ninaさんの映画レビュー・感想・評価

nina

nina

映画(82)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

みんな優しいんだけど、その優しさの根底に自分みたいになってほしくないという強い自己否定があって、それが悲しかった。
ソヨンの言うように、もっと早く彼らが出会っていたら。それ以前に彼らに「生まれてきてく
>>続きを読む

本気のしるし 劇場版(2020年製作の映画)

4.2

ほぼ全ての時間、登場人物の誰かに対して「何なんだこいつ…」と「分からなくはない」の感情を繰り返しながら見た4時間だったけどラストが良すぎて。本当に見てよかった。警報音が鳴り止まない。私もどこかで地獄を>>続きを読む

女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

4.0

変態ではあるけどロリコンの話では全く無いので色んな人に見てほしい。女の子の友情に泣ける話です。ただ最後がちょっと惜しい。帝一の國のエンドロール入りが最高だったのであれ位インパクト欲しかったな。
予告に
>>続きを読む

映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園(2021年製作の映画)

4.5

最後30分くらいずっとクライマックスですごい。先生は人間だから…からの風間くんの手紙は泣いちゃう。しんちゃんとしても面白いし、近未来SFとしてもちゃんと面白い。管理社会の是非を問う、良きSF青春映画。>>続きを読む

キャラクター(2021年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

サイコパス・猟奇殺人・新興宗教・伝染する狂気……こんなコテコテのテンプレ映画がこの平均点とか…と思ったが若年層が見るとまだ新しく感じるのか。最近は新しい作品を見てもあれと似てるな、と考えることが多くな>>続きを読む

恐竜が教えてくれたこと(2019年製作の映画)

4.0

映像も音楽もインテリアもファッションも全部好き!テスの着こなしが本当にキュート。

いつか家族が死んで孤独になる日が来ることに突然気づいて怖くなるあの感じ、確かに覚えがある。優しさが辛くなったり。
>>続きを読む

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

「しょうがない」を受け入れたあすはのシーンから始まって「しょうがない」と諦めなかった矢野くんのプロデビューでこの映画は終わるけど、努力は裏切らないとかそういうことを押し付けてくるのではなくて、ひかるを>>続きを読む

目撃者(2017年製作の映画)

3.3

終盤の泥仕合は一体何を見せられているんだ…となったり所々?な部分はあったけどテーマは明確でホラー並みの緊張感もあるので、ハラハラ楽しみつつ、非常に考えさせられる内容でもあった。恐ろしい程の静寂がリアル>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.3

素晴らしい人生賛歌。悪い人が出てこないので、どうか誰も不幸にならないでくれと祈るように見ていたが、メグの言葉で何が不幸かを外野が決めることは間違っていることに気づいた。結婚するしないに限らず、貧乏でも>>続きを読む

悪人伝(2018年製作の映画)

4.7

めちゃくちゃ面白かったーー!!!!!!
マ・ドンソクは言わずもがな最高なんですが無差別殺人鬼がマジモンの狂人でとてもよかった!!!黒塗りの高級車から出てきたマ・ドンソクを見ても日和ることなく即襲いにい
>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

タイトルの出方がダサくてやばい予感がしたけどそこそこ楽しめた。誰もいない廊下や部屋のカットが入るだけで緊張感があって集中して観れる。でも思ったよりホラー要素少なくて全く怖くはない。そして色々と惜しい。>>続きを読む

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.2

最高のティモシーシャラメが見れるという点では満点。ちょっと風変わりで退廃的な美少年+女の子に弱いダメ男という今までの当たり役をハイブリッドしたようなギャツビー、最高である。雨に濡れるだけでなぜこんなに>>続きを読む

悪の偶像(2017年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

想像で補完する所が多いし、決して親切な映画ではないが純粋に面白かった。どう生きてたらこんな話思いつくんだ。

「何を信じるかではなく何を信じさせるか」「ドラマが大事」「利害の一致がすべて」
政治家がこ
>>続きを読む

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

3.0

最後のダンスシーンはもちろん最高で、お兄ちゃんの無言の愛情にも泣けたけど、それまでの展開が感動シーンに繋げたいがためのご都合主義感否めず、ちょっと白けてしまった。「タクシー運転手」とかもそうだったけど>>続きを読む

水曜日が消えた(2020年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

美術と音楽が最高に好み。タイトルの出方とか、病院のたくさんのイスを後ろから撮ったショットとか、めちゃくちゃお洒落なんだけど狙い過ぎて鼻に付くラインを超えない絶妙なセンスがとても良い。コンビニふらっと行>>続きを読む

グッド・ボーイズ(2019年製作の映画)

3.7

夏に子どもがチャリで爆走する映画は大体いい映画。喧嘩しててもかばい合うマックスとソーが良かった。最後も少年期の終わりという感じでちょっと切なくなる良い終わり方だけれども、マックス……お前はそれでいいの>>続きを読む

未成年(2018年製作の映画)

4.0

17歳だからできないことと、17歳だからできることが詰まってた。

終わりにしたくても人生は続く。逃げてもきっといつか自分に返ってくる。愛嬌だけで生きてきた女のように。その場しのぎで生きてきた男の
>>続きを読む

サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

少年たちのひと夏のジュブナイルが映画の大半を占めてるのでホラーを求める人にはおすすめしない。私は大好物なので秘密基地でエロ本、トランシーバーで連絡、となりのエッチなお姉さんへの淡い恋などなど定番を抑え>>続きを読む

前田建設ファンタジー営業部(2020年製作の映画)

3.5

これが実話なのがすごい!そしてみんな会社員の芝居がうまい。熱くてうざい、下の意見は基本流す、でもなぜか幹部には好かれてる小木のリアル感。こういう上司いるよね〜。序盤の乗り気じゃない3人とテンションMA>>続きを読む

ラストレター(2020年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

まず一番思い出すのは庵野への殺意。(笑)庵野の描写やら現代設定でそのワンピースはファンタジーすぎるだろ…とか岩井俊二の中の時が止まってる様を感じてちょっと悲しくなったな。ただ映像はやっぱり素晴らしくて>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.7

ジャンルとしては戦争映画だけど、メインは少年の成長のお話。初恋や別れを経てひとりの人間の価値観が形成されていく様子が丁寧に描かれている。架空の手紙を通じてジョジョが恋を知っていく描写が愛しい。
劇中で
>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

北朝鮮ギャグで笑ってたのが嘘みたいなラスト。希望のある終わりに見せかけて絶対に計画は成功しないことを明確に想定させる手法があっぱれ。こんなに救いのない伏線回収があるかよ。

印象的だったのはギジョンが
>>続きを読む

屍人荘の殺人(2019年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

完全に予備知識なしで見に行ったので突然のゾンビはしばらくの間神木くんの妄想シーンかと思い結構長いな〜〜ゾンビなのは桐島のオマージュなのかな〜〜と呑気に見てたらなんかマジっぽい雰囲気にえぇ…となりつつ、>>続きを読む

ハナレイ・ベイ(2018年製作の映画)

3.8

とても静かな映画。ただその静けさが喪失感とマッチしていて物語に入り込めるので退屈には感じなかったが、さすがに終盤の長回しは長すぎた。

終盤まで台詞やモノローグで主人公の心情が語られることはほぼ無い。
>>続きを読む

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

本物の役者しか出てこないので空気までもがリアルで没入感がすごい。だからこそ日常の中の特別な一瞬がとてつもなく輝いてみえた。
ゆらめく青いスカートの眩しさ、ネオンの陰で照らされる裸体、明け方の薄い光の中
>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.2

ちょー面白かった!!まさかバスケ部のくだりがあの場面で活かされるとは(笑)
ラスト、スポ根もののような熱さでとにかく最高。屁理屈イケメンが加わるところがベタだけどグッときて。立場も考えもバラバラな人間
>>続きを読む

早春(1970年製作の映画)

3.8

唐突な展開と恐ろしいスピードで狂っていく美少年についていけず、画が美しい…ホットドッグ食べたい…以外の感想が特になかったがラストシーンが超超超最高でテンション爆上がりした。まさにDEEP END!見て>>続きを読む

星空(2011年製作の映画)

4.8

とにかく青春のファンタジーが詰まってる。
ひと夏のふたり旅、トラックの荷台に揺られながらスイカ食べて、廃墟の教会でダンス。夏の記憶ってどうしても特別に感じてしまうのはなぜなんだろう。
でもやっぱり現実
>>続きを読む

少女(2016年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ラストの、最高に幸せな2人のシーンの後に「了」を書く途中でエンドロールに入る演出、鳥肌が立った。今後も綱渡りが終わらないことを暗喩するラストがより直前のシーンを際立たせていて。2人の世界の狭さ、幼稚さ>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.5

「最も崇高な芸術とは人を幸せにすることだ。」

偽物と嘘で作られた虚構の世界でも、そこで得た喜びは確かに本物で、それを外野に否定される筋合いはない!
演者も観客も、現実のすべてから自由になれる、それが
>>続きを読む

夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

2.5

あまりに退屈でうとうとして気付いたらエンドロールで焦ったらまさかの2部が始まってびっくり(笑)
そこから集中して見てたけど出てくる登場人物が揃ってクソすぎて苛々して。最終的にキム・ミニがキレてスッキリ
>>続きを読む

世界でいちばん長い写真(2018年製作の映画)

4.7

クライマックスが最高に熱かった!
あのクライマックスからのあのエンドロールは映画として完璧すぎるでしょう。自分の中で桐島の屋上シーンを超えた。三好が走り出すところを思い出すと未だに泣きそうになっちゃう
>>続きを読む

坂道のアポロン(2017年製作の映画)

4.2

アレンジはあれど自分的には許容範囲内で上手くまとまっていたし、キャストがとても良かった!
特に中川大志くん、目の演技がとても上手くて惹きつけられた。夜の中の暗い瞳が忘れられない。

文化祭のセッション
>>続きを読む

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

4.5

これは賛否分かれるのも納得。私は賛!
「選択肢などはなく、すべては人生に導かれている」という台詞が特に印象的だった。

いくつもの選択の先に自分がこの世に生まれた意味を感じる大きな出来事があった時、そ
>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

5.0

原作とは全然違うところもある、入れて欲しかったお気に入りのモノローグもたくさんある、中学時代のイチを栗毛サラサラマッシュに何故しなかったのかという恨みもある、だがしかし1本の映画としてただただ最高だっ>>続きを読む

ボーイ・ミッシング/消えた少年(2016年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

予告から想像してた内容とは全く違ってたけどこれはこれで面白かった。ボーイミッシング部分にもう少し尺欲しかったけど…。しかし元夫プロすぎでは。あんなプロ犯罪者と何がどうなって子供作る流れになったのか、そ>>続きを読む