立川シネマシティ2、35mmフィルムにて鑑賞
学生の頃に住んでいた立川という街。あの頃はこんなに映画を好きになるとは思っていなかった。
訪れるまでここで映画を観たことすら覚えていなかったけど、今では>>続きを読む
完全版が初めての鑑賞だったけど、こちらが最初で結果的によかったかなぁと思った。
2時間版は二人の友情に焦点を絞っていたけど、こちらはトトの「人生」を振り返る映画だった。
あちらはアルフレードの後押>>続きを読む
36歳のジミーが、目的の場所に直接行くのではなく、遠回りをして「旅」をしているのが本当に良かった。
個人的には途中出逢った青年と、「彼とはもう2度と会わないのだろう。だけど、彼との思い出が消え去るわ>>続きを読む
この映画は、オッペンハイマーの「主観」を徹底的に意識した「伝記」である。彼の眼が捉えた世界には色が付き、それ以外の世界は「白黒」で構成されている。監督ノーランは自分の主観的意図をなるべく排除し、我々>>続きを読む
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個人的に刺さったのは母親が視神経障害の息子のことをどう思っているか証言する場面。
恐らく本音である(と信じたい)、「息子を障がい者と考えたことはない」という言葉に感動しながら、一方で我々は彼を障がい>>続きを読む
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若い頃観たらそんなに好きじゃなかったかもしれない。
ちょっと身勝手な(特にマスコミが押し掛けてきたときの)アナの振る舞いに昔なら冷めてしまった自分がいた気もするけど、歳を重ねて色々成長した今の自分なら>>続きを読む
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今まで観たロマンス映画で一番美しくて好きかもしれない。
個人的にセリーヌの考え方に近しいものがあって早い段階から感情移入していたのだが、ある種哲学的で穿った視点で人生を考えているセリーヌが「飛行機に>>続きを読む
鑑賞前、
この作品は(偏見の残る)トイレ掃除を担う男が、単調ながらそれでも日々に些細な幸せを見つけながらマイペースに生きていく作品だと思っていた。
だが、実際に鑑賞してみると真逆の印象だった。
期待>>続きを読む
なんというか、ギルバートの置かれた境遇が余りにも「こうなりたくない」ものだったので辛かった。
そんな中でも優しさを忘れないギルバートがまさに「光り輝く甲冑」だなと感じた。自分にとっても眩しすぎる、あな>>続きを読む
2回目にして初めての劇場での鑑賞。
前回はひたすら物語にのめり込み涙していたが、今回は落ち着いてたため色々考えることが出来た。
初めての時に流した涙の半分はジョンへの同情だった。
どうしてこんなに無>>続きを読む
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ただただ「気持ち悪い」映画だった。
気持ち悪い主人公
アンマッチで気持ち悪いBGM
気持ち悪いアメリカ社会
そして、何より夢オチじゃないというあの結末が何よりも気持ち悪い。
自分は正直夢オチかなぁ>>続きを読む
ケイト・ブランシェットだからくらいの気持ちで観に行ったら刺さる刺さるでやばかったーーー!
普通にコメディくらいの気持ちで観に行ったら後半気づいたら涙が出てた...。
自分の選択に、今の人生に満足して>>続きを読む
今作のテーマであり、監督の語る
"本当の私などどこにもない。周囲の人間によって規定されるのであって、自分の主張によって成り立つものではない"
という言葉はSNSの発達したこれからの時代にこそ当ては>>続きを読む
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誰もが知っている映画だけど、人生で一度も観たことが無かったし、
幸運にも結末のネタバレを喰らうこともなかったので、これはいい機会だと思って映画館に足を運んでみた。
ローマ内での観光もキラキラしていて>>続きを読む
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劇中劇の構造でも話自体はシンプルで、実はあんまり深く考えなくてもいいんじゃないか...?ってくすくす笑いながら楽しんでいたのに、
終盤、急に我々観客に対して「目覚めたければ眠れ」と強烈なメッセージを直>>続きを読む
久しぶりに「頭をガツんと打たれた」ような感覚を覚える映画だった。
2人のやり取りは時には暴力的で、時には常識から逸脱してて、
だけどそんな2人のやり取りを、憧れというかこういう生活楽しそうだな、って>>続きを読む
鑑賞しているときは自分の中で解釈が出来なかったけど、
「大叔父様=宮崎駿」という考察を読んで全てが腑に落ちた。
長い間「積み木」のように築き上げた宮崎駿監督の世界観に囚われず、自由に生きて欲しいとい>>続きを読む
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「一番理解できる、普通の主婦の」安藤サクラの視点から始まり、共感し、同情する(真実は別にあるかもしれないと思いながらも)。
そして観終わって、そんな「一番理解できる」視点から何も真実が見えていなかった>>続きを読む
自分がそうであって、それが良き映画体験に繋がったから書き記すが、
この映画、予告やあらすじを読まないで行くことが何より正解だと思う。
最初の30分「いったい自分は何を見せられているんだ...?」と感>>続きを読む
互いが互いに間違っていて、誰もが相手を理解しない(理解しようとしない)中、相手の価値観(ファーザー・クリスマス)の名目で相手を許し、最後英語を学んだハラ軍曹に、この映画の伝えたい、確かな一筋の光がある>>続きを読む
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確かにありふれた展開だったかもしれないけど、
でも、それでも、30cmだけ取り返す2人の決意は心の底から「生きる」ことに対する執念と美しさを感じた。
だからこそ、最後まで二人は一緒にいてほしかったと>>続きを読む
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邦題『いつかの君にもわかること』。内容も相まって余りにも破壊力のあるタイトルに惹かれて鑑賞した。
彼らの物語を見届けた後、もうマイケルは十分わかってるよ...。と思うと、むしろ鑑賞後の今の方が目頭が熱>>続きを読む
無意識に撮影した映像で、人の人生、生き様を大きく変えてしまうところが天才が天才たる所以なんだなと納得してしまった。
特にいじめっ子を主題にした映画で、美しい虚構がその人の暗い部分を浮かび上がらせた経験>>続きを読む
自分の気持ちが話の展開で被害者側、加害者側双方に大きく揺れ動いて、
映画鑑賞という客観的な立場から見てもこうなんだから、人間の価値観なんて時と場合、立場でいくらでも変わるんだなと感じた。
自分に子供>>続きを読む
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これが妄想なのか現実なのか
その違いで、この物語をハッピーエンドかバッドエンドの解釈が真っ二つに分かれるのが本当に面白いなーと思ったし、一緒に観に行った友人とめちゃくちゃ議論もした。
個人的にはマン>>続きを読む
こういう話観るといつも思うけど(この映画の本筋とは離れた感想)
その人のことを何も知らないから「国籍」「人種」「知的障害者」「性的マイノリティ」etc...っていう大枠に当てはめ、上辺だけの理解をしよ>>続きを読む
昔鑑賞したときに比べて遥かに喪失感が大きくてその要因を考えた。
25年経った今、
(もちろん今も違った良さはあるが)この宝石のような、眩しいばかりの主演二人を見ることが出来るのはこの映画の中だけだから>>続きを読む
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殺人のある雨の日に必ずラジオに変わったリクエストが届く。
そしてこの映画を見ている私たちは、その人物こそが犯人だと確信する。
雨の日だから送っているという可能性を考慮もせず。
余りにも、余りにも人間>>続きを読む
今回がインド映画初でしたが、本当に踊るんだなぁって笑ってたのもつかの間、最終的には熱量に思いっきりあてられた...。
終演後、自然と拍手が沸き起こってましたが、それくらいTHE エンターテインメントだ>>続きを読む
子供のころに金曜ロードショーで一度見た名作。
せっかくだから劇場版で、というくらいの気持ちで足を運びましたが、
まさかこんなにも心に様々な感情を刻まれるとは思いましませんでした。
鑑賞から一日たった>>続きを読む
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理論とかは全くついていけなかったけど、
何をやっているかとか目的とかは割とシンプルで、ぎりぎり没入できてた...かな?
おかげでインセプションやインターステラーよりも個人的にはすっと入ってきて好きでし>>続きを読む
僕も含めて、半数以上がこう思ったと思います。
「これが、フランス...?」
移民が多いこと、実際パリは汚い等、知識では知っている人はいるでしょう。
ただし、それを映像で見ることは少なく、
ましてや>>続きを読む
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自分にとって余りにも衝撃的且つ問題作すぎてずっと評価を迷っていました。
本当に素晴らしい映画だと思っています。
朝鮮戦争を題材にして、
南北朝鮮、白人、黒人、男女など様々なイデオロギーを2時間という>>続きを読む
”WWⅠは毒ガスや戦車が登場し、総力戦となった現代の戦争の幕開けである“
教科書には一文でまとめられているこの
意味を、多くの10代の証言、色鮮やかに甦った映像とともに我々に教えてくれる映画です。>>続きを読む
五感全てに刺激を与えてくる映画でした。
視覚や聴覚はもちろんですが、
数々の死体やそれに集るハエは嗅覚に
どろどろした足場や死体を触るシーンは触覚に、
水やミルクを飲むシーンは味覚に、
ワンカット>>続きを読む
鑑賞後、この映画のインタビューを見たら、
映画本編に使えるような撮影時間は4時間くらいあって、
そこから2時間にまとめたのがこの映画と俳優さんが言っていました。
それを聞いて、テーマの深い映画だと思>>続きを読む