけば、きっと救う価値のある星のはず。
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イノセンツ(2021年製作の映画)

2.4

頑なに大人への説明を拒む子どもたちの、子どもたちだけで完結しているあの世界を、実際は大人たちが描いているという背景にどこか居心地の悪さを感じる。子どもたちに一体なんと言って演技指導しているのだろう?>>続きを読む

神回(2023年製作の映画)

2.0

どうしても逃れられない絶望感があったとはいえ途中あまりにも不快な方向へ進むのでそこから終盤、叶う事のなかったロマンティックな結末へいくら軌道修正しようとも全く感動できない。やり直しがきく・きかないの話>>続きを読む

アイスクリームフィーバー(2023年製作の映画)

3.0

食べ残しを道端に投げ捨てる、食べ物を投げつけ合ってはしゃぐ…みたいな描写が昔から本当に無理。楽しいと思えないし粗末にしてるとしか思えない。
(「地下鉄のザジ」だけは例外。)
父親を探しにやって来た姪を
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.7

相手を出し抜いてるつもりのはずが、徐々にこちらが追い詰められていく空港のシーンがとにかく面白い。1作目の緊張感を思い出す。劇中で見せる「手品」を始め、生身の人間が出来る事はまだまだたくさんある…という>>続きを読む

Pearl パール(2022年製作の映画)

4.7

「この人なんかやばいかも…」と後退りした時にはもう遅い。エックスありきの前日譚だけどこちらの方が作品背景や映像の質感、色濃く表れた映画(銀幕)愛など、とても好み。エンドクレジットも今まで見たことないほ>>続きを読む

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

3.3

近付きすぎたり遠ざかりすぎたり…を繰り返しながら人と人は成長していくものだと思うけどこれは離れた途端に致命傷になるくらい、最初から近すぎたのかもしれない。失くした後の遠くから母親を見つめる眼差しが、恐>>続きを読む

キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩(2021年製作の映画)

3.5

戦争という言葉を「正しく」言い直しするシーンがあるけどあれこそ愚の骨頂。大人の身勝手さ。自分と自分の大切な人の身にも危害が及ぶと分かった上でそれでも隣人を助けるか、その人の人間性が問われる。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.6

人物の行動理由や世界のルールの何故?を、「これはそういうものだから」と強引に押し通す癖が少し目立って感じたけど、そこも含めて唯一無二。宮﨑駿にしか作れない作品。頭の中に一体どんな光景が広がっているのだ>>続きを読む

交換ウソ日記(2023年製作の映画)

4.1

自分らしさを発揮するのって実は周りがペースを合わせてくれたり助けてくれてたりするからなんだと思う。友だち2人がとても良い。ウジウジしてるんじゃなくて思考がゆっくりだよねと指摘されて、あーなんか分かるっ>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

2.3

何度も繰り返されるものを文体の基礎ととるかマンネリととるか抗えない運命ととるか。画面がガチャガチャしてるところと、しんみり話す場面のバランスが悪く物語がなかなか進まない。

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.0

列車シーン画面暗くて見にくいしヘレナもテディもどんな人間なのかよく分からない。無関係な人が殺されその容疑がかけられる展開が一番引っかかる。大スクリーンでインディが見れたのは満足。

君は放課後インソムニア(2023年製作の映画)

5.0

誰かがくれた想いや言葉や手と手の触れ合いが、確かに自分もここに居た証としてずっとずっとこの世界に残ってく。ここに居て良かったんだよって最後にぎゅっと抱きしめてくれる。愛おしさで胸がいっぱい。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.8

全編楽しい。ただ力ずくで結婚を迫る姿に笑いながらも、ふと、そんな風に見られた事がない者の視点で見るとちょっと哀しい。。配管工ならではのアイデアで勝利してほしかったところもある。

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.1

変える事が出来ない運命だと諦める(悟る)のが早すぎる。嬉しい驚きであるはずのゲスト出演も「この人は出るのにあの人は出ないんだ…」っていう大人の事情がチラついて宇宙の広さより想像力の狭さを感じてしまう。

探偵マーロウ(2022年製作の映画)

3.0

目の前で人が殺されてるのに立ち尽くして見てるだけとか、どこか真実の進行とは別の場所でマーロウが傍観してる印象を受ける。そもそもこの話に傍観者は必要だったのかな?とさえ思う。30年代を再現した映像は好き>>続きを読む

氷の微笑 4K 30周年記念レストア版(1992年製作の映画)

4.7

犯人が本の作者である場合と本の作者に罪を着せようとしている読者の場合その2通りの説明に背筋がゾクゾクする。子どもも幸福なエンディングも全く入り込む余地がない完全に大人の映画。

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

4.6

なにがあっても絶対守ってくれる。目を逸らさずずっと自分だけを見ていてくれる。って、血の繋がりよりも愛だと思う。人を殺すのはいけない事…と、胸を張って言えない人類の歴史にも軽くメスを入れたSF。

ブラック・デーモン 絶体絶命(2023年製作の映画)

3.3

表紙を堂々飾る巨大なサメはいわゆる一種のマクガフィン。これは会社の暗部を背負わされた男の受難の物語。「人の価値は住んでる家や着ている服では決まらない」…のくだりにこの映画の本当の価値が。

ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

2.2

「愛する者を奪って苦しめる」の一点張り。ドムを追いかけてくる手下もそうやって脅されてきた人たちと考えると、なんて無駄な争いをしてるのだろう…。ローマで爆弾と一緒に走るダンテも謎。

THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

4.4

目的明かさず含みを持たせた続編ありきの展開なのと哀しみで覚醒したわけはないのが惜しい。けど互いの強さの探り合いみたいなドヤ顔合戦は楽しいし食品売場の試食コーナーもどこか懐かしい。

セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

4.0

「ぼんやりしてると人生に置いていかれる」と言われてうっと辛くなった。なにかに感銘を受けたり感化されたりって若さゆえの特権なのかもしれない。年を重ねると環境にひれ伏し生活を保持するで精一杯。

おとななじみ(2023年製作の映画)

4.2

距離が近すぎるからこそ踏み出せない。関係を壊したくない。…かといって諦めもきれない。そんなあるあるなもどかしさが、可愛く愛おしく描かれてた作品。「胸きみ」もそうだけどキャラクターみんながとても魅力的。

MEMORY メモリー(2022年製作の映画)

2.4

肝心な所で証拠を出せないというだけで後はあまりアルツハイマーの設定がストーリーにサスペンスを与えてない気がする。自分たちではどうにもならない大きな力を前に結局さじを投げ出したかのような終わり方。

アバウト・ア・ボーイ(2002年製作の映画)

5.0

この人は自分の大事な一部と気付くまでが人生の前半で、その人とその人にとっての大事な一部まで大切にしようと行動するのが人生の後半なのかなって思う。面白い職に就いていればと悔やむ心情すごく分かる。

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

2.0

コミュ力に長けてなくても人を大切にする心は持てるしそれが冒頭から七森には全然感じられなかったのと傷付ける傷付けられるを画で見せず終盤でいきなり語り始めるからこれは映画ではないと思った。

薔薇の名前(1986年製作の映画)

4.8

神や信仰って、都合が悪くなった人間の責任転嫁な気がする。いつの時代も権力が強引に蓋をしてくる。蔵書の山を見つけた時のショーン・コネリーが、推しの供給を得たオタクのような顔で歓喜してて可愛い。

ハロウィン THE END(2022年製作の映画)

2.2

そもそもハロウィンってこんな気難しい話だったっけ?と困惑。悪意が伝染していく恐怖よりも、封印したい過去を抱えながら誰ひとりとして町から出て行こうとせず住民皆が知り合いという関係性が怖すぎた。

エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.3

1作目とは打って変わって「大人の」駆け引き。こちらの方が共感できる。ただ、芸術を共通言語とした繋がりが良かっただけに、受け入れて貰えなかった哀しみをもう少し丁寧に描いてほしかった気もする。

エスター(2009年製作の映画)

3.0

意外なオチが待っている真相…よりも、そもそも養子をとろうとした理由、家族に起きた過去の話、自分の子どもたちのことをちゃんと見てない大切にしてない感じがする両親等に、見ててすごく悲しい気持ちになってしま>>続きを読む

プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第3章(2023年製作の映画)

4.9

理想と現実の狭間で揺れ動く心。現状維持を選択、決断を先送りした事によって引き起こされる惨事。プリンセスの語る想いに胸を鷲掴みされる。

ダークグラス(2021年製作の映画)

4.1

意味不明な犯人像と動物への偏愛。これぞまさしくアルジェント。音楽もめちゃくちゃカッコいい!「これは悪夢。いつかは覚める」と少年に言い聞かせる言葉がそのままこの混沌とした時代に向けられている、ような…。

なのに、千輝くんが甘すぎる。(2023年製作の映画)

3.5

自分の気持ちを隠しすぎてるとストーカーよりも危ない人になる気がする。お顔が良いとか愛嬌がやっぱり最強とか、他にもSNSに振り回される事への批判もやんわり入っていたりして普通に面白かった。

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.7

普通に面白いけど親を知らずに育ったならともかく娘の心変わりが早すぎる気がするし悪役も何故そこまで他人の子どもを連れて行きたがるのか疑問に思った。太ったドラゴンは可愛い。