その子にとってなにがいちばん幸せなのかを考える。大切に想う心。自由でワクワクする壮大な家出とファンタジックな世界観。自分が親になった時には、この作品はどんな風に感じるのだろう。
恋は心の苦しみと歓びが同時に存在するものなのかもしれない…。傍から見れば滑稽に見えるような事でも当人達にはそれが世界の全て。「もう二度と恋を笑わない」って気持ちにすごく共感。
アクションのワクワク感って悪役の魅力に比例する気がする。手下に厳しいだけのボスとか大金に目がくらんですぐ裏切る男とかしょーもない悪役しか出てこない。ジーナ・デイビスがすごく元気そこはいい。
手下は老いゆく主人の身体を心配し、主人は手下に優しく接してる。なんかこういう悪役、最近あんま見なくなった気する。最後の泉のとこでは思わず「頑張れ〜!あともう少し!」って応援してしまってた。
1作目のガジェットや懐かしい台詞に頼りすぎて本作のオリジナリティは何処に?って感じで続編の必要性があまり感じられなかったけどマッケナ・グレイスにこの役をキャスティングした人は天才。
聞いてほしい事はまず言わないと。愛情をこうして目に見える大きさで表現してくれる映画って最高。エンディングのイラストで少女が少し大きくなった姿が描かれててめっちゃ感動。
合間合間にクリス・クラインのニヤけ顔が挟まっててストーリーに集中できず。爪の人強そうと思ってたら激弱だし娘の目の前でああいうトドメは残酷で、どっちが悪者なんだか。
いい感じに気の抜けた、あまり深刻になり過ぎないピアース・ブロスナンが最高。生きるの、あれぐらいの姿勢でいい気がする。陽動作戦とかどこかで見たような場面ばかりだけど深く考えず気楽に見る分には丁度いい。
自分の生き様をまるで大人の寓話、男のロマンかのように酔いしれながら語っているけれど、「傍から見なくとも」単なる浮気、ただの不倫。積み重ねた歳月を男のヅラだけで表現する手法がマジなのか分からず困った。
「好き」、だけではきっと一緒にはなれない。口に出せないこと、背負ってるものも含めてその人をちゃんと見ているかどうか。そしてその「口に出せない」も、実は無意識のうちに心を閉ざしてしまってる証なのかも。
この画面には映ってない毎日の繰り返しが、永遠とも思えるぐらい長い長い時間だったんだろうな。惰性とか依存などの言葉では言い表すことの出来ない宿命のようなもの。口元のアップで見せてく演出すごく良い。好き。
結局ピーター・パーカーの葛藤って何だったんだろう?って思う。歴代サプライズゲストを招く事ばかりに注力し過ぎて肝心の隣に住んでる見知らぬ人たちとの関わりを全然描いてなかった気がする。
命を懸けて誰かを愛する姿はその相手だけでなくやがて他の者をも正しき行いへと向かわせる。人と神、互いの成長。思いやり。誰かに心奪われてる者にだけは命令に従わせる事が出来ない…のとこ、すごく好き。
シリーズらしさと言えば身内を撃たれた復讐で単身敵地に乗り込むぐらいで襲撃されてるのにメリーゴーランドの人混みに紛れるとか他の人に当たりそうで危険すぎる。家電付き銃の使い勝手の悪さには笑った。
前作のメンツがめちゃ仲良くなってて見てるだけで微笑ましい一方で展開が一本調子になってしまったのが少し残念。話術で強引に乗り込むのもちょっとやり過ぎな感じで相手それだけで信じるの?!ってなる。
全編ニコニコしながら見れる痛快作。次から次へと上司が現れる組織図は日本人には特に共感できる気がする。お堅いタガート巡査部長の角が取れてく展開も最高。小エビのサラダのサンドイッチ食べてみたい。
2人が居て ひとつの性。自分がこれから進むべき道を相手の決断に委ねてしまう…のではなく、愛する人を信じるという事。終盤のワールド・ウォーZっぽい画面が少し美意識が欠落してる感じがした。
きっかけと憧れが途中で変わってもそれはそれで良い。個人の大切な想いを育む地(ネオ・ヴェネツィア)の物語。ずっとずっと浸かっていたい心地良さ。持たざる者の唯一の武器に涙した。
大切な人を失った悲しさゆえに悪になりきれない復讐者と命の重み尊さを説く刑事。土壇場でつい責任転嫁してしまう人の弱さも含めジャッキーの人間観察と倫理観、そして人柄の良さが色濃く出た佳作。
男をそういう視点で描いてるのに気持ち悪さしか感じなかったし事の真相が分かると、なんであんな行動とってたの?という矛盾が目立つ。寮に馴染めず逃げ出し自分好みの部屋を見つけるまでは良かった。
電車の吊り広告で幸せの在り方を植え付けられてしまってるだけで本当は、周囲に好意や思いやりがたくさん溢れているのにそれに気付かず1人で勝手に生き辛い世界と嘆いてるように感じた。まずは感謝する事から。
ひとつの世界が終わりを告げ、また新しい世界の始まりを予感させるラストが好き。敵対?する者同士がなんだかんだで行動をともにするとことか霊なのか人の仕業かをハッキリさせずに進む展開も良い。
全員が「理不尽」の被害者。最初に規則性に気付いた後、菅田くんがとった行動がイケメンだった。大人だ子どもだ言い合ってるのはちょっと稚拙に感じたけど伝えようとしてるメッセージは意外とピュア。
結婚と恋愛は違うとよく聞くけれどこれはそのどちらでもない、まるでお互いが相手に理解される事をあえて望んでいないような、頑なに本音を隠し通そうとしてるように見える。ただただ歪な自尊心。
きっかけが何であれそこにどんな理由が秘められていようとも、一度好きになったのならその気持ちを自分がどうしたいのか、が大事なんだと思った。吐くシーンがあまりに多くそこはもう少し映像的に工夫してほしかった>>続きを読む
父娘の血縁関係を他人の一言で表すなど語り口はサラッとしていながら内容が辛すぎる。自分に過去があるのと同じで相手にも言いたくないものを抱えてるかもしれない…と思いやる心が彼氏にあれば、まだ救いはあったよ>>続きを読む
途中から爆テンション切り替わっておお!面白い!って興奮するけど落ち着くとこには落ち着いて、あぁやはりジェームズ・ワン監督だ…となる。今回の家族愛の描写はちょっと紋切り型に思えてしまったけど。
心に受けた傷は本人にしかその痛みが分からないものだしその清算も結局本人でしか出来ないもの。気付けばそうではなかったものとして自然と忘れ去られてしまう束の間の永遠を、切り取った景色が儚くも美しい。
誰しもが人の精気を奪い取って生きている。…ではなく、お互いが力を与え合って生きている。男と女が本当の意味でひとつになるということ。空を貫く光の柱。大聖堂の内部と周辺に積み上げられた死体の山が圧巻。
何年も真面目に働いてきたのに会社の不正に気付いちゃった系。人間よりはるか上位の存在が普通に英語喋ってる。年齢差ある人間との交流がもう少し欲しかった。初見で覚えてしまうキャストの顔と特技の描き分けは良い>>続きを読む
ひたすら前へ歩を進めるシンプルな構成と心洗われる美しい風景で清々しい余韻を残す作品でありながら、寿命の長さも愛の温もりも皆に平等に分け与えては貰えない…という容赦ない描写がなんとも切ない気持ちになる。
低所得、地位も人脈もない高齢者相手の場合に限らず自分に余裕がない時でも、見知らぬ誰かが困っていたら果たして優しくできるのか…は、(綺麗事抜きにして)正直分からないよ。その時の最善を尽くすしか。
怒りは恐怖の裏返し。なるほどなあ。いまの私たちではない昔の人たちがしてきた事は綺麗さっぱり忘れて私たちは親友になりましょうよ!…とは簡単にいかないものなのかもしれない。呪縛という意味での残酷な懐古主義>>続きを読む
シリアスな大人の駆け引きの世界を子どもたちが(と言っても高校生)が、模倣していて笑える。絶妙な長さのコートとか面会時間とか。あと全然勉強とかしてなさそうなのに新聞だけは全校生徒熱心に読んでるのも笑っち>>続きを読む
今まで殺せなかったものをなぜ今になって殺せると思い込んでいるのかまずはそこから知りたい。マイケル・マイヤーズ当人の思惑(があるのか不明だが)ほったらかしで周囲が勝手にワイワイ盛り上がってる感じ。
噂にたがわぬ傑作。暗い自分の内部の嘘をグリグリ抉り出されてく感じ。決して爽快感や解放感ではないのに全然それが嫌じゃない。自分の醜い部分をさらけ出すのって、なにも勇気が必要というわけでもないんだなと感じ>>続きを読む