lisakoさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

3.3

成長して一歩進み出す物語が必ずしも正解ではなく、自分なりのタイミングが来るまではそこに留まっていてもいいのだと語りかけてくれるような作品だった。所々クスッと笑えるシーンもあって叔父さんがとても愛おしい>>続きを読む

クラッシュ 4K無修正版(1996年製作の映画)

4.0

うまく感想が書けないのだけど観終わった後からずっとこの映画のことを考えている
こんなに温度を感じない映画は初めてだった。感情の機敏がなく、ひたすらに無機質で空虚なままストーリーは続く。
機体と身体の衝
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婚約者の友人(2016年製作の映画)

4.3

優しい嘘から始まる物語
どこまでも上品でロマンチックでたまらなく切ない…とても好みの作品。

コロンバス(2017年製作の映画)

4.6

壮大な建築物を背景に、ぽつりぽつりと言葉を交わしながらお互いの傷を癒やしていく二人の関係性がとても優しくて心地よかった。恋をするわけでもなく、相手の心の奥まで入り込むこともない、でも無性に会いたくて話>>続きを読む

ヘルムート・ニュートンと12人の女たち(2020年製作の映画)

3.5

ヘルムート・ニュートンの写真には、被写体である女性の力強さがよく現れているとともに、彼自身の欲望も忠実に映し出されている 彼が撮ったすべての写真を肯定的に見られる訳ではないけど、映画を観て作品に対する>>続きを読む

ストーカー(1979年製作の映画)

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初タルコフスキー
お酒を飲みつつ観たら、寝た…笑 もう一度チャレンジしたい

マックイーン:モードの反逆児(2018年製作の映画)

3.8

心の中の暗い闇も、芸術に昇華されると驚くほどに美しく人を魅了することがあるけれど、本人の消耗はきっと図り切れないほどに大きく身体を蝕んでいく 苦しいけど良いファッション・ドキュメンタリーだった。

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.7

眼差しの映画
ラストは感情が昂まってずっと泣いていた 燃えるドレスの裾にも気づかずこちらを見つめる彼女の、一瞬の美しさよ…。オウィディウスの変身物語をストーリーに入れる演出も素晴らしいなぁ。

赤線地帯(1956年製作の映画)

4.0

自由奔放な京マチ子と堅実で狡賢い若尾文子 二人が画面に映るとパッと華やぐほどに豪華だなぁ
社会から見放されても、明るい未来がなくても、女の子はそれぞれのやり方で、時には自らの身体を使って生き抜かなけ
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ジオラマボーイ・パノラマガール(2020年製作の映画)

4.0

岡崎京子の映画化の中でも一番完成度が高いと思った 軽やかな身体性と捉えどころのないあの空気感がくっきりと映し出されていた!
とりわけカメラワークには鳥肌が立った。交わることのないふたりの視線と想いを、
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PicNic(1996年製作の映画)

2.0

行き過ぎた世界観が自分にはとても気持ち悪くて具合が悪くなるほどだった…。このころを生きていた人たちはみんな、世界がもうすぐ終わってしまう感覚をぼんやりと感じていたのだろうか 冒頭の、丁寧に並べられた薔>>続きを読む

ぼくたちの家族(2013年製作の映画)

3.6

好きな構図がたくさんあった、覚えてる中だとリビングでみんな横になって寝ている場面と、病院で三人が別の方向を向きながら静かに泣くシーン
池松くんの"この家族もうとっくに壊れてんだよ(うろ覚え)"という
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オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

3.5

赤いオープンカーで夜のニューヨークを爆走するシーンと、モネの絵画に心奪われる瞬間がとても好きだった 少女を描かせたら無敵なソフィアだけど、親子の描き方もとても繊細で丁寧、上品

青空娘(1957年製作の映画)

3.8

若尾文子のひたむきに生きる姿からたくさん元気をもらった テンポも良くて清々しくて幸福感に満ちた映画!初増村作品だったけどもっと観たいな

珈琲時光(2003年製作の映画)

3.3

これ観た後、散歩したくてたまらない気分になってすぐに中央線沿いを散歩した!
御茶ノ水駅の電車の交差の美しさ、近所の喫茶店でアルバイトしていた頃を思い出した
何のドラマも起こらないし誰も何も伝えない、ふ
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東京暮色(1957年製作の映画)

4.0

あたたかい家族の話ではなくて、現実味のある悲しいストーリーが個人的には好きだった。深みのある濃さのモノクロが物語の冷たさとぴったり合っていたのと、軽妙な音楽とのちぐはぐさが奇妙
お姉さんの子どもを見て
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

4.7

今までのドラン映画のような派手さはないけれど、観賞後からじんわりと良さがあふれて、この映画のことがたまらなく好きになってしまった。
ひとたび恋に落ちると、彼を思って爪を齧ることしかできないし、ふとした
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.5

観終わった後に解説読みながらあれこれ話すまでがノーランの映画の醍醐味
ロバート・パティンソンがとんでもなく魅力的、トワイライトの時は何とも思っていなかったのに…。笑

ロマンスドール(2019年製作の映画)

3.5

タナダユキの撮る蒼井優が本当に大好き…。登場人物がみんな人間味に溢れていていとおしい。
ネバヤンの主題歌がぴったりだった

夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

3.9

キム・ミニのための映画
酒飲んで愛について切れ散らかすキム・ミニ、なんて面倒くさくて愛おしいんだろう!女の先輩とのキスシーンにどきどきしちゃった。
口論とか見ててちょっとしんどい部分もあるけれど、失恋
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眠る虫(2019年製作の映画)

4.5

観終わったあと、席を離れたくないくらいに、じんわりとこころが解れていくような優しさに満ちた映画だった。
幽霊が話したり、軍手が手を振ったり、この映画では生きているものとそうじゃないものの区別は曖昧で
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ソワレ(2020年製作の映画)

3.5

重たい内容にしては割とドライな演出で、最後までちゃんと映像に没頭していられた。でも性的虐待をフックに物語を進める映画はもうあまり進んでは観たくないなぁ。芋生悠ちゃんの演技に、何度も息を呑む瞬間があった>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.9

IMAXにて、二回目

今まで観たノーランの映画で断トツに好きなダンケルク。映画館で観れて幸せだったしこれは大きなスクリーンで観るべき映画だと思った。台詞がとても少ないけれど、陰鬱な青みがかった色彩と
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インセプション(2010年製作の映画)

3.5

劇場で、初めてちゃんと最後まで観た ノーランの映画はもっと静かな方が好きだけど、夢と現実の境目というテーマにとても惹かれたし純粋に楽しめた。

LETO -レト-(2018年製作の映画)

3.8

青春のきらめきとパンク、哀愁と寂しさが全てつまっていて全身で夏を感じた!途中出てくる説明おじさんがどうもうざったかったけど笑、編集もポップでワクワクしたし三角関係の切なくもありカラッとした描き方が良か>>続きを読む

美しき棘(2010年製作の映画)

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序盤から退廃的すぎて見るのやめてしまった、今度リベンジしたい

劇場(2020年製作の映画)

2.8

見事な共依存で観ていてしんどかった…。自転車のシーンと、ラスト良かったな。又吉の作品はやっぱり原作がいちばん良い