3時間があっという間な成り上がりドラマ。ディカプリオって振り幅のある俳優になったなーと思いながら、金と薬が飛び交う狂気の世界をグルグルできました。
とりあえずクリスチャン ベイルの役作りはスゴイ。あと、音楽も良い。でも、ストーリーは一辺倒で盛り上がりがあまりない。ラストもなんだかな。
ヒステリックな夫、責める姑、何も言えない親。愛はあっても一方通行で誰も原因には辿り着けない。
日常の中での精神の崩壊は観ていて息苦しくなるほどリアル。
複雑な恋愛だけれど、結局はとても人間的な恋だし、主人公はPCを通して愛の感覚を掴む。
「恋は社会に受け入れられた狂気」っていう言葉が印象的。
思ってた話とは全然違かった。限りなくドラマに近いSF。設定は未来だし、現実から離れてはいるけど、描かれているものは人間だった。下手な人間よりずっともの分かりが良くて良い奴なロボットも皮肉っぽくて好き。
原作よりもソフトで笑いもありポップ。中島監督独特のファンタジー色の強い色使いと所々挟んでくる歌が面白い。でも、ソフトに描いたゆえに人物の描写がやや薄かったかな。
借金を返し終わった途端に調子にのってカジノで大負けする男。それでも、自分の城である場末のクラブを守るため殺しを請け負う。
主人公にとって、場末のクラブでもロマンであり、情熱なんだろうな。画面から溢れ>>続きを読む
設定と演出の妙。観てる側も入り組んだ時系列の中を彷徨ってしまう。そして、主人公は過去に固執しているのに、頼りのはずの記憶を歪めてしまい、観てる側も混乱させられる。面白い。
徹底的に作られた世界観は相変わらず素晴らしい。12歳っていう少しずつ分別がついていく多感な時期を、初恋を通して可愛らしくも意味のあるものに映してる。大人が描けない純粋さを最後に主人公は描いたのかな。
本人たちは軽いノリなんだろうけど、ネットを通じて賞賛してくれる人もいたら、若いんだし調子にのるのも分からなくはない。欲望なんて尽きないしね。
音楽、ファッションは良かったです。
アンバランスな設定がかえって物語を深くしてる所が面白い。セリフは少ないけれど、ストーリーが繋がっていくし、それぞれの感情も動いていくのが感じられる。最後のセリフが良かった。
配役は良かった。ベースのおかげでなんとかバンドも音楽してたし、宮崎あおいの楽器やりたてだけど聴いてくれ〜な感じも自然だった。でも、浅野いにおの少し濁った透明みたいな空気はやっぱ出ないかなって。
偏屈で皮肉たっぷりなインテリ男と、物好きな女の恋愛話。これ見てたら、ライ麦畑のホールデンを思い出した。物事に対してある意味正直なんだろうな。
あと10年早く見たら絶対スケボーやってるんだろうな。それくらいカッコいいし惹きつけられるし、青春。ロッド スチュアートとか音楽も良い。
日本語の表現の多彩さゆえの美しさと辞書づくりの難しさ。奥ゆかしささえ感じる二人のやりとり。すごく日本らしい映画。感情という媒体を通して、言葉って初めて意味とか熱を持つんだなって思いました。
メルヘンっぽいけど、シュールでコミカル。役者も豪華で良い夢を見た気分になれます。
ビキニの姉ちゃんがギャングを壊滅。ハチャメチャだけど青春もしてて、ネオンカラーとアゲアゲな音楽の煽り方も悪くないです。
気味悪く、趣味も悪い。でも、デニスホッパーが描く世の中の暗い部分はトチ狂っていて嫌いじゃない。
救いも未来もない話。機械的に生産され消費されてく人間たち。感情や魂が行き場を失くす悲しい世界。
恋愛映画だけど途中はロードムービーで。旅の後のデザートはブルーベリーパイと甘い恋の続きみたいな。すんなりくっつかない所がウォンカーウァイの作品らしくて好き。セリフもいちいちシャレてるし、ノラジョーンズ>>続きを読む
ルーニーマーラが美しかった。憂いを帯びた姿は最初は嘘かホントか分からずミステリアスで、追い詰められていく様も美しかった。ジュードロウが怒りとか憤りとかで2人を追い詰めてく姿もある意味病的で、それはそれ>>続きを読む
音楽、オスカー アイザックの歌が素晴らしかった。ラブソングより深いところにある彼の歌が受け入れられなかったのは時代のせい?歌う度にルーウィンがすり減っていくように見えた。侘しさとカッコよさとフォークソ>>続きを読む
色んな色の青春が、青だけじゃない青春が見えた気がしました。情熱だったり、苦悶だったり、喜びでだったり色んなものを抜けて大人になってくんだなって。音楽が良かったし、10代の頃に持つ音楽への憧れとかすごく>>続きを読む
クソ野郎ばっか。でも、何か分かる部分も多い。見栄とか建前とかだらけなリアルでドロドロした渦の中心は人間の弱さとエゴなのかなー。
2時間に原作を詰め込んだからか、脈絡のない旅に見えてしまった。ただただ街を通り過ぎてくだけで、立ち寄った街でのストーリーや感情もイマイチ理解しにくい。もっともっと狂っていて神聖なディーン モリアーティ>>続きを読む
たわいもない会話、間が自然で良かった。主役の二人を見てると自分も何か歳とったなーと感じちゃいました。
ストーリーも音楽もキラキラしてて楽しめました。純粋なエネルギーと優しさと色彩に溢れてます。
愛とは光と影、喜びと憎しみ。波紋みたいに揺れて、掴めるようで掴めない。
壮絶な映画。手探りで探す仄暗い愛。それぞれが何かに取り憑かれているようで、破滅に向かいながらも、それが時に美しくって印象的。
純粋な愛であり一人の少女が女性になっていくありのままを描いてる。長いセックスシーンは息を飲むほど官能的で、一つの愛の形を見た気がしました。木漏れ日の中の光と出会った愛は、少し虚ろだけど確かで、素晴らし>>続きを読む
常軌を逸した凶悪さと、日常に芽生える凶悪さ。どっちも目を背けたくなるけど、リアリティがあって、間違いなく人間の一面なんだと思わされます。
少しずつ悲哀、切なさを抱えた人たち。でも、それにも意味はあって、洗い流してくれるような音楽と一緒に、そういえば泣いてました。
男の生き様。馬鹿で不器用でも、自分の生きる世界を持っていれば命も削れる。そういうのってやっぱかっこいい。
平坦なドキュメンタリーの様に進む作品。だだその抑揚のない中に森の神秘的な美しさは光ってました。森の深くまで踏み込んても辿り着くことのできない喪失感。生と死を通してナチュラルリズムみたいなものを描きたか>>続きを読む