nancyさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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エリン・ブロコビッチ(2000年製作の映画)

4.0

実話に基づく作品。世間に見放されたようなシングル・マザーのエリン、低賃金でファイルの整理をするだけのような女性がヒロインになる映画は、それまで、そんなに多くはなかったのではないか。そんな女性が大手電力>>続きを読む

ダンス・ウィズ・ウルブズ(1990年製作の映画)

4.0

従来の西部劇に登場する米国映画の先住民は悪玉として描かれていることが多い。さらに、観ているものが、「先住民=悪玉」とみる見方こそ、「支配」なのだと気づかされた。征服者による先住民の支配だけでなく、人間>>続きを読む

哀愁の旅路(1966年製作の映画)

4.0

映画の原題はThe Whisperers。映画の冒頭、頭を少し傾けつつアパートの中を見回しながら、「あなたはそこにいますか?(Are you there?)亅と、不安げに老婦人は尋ねる。あなた(ささや>>続きを読む

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.0

遠藤周作の『沈黙』をマーティン・スコセッシ監督がどう描くのか、興味があった。映画は、神父やバテレン迫害をリアルに描く。過度に日本を歪曲した形で描くのでもなく違和感はない。遠藤周作流の日本的キリスト教解>>続きを読む

ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス(2016年製作の映画)

4.0

ワイズマン監督の『ニューヨーク公共図書館』を観ました。ドキュメンタリータッチ、BGMなし。たんたんと図書館の様子、様々な人々や様々な活動が映し出されます。建物も素敵ですが、デジタル化の中にあっても、そ>>続きを読む

LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.0

『Lion』~実話に基づく映画だということに、感動しました。といっても、映画だから実話ではない。
30年ぐらい前のインドの状況(ホームレスの子どもたち)、里親制度、家族について、そして25年後の再会な
>>続きを読む

世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

4.0

『世界に一つのプレイバック』これも知人から薦められてみました。原題は"Silver Linings Playbook”ですね。そのタイトルは、「Every cloud has silver linin>>続きを読む

この森で、天使はバスを降りた(1996年製作の映画)

4.0

同僚の先生から薦められて観た映画。7年前ぐらいに観たので、ストーリーの詳細はあまり覚えていないが、とても心が洗われるような映画であったように記憶している。隠れた名作の一つか。タイトルのThe Spit>>続きを読む

リスボンに誘われて(2012年製作の映画)

3.7

ポルトガル人の設定ですが、全編英語が不思議。知人のコメント〜教授のコートに入っていたあの本も絶対にポルトガル語のはず。それを先生は読めたんですね。それにしても、二人の懐かしい俳優にびっくりしました。ド>>続きを読む

舞踏会の手帖(1937年製作の映画)

4.2

名匠デュヴィヴィエ監督の作品。原題はUn Carnet de Bal。原題そのままのタイトル。この時代、オムニバス映画は斬新な手法だったのではないか?1人の美しい女性クリスティーヌが、昔の手帳をもとに>>続きを読む

毒薬と老嬢(1944年製作の映画)

3.8

これもBSで観た。キャプラ監督のホラー映画。老女姉妹の無邪気なサイコパスがすごい。コミカルな演技のケーリー・グラントとの共演。思わず見入ってしまった。

サンセット大通り(1950年製作の映画)

4.5

往年の大スターとハリウッドの狂気を描いた映画。主役のグロリア・スワンソン自身は無声映画時代大女優。売れない脚本家を演じたウィリアム・ホールデンもその頃、不遇の時代を過ごしていたという。この役は、もとも>>続きを読む

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

4.0

ドイツ映画。余命わずかと宣告され、末期病棟でたまたま出くわした2人が、死ぬ前に海をみたいと病院を飛び出す。余命宣告を受けたものが人生の最期をどう生きるかという映画は、その後もいろいろ登場する。古くは黒>>続きを読む

間奏曲はパリで(2013年製作の映画)

4.0

とにかくイザベル・ユベールが素敵。こんなふうに、フランスは、女性が年齢を重ねることで魅力を増し、その魅力が評価される成熟した社会。これはイザベルのような美しい女性に限らないと思う。そんなことを思いなが>>続きを読む

君が生きた証(2014年製作の映画)

4.0

原題はRudderless。これは主人公のサムがクエテンティンという若者と結成するバンドの名前。"rudderless"は「舵のない」「明確な方針のない」という意味。ストーリーの記憶があいまい。かなり>>続きを読む

パラレル・マザーズ(2021年製作の映画)

4.0

アルモドバル監督とペネロペ-クルス主演の作品。1998年の作品、All about my motherを思い出した。ウクライナ戦争が続く中、戦争が身近に感じられる今、目の前にいる人を愛する大切さを教え>>続きを読む

我が道を往く(1944年製作の映画)

4.0

戦争中、こんなハートウォーミングな映画🎞を制作したとは、余裕だなぁ。老牧師の1年に1回アイルランドの母から送られるウィスキーを、アイルランド民謡のオルゴール箱に入れて、少しずつ飲むシーンに泣けました。